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2009年5月23日 (土)

裁判官、どうしてだめなんですか?

裁判員制度は、市民の日常感覚を裁判に活かす制度だと、何度も説明されてきた。

この際、市民の日常感覚に問いたいことがある。
裁判は、今でも録音禁止である。
裁判所敷地内での撮影も基本的に一切禁止である。
だからいつも、判決のニュースは、お決まりのシーンしかない。あのシーンは具体的な裁判が始まる前の2分間(だったと思う)に限って、裁判所がテレビメディアの代表に対してだけ、法廷内の撮影を許可するという慣行にしたがっている。生の裁判のやりとりが決して、テレビで目に触れないのは、裁判所が撮影禁止を徹底しているからだ(昭和40年代頃まではそうではなかったと先輩弁護士は言うが、僕が弁護士になってからは、生の裁判シーンは決してテレビで見ることはできない)。
裁判に関係なくても、裁判所の敷地の中で撮影することは禁止である。カメラは裁判所の敷地の中に入ってはいけないのである。テレビの当事者の入廷シーンがお決まりなのもそのせいである。テレビメディアとしては、工夫の仕様がないのである。
テレビだけではない、むろん一般の市民も敷地に一歩でも入ったら、何も撮影してはいけない。

真剣に裁判に取り組もうとする裁判員の中には、きっと証言を一言も聞き漏らすまいとして、ヴォイスレコーダーに録音しようとする方もいるだろう。しかし、録音しているのがばれると、裁判官からきついお叱りがある筈だ。「裁判官、どうしてだめなんですか?」皆さんには是非、裁判官を問いつめてほしい。市民の日常感覚を満足させるような回答は決してできないはずだからだ。

まず、裁判官は、「裁判所で責任をもって録音をしているから裁判員の方が録音する必要はありません」とでも答えるだろう。しかし、まじめな裁判員は、「私は自宅に帰ってから今日の証言をもう一度、正確にまとめて明日の裁判に臨みたいので録音しているのです」と答えてみよう。これに対して裁判官はきっと、「ダメなものはダメ」という程度の答えしかしようがないと僕は見る。「法廷での印象で判断してもらえばいいんですよ」などでも答えようものなら、裁判員裁判は情緒に流れた大雑把なものでよろしいと自白しているようなものだ

合議の内容については、守秘義務が課されているが、録音しようとしたら、ろくに理由もないのに叱られたということは、守秘義務の範疇ではない。理由もなく叱られたとどんどんマスコミに訴えてほしい。「市民に開かれた裁判所」になるにはそれくらいの洗礼を受けることをこの際、最高裁も覚悟すべきだ。

各党は裁判員制度廃止を公約せよ! その3」でも書いたが、僕は基本的に裁判所が好きだし、裁判官を基本的には信頼している。
しかし、この録音禁止(特に刑事事件において)と、厳格な撮影禁止は、納得していない

市民の日常感覚を大切にするというなら、まずは、録音禁止、撮影禁止の理由を市民の日常感覚で理解できるようにわかりやすく説明する義務が裁判所にはあるだろう。
また、裁判員制度を肯定的に考える方は、敷地に一歩でも入ったら、撮影禁止というこの厳格な扱いが市民の日常感覚から見て理解できるか裁判所に問いただしてみてほしい。それこそが、まさに市民の感覚を裁判所に入れ、裁判所を変えていくことにつながることではないだろうか。

追伸
いっとき、「裁判員制度」(だったと思う。とにかく裁判員制度を宣伝する文句だった。撮影できないので、確言ができない)と大文字で書いたジャケットを裁判所の職員の方が、一斉に着せられていたことがあった。裁判所は、ステッカーや、ワッペン、腕章などは、基本的に敷地内持ち込み禁止である。

(イラク戦争開戦当時だったか、自衛隊のイラク派遣直前頃だったかに、「イラク戦争反対」のバッジだったかワッペンを付けて果敢に東京地裁の建物に入った弁護士が(法廷の中では自発的に自分で外したと聞いた)、裁判所の警備の方に執拗につけ回されたという話を聞いたこともあった。トランシーバーを使って、「対象は現在、X階をY方へ移動中」などという大捕物になったと聞いた記憶だ)。

「裁判員制度」ジャケット運動は、裁判所が自分で禁止したことを自分でやっていたことになる。さすがに、これは、自己矛盾だということに、裁判所は気づいたようだ。この滑稽な一斉ジャケット運動は、ほんの一時のことで終わった。

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