弁護士も広告の時代
最近は、弁護士の広告を見かける機会が増えた。ご多分にもれず僕の事務所にも広告代理店からのセールスの電話がしばしば入る。先日は、タウン誌へ広告を掲載しませんかというのがあった。
僕のような零細なマチベンの良さをしってもらおうといろいろ頭をひねった。大事務所に対して優位性はないのか。地域密着17年が当事務所のキャッチフレーズである。
大病院へ行ったときと、町医者に行ったときの実感を比べてみることにした。
広告であるからには説得力とインパクトが必要である。
複数の原稿を広告代理店様に提示した。採用された「原案」は以下のとおりである。
大きな病院へ行って、散々待たされ、たくさん検査をされた挙げ句、ようやく医者に会えたと思ったら、医者との面会は1分だけ。ただ「異常ありません」等と言われて、忙しそうな医者に聞きたいことも聞けずに終わったことはありませんか。重体で専門医の治療が必要なとき以外は、親切な町医者の方がよほど頼りになると思いませんか。
私は町医者のような弁護士を心がけています。市民の法律問題の大半は難病ではありません。大げさな検査器具やおおぜいのスタッフも必要ありません。聞きたいことが聞ける、そんな関係が大事だと思っています。お客様との信頼関係や共感が何より大事だと思っています(完全予約制)
僕は以下の原稿の方が気に入っていたが、なぜか没になった。
大きな病院へ行って、散々待たされ、ぎょーさん検査されたがね。ようやく医者に会えたと思ったら、医者との面会は1分!ただ「異常ありません」先生はせっかちだで聞きたゃーことも聞けなんだがや。重体で専門医の治療が必要なとき以外は、親切な町医者の方がよっぽど頼りになるでにゃーか。
うちは町医者のような弁護士を心がけとるでよー。市民の法律問題の大半は難病ではにゃーでね。大げさな検査器具やぎょーさんのスタッフなんか要らん。聞きたゃーことが聞ける、そんな関係が大事でにゃーか。お客様との信頼関係が何よりだゃーじだと思っとるでよ、気楽に来てちょ。予約制だでよ、電話を先にちょーよ。
「がや」を丁寧語の「なも」にしておけば、採用されたかしらん?
とも思うが、市長さんが名古屋弁丸出しになっても、弁護士広告ではなかなか許されないようである。そう言えば、市長さんも最新の名古屋市広報のご挨拶では名古屋弁は控えめにされていたような記憶だ。
郷土史を中心とした小規模出版にこだわり続けている、僕が敬愛する友人のブックショップマイタウンさんは、名古屋弁を極めるべく、「名古屋弁の構造」なる深遠なる名古屋弁の研究書を出版されている。
名古屋人よ、もっと名古屋弁に誇りを持とみゃー「なも」。

