イラクにおける航空自衛隊の活動の開示文書
僕はイラク派兵差止訴訟の弁護団の末席にいた。
いろいろ事情があって、提訴時こそ熱心だったが、足が遠のいた。
しかし、法廷だけは必ず出廷した。
だから、抽選券が必要な法廷をいつも代理人席という特等席で傍聴していたことになる。
これは代理人弁護士に許された特権である。
名ばかり弁護団が、特権だけは行使させてもらった。
さて、昨年4月17日に名古屋高等裁判所が憲法9条1項に違反するとしたのは、航空自衛隊のイラクでの活動である。
原告は防衛庁に対して、航空自衛隊のイラクにおける活動を明らかにするために行政文書開示請求を行った。
これに対して防衛庁が開示した文書をここに明らかにする。
おそらく本邦初公開である!!!
とくと、ご覧じろ。
(容量が大きいので6分割しました。6回もクリックするのは面倒な方は、全文書を一番下にリンクしました。)
満足いただけたであろうか。
納得いただけたであろうか。
まぁ、何とあからさまな。
これが政府の姿勢なのである。
いつか、どこかで聞いたことはなかったろうか。
あの全土が焦土と化した焼け跡の中からの声。
「国民は何も知らされなかった」と。
その教訓を知っている筈の国民が、また知らぬまま許していいのだろうか?
しかし、現に今、許そうとしているのではないだろうか?
こんなことを考えると、マチベンは柄にもなく、果てしなく憂鬱になるのである。
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