憲法記念日・続き
まだ連休中なので、憲法のお話の続きでご勘弁を。
5月3日、自衛隊イラク派兵違憲判決の報告をさせていただいた集会の主催団体は
「フォーラム平和・三重」だった。
この団体は、自治労・日教組・私鉄労組や個人会員からなる護憲団体だ。
開会前に、議長の前嶌徳男さんや、事務局長の酒井幸久さんにご挨拶させていただく機会があった。
憲法記念日の三重県での護憲側の集会としては最大規模になる集会とのこと。イラク弁護団のメーリングリストに流れた講師募集に答えて気軽に手を挙げて学習会に行くことにしただけだったので、ちょっと話が違うがや、えりゃーことになったと、内心冷や汗だった。
しかし、議長の前嶌さんの開会挨拶を聞いていて、腹がすわった。
前嶌さんの開会挨拶は、大変、熱のこもったもので、ソマリア自衛隊派遣の批判はむろんのこと、ミサイル防衛システム導入のために、北朝鮮「ミサイル」問題が最大限に利用されて過剰な騒ぎが起こされたと、世論的には逃げたいような北朝鮮「ミサイル」問題についても正面から踏み込んだ内容だった。
で、僕が話の冒頭で、「新自由主義」や憲法25条(生存権)に絡む憲法改正案の問題を話したくなったのは、前嶌さんが開会挨拶で、「新自由主義」の問題と絡めて、派遣切り・非正規雇用の問題を鋭く告発されたのに触発されたからだ。
公務員や私鉄組合は、立派な正規社員で、非正規の問題など、知らん顔していても、(遠い将来はともかくとして)当分はご自身の身分は安泰なはずだ。でも、敢えて、派遣や非正規の問題に取り組もうとおっしゃられた。
その意気に感じて、憲法25条や新自由主義に絡めて憲法が古くなったかを話してみたくなったのだ。
若い組合員の方から、平和の問題について、周りの人に伝えようとしても、なかなか広がらない、どうしたらよいかという趣旨の質問が出た。
僕は、当たり前のことを愚直にやるしかない、その努力は(こういう言い方はどうかとは思うが)「きっと神様が見ていてくれる」。
そのことを証明したのが、今回のイラク派兵違憲判決だったと思うと答えた。
私は名ばかり弁護団である。
寝食を忘れて、この裁判に関わった他の弁護団や、原告の方々の愚直な努力に、ただ頭を垂れるばかりである。
追伸
「フォーラム平和・三重」様には
角川書店「自衛隊のイラク派兵差止訴訟」判決文を読む 川口 創 大塚 英志
を10冊もお買い求めいただきました。心から篤く感謝申し上げます。
著者両名は印税を辞退しており、編集費を控除した印税相当額はイラクの子どもたちを支援する団体に寄付されます。
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