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2010年11月 3日 (水)

被疑者国選8 まだまだ続くか

11月1日に不起訴処分の通知を受けて、被疑者国選の報告書を法テラスに出したら、翌日、法テラスから「国選弁護報酬・費用について」と題する書面が1枚届いた。
6万6400円だそうだ。

別に金額に不満はない。
真っ白な事件など滅多に当たる物でもない。
個性的なお父さんと気丈な娘さんと知り合えただけでも、面白かったから、満足している。

が、最近、法テラスに関心を持ち始めたので、どのような基準でこれが算定されたのか、調べたくなった。
算定基準自体がどこにあるのかが、わからない。調べていくと、「国選弁護人の事務に関する契約約款」なるものがあり、その別紙として「報酬及び費用の算定基準」があることがわかった。
全部で70枚に及ぶ書面なので、コピーするだけでも、費用がかかる。それに、どこを調べればよいのか、要領を得ない。多分、僕が無能だからだろう。

法テラス経由の国選弁護をする弁護士は、みなこの約款を踏まえた契約を結んでいる筈だが、契約を結ぶに当たって、約款を読んだ弁護士なぞ、きっといないと思う。
弁護士は、人には、判を押すときは気をつけろというが、弁護士自身は、ほとんど言いなりで判を押しているのである。

閑話休題。散々さがしてようやくみつけた「国選弁護報酬・費用について」の第12条2項を適用して、単純に基礎額6400円に接見回数3回に単価2万円を掛けた数字である。

金額が不満な訳ではなく、弁護活動を接見回数でしか評価しないのかと思った。
不服申立は1週間以内ということだったので、昨日、さっそく不服申立をした。
しかし、法テラスの書面には、常は、電話やFAXの番号が書いてあるのに、この通知に限って、連絡先の記載はまったくないのはどうしてだろう。
少しでも不服申立をへらしたいんだろうかしら。

金額を見て、反射的にクレームを付けてくるモンスター・ロイヤーがいたのかもしれない。

昨日は不服申立だけして、理由はおって述べるとした。
今日、理由作成して出した。

多分、増額はされないだろうな。
増額条項がどこにあるのか、僕には探す方が手間だったし、
多分、接見回数以外の評価要素は基準にはないように見えた。
やるだけ無駄。
無駄でも、異議申立だけはしてみる。

……………………………………………………………………
平成22年第○号
被疑者 P
事件名 おどろおどろ
                  異議申立理由書

          2010年11月03日
法テラス愛知 御中
                                 岩月浩二
                (TEL 052-792-8133

        FAX 052-792-8233)

             申立の趣旨
 貴庁が、平成22年11月2日付で当職に対してなした国選弁護報酬・費用についてと題する通知に対して不服を申し立てる。

             申立の理由
1 貴庁の本件弁護報酬の算定方法
      貴庁は、本件の国選弁護報酬(以下、本件報酬という)を警察署における接見3回分の活動のみを評価して、国選弁護人の事務に関する契約約款別紙「報酬及び費用の算定基準」12条を機械的に適用して6万6400円と算定している。

  2 弁護報酬算定の不当性
     しかし、接見は本件弁護活動のごく限られた一部であるに過ぎず、貴庁の評価は本件弁護活動を正当に評価したものとはえいない。
     また、貴庁の評価は、被疑者が釈放された10月15日以降の弁護活動(10月29日不起訴処分。11月1日不起訴処分通知受領)を全く考慮していない。
     以上により、貴庁の本件弁護活動に対する評価ひいては弁護報酬の算定は不適切であるから、不服を申し立てる。

  3 弁護活動の経緯 被疑者釈放まで
     本件は、×したという特殊で悪質な事案であり、被疑者は否認している。
     このような事件の場合、被疑者弁護では、起訴されることを想定して、できる限り、事件の時点に接近した時点で、被疑者に有利な証拠を収集する必要性は極めて高い。当職は、かかる観点から、本件弁護に従事した。以下、接見を除く、釈放に至るまでの被疑者弁護の概略を述べる。
     10月9日(土)事案の性格上、被害者供述に頼る危うい構造の事件に見えたので、被疑者に対する取り調べの全面録画・録音を求めるため、担当刑事に面談を求めて警察署に電話するが、担当刑事不在。
     10月11日(月)祝日 担当刑事に面談し、取り調べの全面録画・録音を求める意見書を提出。供述を強要することのないように申し入れ。若干の捜査情報の入手。(被害者からは以前から×の届が出ていた。被疑者は否認というより黙秘に近いという認識である)
     10月12日(火) 犯行時間帯に、犯行場所周辺を調査。犯行時間は○であるので、○が多いこと、被疑者宅前では、○の歩行者も多いことを確認。目撃されることなく、×できるか。被害者は×なかったのか。
     10月13日(水) 犯行時間に再び現場周辺を調査。犯行日は水曜日であるので、同じ曜日の同じ時間帯である。このときは、現場周辺に7,8名の警察官が配置されていた。刑事に確認して、2つの場合の内、1つに特定。むしろ×していることを確認。また、水曜日は○に当たり、有力な目撃可能者がいること、同人から目撃していないことを小1時間にわたり確認。
     夕方、検事から電話あり。○から×しないでほしいとの申し入れが検察庁にあった由、弁護人もそうしてほしいとのことで、了解する。供述に頼ることの危うさ、目撃者もなく、×の不自然さを伝える。検事も同様に疑問を持っているとのこと。

     10月15日(金) 犯行時間に三度、現場周辺を調査。○が減っている。○側が対策をとった模様。目撃者の自宅前を訪ね、再度、目撃していないことの確認。警察が聴取していないということから、同人の電話番号を警察へ伝えることの了解を得る。
    10月15日(金) 被疑者からの接見希望があり、接見に行こうとしたところ、貴庁から被疑者釈放とのFAXが入る。
     留置所へ電話したところ、釈放寸前ということであったので、夜間、被疑者方を尋ねることにする。警察へ電話。刑事課長「今は何も言えない。おって正式に説明する。」検事から電話「今は何も言えないが、おって正式に説明する」「被疑者に×しないよう、また、×したりしないように被疑者に注意してほしい」
     夜8時頃、被疑者方へ行き、被疑者の帰宅と行き会う。
     被疑者宅前で打ち合わせをする。
     検事からの伝言を伝える。警察は、○にだまされていたと誤りを認めたとのこと。今日の夕方になって、○が検事に対して嘘をいっていたことを認めたために、急に釈放することになった。
     被疑者方は異臭(ネコの糞尿がまき散らされている)が甚だしくて入ることもできないので、路上での話に限られるため、月曜日に、事務所で打ち合わせをして今後の進行について話すこととする。

  4 弁護活動の概要  釈放後不起訴処分まで
    10月18日(月)事務所で被疑者と打ち合わせ。主に今回の事態に関する、「被害者」、検察、警察、裁判所のそれぞれの責任問題について。
    10月21日(木)被疑者から電話。たまたま行き会った刑事から、話したいことがあるので、明日警察に来てほしいとのこと。行ってよいかと尋ねられ、内々に警察が謝るものと考え、被疑者の娘と2人で行くように答える。
    10月22日(金)被疑者の娘から電話。同人を排除して、警察が被疑者の取り調べを始めたとのこと。出席予定の委員会を欠席し、警察へ赴き、警察に対して強く抗議。
    10月23日(土)週末になり、当職と連絡が取れないので、被疑者に電話し、警察から接触があっても、弁護士と相談してからでないと対処できないと答えるように指示。
    10月29日(金)検事から電話。不起訴処分にする。誘導によって嫌疑なしであることを確認。午後3時から被疑者と被疑者の娘が警察から事情を聞く。
    11月1日(月) 不起訴処分通知着。全体像について、被疑者と打ち合わせ。

  5 まとめ
    (1)否認事件に伴う弁護活動
       本件は否認事件であることから、起訴後の弁護活動に備えて、調査情報収集活動を重ねる必要があり、単に接見回数のみをもって、弁護活動を評価することが不当であることは明らかである。
    (2)釈放後の弁護活動の必要性
       また、釈放後も、起訴される可能性がある以上、不起訴通知があるまで弁護に当たるのは、いったん弁護人に選任された者の当然の職務上の倫理的責務に属するものである。現実に、警察は、被疑者を呼び出して、供述調書を作成しようとしており、弁護人がいなければ、容易にゆがめられた調書が作成された可能性もあった。
     したがって、以上、2点において、貴庁の弁護報酬の算定は、本件弁護活動の評価を誤ったものであるので、不服の申立をなした次第である。

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