「相談は無料ですか」
電話口で、「相談は無料ですか」と聞かれる機会が増えた。
なんだかなぁと思う。
弁護士増員を主張してきた人たちは、
「それでこそ利用しやすい弁護士が実現できた!」
ということなのだろうか。
でも、やっぱり、なんだかなぁ、と思う。
一応は、弁護士は、専門職としての特別な研修と経験を積んで、
お仕事をしている訳である。
専門知識に基づいて、アドバイスする訳である。
その対価が相談料である。
その点で、今までは、医者の診察と同格と思ってきた。
相談無料ということは、
診察無料と同じではないか。
診察は無料、料金は治療することになってからいただきます、
という医者は聞いたことがない。
本当にお金に困っている人からは、相談料をもらうつもりもない。
でも、明らかに安定した生活をしている人が、無料ですかと聞いてきたりする。
きっと、相談料無料は、早晩、一般化するだろう。
弁護士は医者より、ぐっと使いやすくなって結構なことである。
弁護士大量増産体制のおかげである。
僕が偏狭なのかしら。
僕は、やっぱり、釈然としない。
ちなみに相談料は、通常30分で5250円が相場とされている。
僕は、おおむね一時間程度まで5250円の相談料である。
別に安売りをするつもりはない。
話すことで落ち着くという効果は確実にあるから
まずは、話してもらう。
対応に1時間近くは必要な場合が多い。
30分では適切な相談対応は僕には無理と考えたから
おおむね1時間までという目安にした。
しかし、弁護士の市場化に違和感のある僕にはやはり相談無料には抵抗がある。
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なお、弁護士の市場化を推進した、
僕の大嫌いな日弁連であるが、
東北各地の弁護士会とともに
震災被害の無料電話法律相談の窓口を開いている。
災害時には、平時の法律関係からは
想定されない法律問題が生じうる。
また、平時とは異なった法律が適用される法律関係もある(借地・借家など)。
事業の中断に伴う、労働者の雇用・賃金の問題も生じる。
むろん、この事態の無料相談には、僕にも何の違和感もない。
市場競争のために無料化されるということに違和感があるのである。
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