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2009年10月の1件の記事

2009年10月 7日 (水)

イラク航空自衛隊の文書全面開示

航空自衛隊のイラクでの活動が文書公開を求めても、全てが墨塗りで明らかにされなかったことは、以前のブログで触れた。
昨日の各紙は、航空自衛隊の空輸実績が全面開示されたことを報じている。
2万6000名の輸送人員の内、米軍が1万6000名以上を占め、多国籍軍兵士を含めると輸送人員の7割以上を占めるというのだ。

これまでの開示請求に対する文書開示はこんなだった。
墨塗り文書
これでもかというほど、延々と墨塗りが続く。
今回の開示文書の一部が届いた。
こんな感じだ。
開示文書

昨年4月17日の名古屋高裁判決は、

「政府は、国会において、航空自衛隊の輸送内容について、多国籍軍や国連からの要請により、これを明らかにすることができないとしており、・・行政機関の保有する情報の公開に関する法律により国民からなされた行政文書開示請求に対しても、顕微鏡・心電図・・保育器などの医療機器を空輸した1件以外は、全て黒塗りの文書を開示するのみで、航空自衛隊の輸送内容を明らかにしない」

と強く批判していた。
こうした隠蔽体質の中、原告側が丹念に積み重ねた立証に基づいて、裁判所は、

「前記認定事実によれば … バグダッドでの掃討作戦等の武力行使に関与しない者に限定して輸送している形跡はない… したがって、このような航空自衛隊の空輸活動のうち、少なくとも多国籍軍の武装兵員をバグダッドへ空輸するものについては、前記平成9年2月13日の大森内閣法制局長官の答弁に照らし、他国による武力行使と一体化した行動であって、自らも武力の行使を行ったと評価を受けざるを得ない行動であるということができる。」

として、憲法9条1項に違反するとの結論を導いた。
今回の空輸実績の全面開示は、乏しい情報の中から、裁判所が出した判断が、まさしく真実を見抜いたものであったことを示している。

改めて、政権交代の持つ意義の大きさを感じさせられる。
民主党政権による個別の政策には賛否が分かれている。
しかし、情報を隠蔽せず、積極的に明らかにしていくという姿勢には、異議がないだろう。

それにしても、ねばり強く、繰り返し情報公開を求め続けた原告には、つくづく頭が下がる。
弁護団は、引き続き小泉政権によるイラク戦争支持と派兵の総括を求めるとしている。
名ばかり弁護団でしかないので、この裁判の原告や弁護団から教えられることはあまりにも多い。

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