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2011年4月の24件の記事

2011年4月30日 (土)

ついに漏出、学者の良心

政府様が「国民の安心」のために、日夜、心血を注いで努力されておられる神々しいお姿に、忠良なる下僕として、心から敬服する次第でございます。

さて、政府様は、東電や電力業界、これに蝟集する官僚やメディアなどに言いくるめられておらぬことを示し、専門的立場から対処されておられることを演出するために、原子力の専門家らを内閣官房参与としてご起用されておられます。

ところが、こともあろうに東京大学大学院という官学の殿堂からお選びになった小佐古教授が参与を辞任したというでばありませぬか。

辞任は通常、「体調不良」など差し障りのないことを理由とするものであります。
まして、政府様を支える立場で参与となられたのでありますから、政府様のお立場を何より尊重して、いかに不本意であろうと、その本心を明かさないのが、忠臣としての務めでありませぬか。

卑近な例で恐縮でありますが、小生の事務所でもこれまで、少なからぬ事務員が退職しておりますが「あなたが嫌だ」などと本心を述べた者はおらず、結婚退職など、それなりに小生の体面を配慮してくれております。
それが「社会の常識」というものでございます。

しかるに、小佐古教授は、辞任に当たり政府様の原発事故対策に対する批判を展開しました。
まさに、政府様に後足で砂をかけ、立つ鳥跡を濁す所業でございます。

小佐古教授は放射線安全学の権威であります。
その専門家が、学校の校庭の利用を認めるに当たって、政府様が採用した数値は、とんでもない数値で、到底、子どもの安全を保証できないとして政府様を批判しました。
政府様が採用された年間20ミリシーベルトは、原子力発電所の放射線従事者でも希な被曝量であって、子どもに適用することは科学的にもヒューマニズムの立場からも正当化できないとまで述べております。
小佐古氏は、絶句し、涙まで流しておりました。
さすがに小生も小佐古氏の学者としての良心に発する真情に触れ、感動を禁じ得ませんでした。

しかしながら、今は、非常時であります。
感傷に浸ってはなりませぬ。
真実に惑わされてはなりませぬ。
政府様の権力の永続と安定こそ何よりも求められております。
政府様の権力の永続と安定のためには、多少の非科学的対応や事実の隠蔽はなされて当然のことと存じます。
政府様を批判するなどは、もってのほかでございます。

これまでメディアに解説者として招かれた「専門家」は、皆、そのことを良くわきまえ、政府批判など決してしておりません。
小佐古氏は、問題の優先順位をはき違えておるとしか言いようがありませぬ。

菅総理様が、辞表提出に当たり面会を求めた小佐古氏にお会いにならなかったのは誠に賢明なご選択と存じます。

政府様がお決めになった校庭利用の安全基準については、京都大学の万年助手の小出裕章氏が、子どもの健康を害するもので断じて承伏しがたいと繰り返し主張しておりましたが、たかが助手の言うことであります。
たねまきジャーナル」(毎日放送)等の弱小のメディア等が相手にしているに過ぎません。

しかるに、小佐古氏は官学の殿堂中の殿堂、東京大学大学院の教授という立場であります。
何よりも、政府様の権力のご安泰を願い、政府様がなされることに多少の過ちがございましても、無条件にお墨付きを与えるべき立場であります。

かかるお方が、政府様の施策を批判することが、如何に政府様の権力の永続とご安泰を害し、ひいては民心の安寧を脅かすか計り知れぬものがございます。憂慮に耐えませぬ。

しかも、小佐古氏は、「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」が、法令通りに運用されていないことまで暴露してしまいました。
さらに、小佐古氏は、放射能予測が迅速に公表されないことも批判し、また東北・関東の全域で、放射能予測を隠さずに迅速に公開すべきだとまで指摘し、その上、広域をカバーする文科省所管の日本原子力研究開発機構のシステムのデータも開示すべきだとまで言及しました。

しかし、小生の政府様に対する信頼は、それくらいのことでは揺るぎませぬ。
政府様が膨大な情報をお一人でご掌握あそばれていることを小生は十分に存じ上げております。
政府様は、「国民の安心」、民心の安寧のため、ごくごく一部の適切な情報だけを、国民にお与えになって「国民の安心」を、ご演出あそばれておられることも十分に存じ上げております。
国民にとっては、それでよいのでございます。
この国難にあって、このような政府様をいただいていることは国民にとって誠に有り難き幸せであります。

重ねて申し上げますが、非常時には政府様の権力、御一身のご安泰こそ、何より優先されねばなりませぬ。
たとえ、国民や子どもたちの健康に多少の犠牲、場合によっては重大な犠牲が出ても、それが何でありましょう。

何よりも民心の安寧が優先されなければならないことは、かつての大東亜戦争に際しても偉大なる指導者が実践したところであります。
そのおかげで現在のわが国があるのではございませんか。

事実を極力、国民に知らせないようにすることが肝要であることは、歴史の教訓となっておるのでございます。

民主党は、09年選挙で、情報公開の促進をマニフェストに掲げて政権交代を果たしましたが、政府様は、ご賢明にもこれをお忘れになり、現在は、秘密保全法の制定を急いでおられると仄聞しております。

この国難、非常時において、何と賢明なご判断でございましょう。

政府様は、国民の安全やこの国の命運は棚上げされて、不退転の決意で、ご一身のご安泰を全力を挙げて、はかられますことを衷心よりお祈り申し上げる次第でございます。


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会見要旨(中日新聞4月30日)

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2011年4月29日 (金)

あ~、パケット地獄!

相談者のことではない。
依頼者のことでもない。
自分のことである。

携帯電話のパケット通信料約7万9000円の請求が来ることになった。

愛知県弁護士会からも今日から3日間(4月29日から5月1日)の予定で、10人の弁護士が無料法律相談活動のため宮城県の被災地に派遣されている。
バツイチ独身、身軽な身分なので、僕も応募していたが、抽選から漏れたので、こうしてブログを書いている。

弁護士派遣に応募した僕は、避難所(無線LANがあるとは考えにくい)で相談を受けたときにいろんな行政情報が必要になるに違いないと考え、外でもノートパソコンをインターネットに接続できる状態にしたいと考えた。

今さら「外に持ち出したパソコンは、どうすればインターネットにつなぐことができるの?」というのは、聞きにくい。

仕方がないので、ネット検索で調べたところ、カードをスロットに装着する方法など複数の方法があるようだったが、いずれも月額基本料が数千円はかかる継続的契約が必要だ。
僕がしたいのは、今回の派遣限りのインターネット接続なので、継続的に料金がかかる契約は無用である。
マチベンは固定経費の増加を極力嫌う。

結局、携帯電話の付属品のUSBケーブルで直接、携帯電話をパソコンにつなぐのが手軽であると判断。

ところが、パソコン設定の例に漏れず、これが容易なことではない。

開いたこともない厚い携帯のマニュアルのページを探しまくって、ようやく最後の方にあまり目立たないように接続方法が書いてあるのを見つけて、その通りに操作してみる。
ところが何度やってもうまくいかない。

こういうときは、セキュリティソフトが邪魔をしていることが多いということを体験しているので、ファイアウォールを無効にしてみる。
セキュリティソフトのファイアウォールだけでなく、Windowsのファイアウォールもはずしてみるが、つながらない。
この作業を始めたのが、4月21日午後11時頃だ。
4時間かけても、結局つながらず、午前3時頃、傷心を抱えて床につく。

実は、翌日は、重大な会議が入っていた。寝不足で疲れ切っていた僕は、甚だ生彩を欠き、みんなに迷惑をかけることになった。

これで終わっていれば、パケット地獄に陥ることもなかった。

どうしても、心残りが残る僕は、もう一度、4月23日に、チャレンジした。
これが、間違いだった。何事も諦めが肝心なのだ。

どうやらパソコンが携帯電話をモデムとして正当に認識していないことが原因であることに気づく。
と言って、どうしなさいというマニュアルもない。

あれこれ、やっている内に、ついに携帯電話をパソコンに接続することい成功!!
やったー!!

合計8時間近くかかったが、やれば、できるもんね(^^)V

早速、携帯で、インターネットにつなぐ。
ブラウザソフトを立ち上げると、「更新してください」と出る。
そりゃそうだ、このパソコンは、インターネットにつないだことはほとんどない。
主に自宅起案専用で使っているだけなので、ブラウザーソフトのバージョンはとても古い。
当然、更新しなきゃいけない。
「はい」をクリック。

あ~、それが悲劇になるとは……
更新速度は、LAN回線で更新するときとそれほどの遜色はなく、まもなく更新ソフトが開いた。

と同時にパケットカウンターソフトが起動し、
パケット料金9万8337円

と表示が出た。

ガーン!(×_×;)
パケット地獄とはこのことかと思ったが、時すでに遅し。
受け取ったパケットはお返ししたいが、お返しする方法はない。

と言うわけで、携帯電話料金の各種割引を活用しても、来月にはパケット料金約7万9000円の請求が来ることが決まった。

こんなことなら、つながらなかった方がよかった。

パケット地獄という言葉は聞いてはいたが、「地獄に堕ちるまで一瞬である」とは、体験してみないとわからない。
恐ろし~い。

それにしても、出会い系サイトでも、これほど、あくどくないよな。

7万9000円と言えば、うちの事務所の16件分の相談料に匹敵する馬鹿高さだ。

回線に無茶な負荷をかけているとも思えないのに、どうしてこうも高額なのか。
甚だ不可解、不合理である。

そこで、僕は呟く。こんなの暴利行為で公序良俗に反して無効じゃないの?

まぁ、不合理だとは思うけど、いい勉強になったと思って、これ以上、拘らない方が、いいと思うよと、弁護士の僕が、適切にアドバイスする。

それにしても、泣き寝入りを強いられる庶民の僕は、悔しい気持ちがぬぐえないのである。


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2011年4月26日 (火)

素人の杞憂  水棺

建築紛争でよくお世話になっているG建築士から、
原子炉建屋は、名古屋の裁判所本庁の建物くらい大きいという話を聞いた。

グーグルアースを使って、撮影高度から、建屋の一辺の長さを割り出したところ、40mあり、これは名古屋地方裁判所の本庁舎の南北辺に相当するという。

名古屋地裁の本庁舎は12階建てで、地裁の民事部が10部、刑事部が6~7部、高裁の民事部が4部、刑事部が2部あり、100名ほどの裁判官がいる。
全国でも屈指の大きさの裁判所だ。

Nagoyatisai

裁判所の建物から東に向かって、これも10階建て前後の名城病院、愛知県警の高層ビルが建ち並んでいる。

原子炉建屋でいえば、さながら裁判所が1号機、名城病院が2号機、愛知県警が3号機になる。

6号機まで考えれば、名古屋市の官庁街のかなりの部分が原子炉建屋になる。

タービン建屋もあるから、原発の敷地というのは、名古屋市の官庁街にほぼ匹敵する広さがある。

実に巨大な構造物群なのである。

今日の夕刊に1号機に対する水棺作業を本格化するとの記事が載っている。

原子炉建屋は原子炉を収納するための建物なのであるから、原子炉格納容器も巨大なものである。
これに水を詰めるという。

記事によれば、すでに7500トンの水を注入しており、今後さらに7400トンの水を注入するという

合計ほぼ1万5000トン。

子どもから老人まで全ての平均体重50キロとすれば、30万人分の重量が格納容器にかかることになる。
人口30万人と言えば、立派な都市である。
青森、福島、秋田とか那覇とか津、の県庁所在地級である。

どこかの物置のコマーシャルではないが、県庁所在地級の人口を裁判所の建物に詰め込むくらいの負荷を格納容器にかけるのである。

福島は、まさに原発のある浜通りを震源とする余震が頻発している。
耐震性に問題はないと言われても、散々騙されてきた身には、にわかに信じられない。

イラ菅から急かされて出した工程表に縛られて、拙速に冷却しようとしているのか、それとも、よほど逼迫した事態が進行しているのか(それなら、住民の理解を得る暇もない急な警戒区域の指定もわからぬではない)、情報統制下では、余計な想像ばかりふくらみ、不安になるばかりである。

なお、1万5000トンが人間では想像できない向きには、大きめのアフリカ象が2000頭と言うと、わかるだろうか。
とにかくアフリカ象を格納容器内に2000頭詰め込んでしまっただけの重量がかかるのだ。

フ~、でも、やっぱり想像つかないね。


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2011年4月21日 (木)

立ち入り禁止(警戒区域指定)は憲法違反だ

政府は、22日午前0時から福島第一原発から20キロ圏内を警戒区域に指定し、罰則を伴った立ち入り禁止措置を取るという。
残った居住者には強制退去もあり得ると伝えられている。

確か、米軍に言われて、20キロ圏内でもモニタリングポストを設けてきめ細かく汚染実態を把握して、日米で情報を共有するというニュースがあった筈と思い、散々探した末、ようやく有料の記事検索で末尾の記事に行き当たった。

新たに30カ所で放射線量を調査しているはずだが、一度も公開されていない。
ニュースでは、20キロ圏内でも、方角によって、1マイクロシールベルトから50マイクロシーベルトを超える値までばらつきが極めて大きいことが明らかになったとされている。

ニュースでは、政府は、きめ細かに汚染の実態をつかみ、今後の対応策の判断材料にするとしている。
政府は今回の警戒区域の設定にこの調査結果を、どう生かしたのか。

同心円による一律の措置は誤りという指摘がなされて久しい。
政府は放射能拡散シミュレーションのデータも保有している。

20キロ圏内には低汚染地域が含まれていることを十分に把握しているはずだ。
低汚染地域における立ち入り禁止や強制退去は明らかに過剰な制限に当たる。

警戒区域の設定という強制力のある措置は、居住移転の自由という憲法上の基本的人権を直接に制約する措置である。
合理的な根拠なく、こうした措置をとるのは憲法違反である。

罰則を伴う強制力ある措置とるのであれば、当然、保有するデータを開示するのが先である。
少なくとも20キロ圏内の全てが、立ち入り禁止を正当化することができる汚染レベルにあることを示すのは人権を制限する大前提であるべきである。

しかも、人権制限は必要最低限でなければならない。

政府が繰り返してきた言い方になるので、気が進まないが、敢えて言えば、20キロ圏内の大半の地域の放射能汚染は直ちに健康に影響を及ぼすようなレベルではない。
つまり急性放射線障害を起こすレベルではない。
10年後あるいは20年後の発ガン率が高まるというレベルであるはずだ。晩発性なのだ。
この点、火山の噴火による溶岩流や土石流によって、直ちに人命が失われる危険がある災害において警戒区域を設定するのとは全く異なる。

逡巡しながら、考えてしまう。
長く住み慣れた土地を離れたくないという高齢者にとって、避難所生活のストレスと、放射能とどちらがどちらが有害なのか。
少なくとも、こうした人にとっては、選択の自由があってしかるべきではないか。

年齢や居住の必要性などを問わず、一律に立ち入りを禁止するという方法も過剰に人権を制限するものとして、憲法違反の疑いがある。

情報開示もなく、議論の暇すら与えず、直ちに強制措置を取ろうとする政府のやり方には、基本的人権の尊重という原則から重大な疑義がある。


アメリカに言われて、20キロ圏内の放射線調査をきめ細かに始めることにしたとするニュースは、全メディアの横断検索でも、NHKが4月3日に放送したこのニュースだけであった。

今では、おそらく、この事実自体が闇に葬られ(何しろ菅政権は尖閣島沖漁船衝突事件以来、秘密が大好きである)、20キロ圏内できめ細かくデータを集めている事実自体がなかったことにされているのかもしれないとすら思う。

20キロ圏内では、おそらく米軍と自衛隊の共同作戦が展開されているのだろう。

見られたくない何かがあるのではないかと、陰謀論好きの僕は想像を膨らませてしまう。

陰謀論好きを増長させるのは、政府の極端な秘密主義の所為である。

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参考 4月3日NHKニュース

 福島第一原子力発電所の周辺での放射性物質の拡散状況について、政府と東京電力は、これまで調査を行っていなかった原発から半径20キロ以内の地域についても、新たに、大気中の放射線量の測定を始めました。

  福島第一原子力発電所の周辺での放射性物質の拡散状況について、政府と東京電力は、これまで、原発の敷地内や、「避難指示」が出されている半径20キロよ り外側の地域で、大気中の放射線量の測定を行っていますが、半径20キロ以内では、▽ほとんどの住民が避難を終えていることや▽測定には被ばくの危険性が 高まることなどから、詳しい測定を行っていませんでした。

 しかし、福島第一原発の対応を検討する日米協議の中で、アメリカ側は、「放射性 物質の拡散状況を調べるためには、調査が不十分だ」と指摘し、これを受けて、政府と東京電力は、原発から半径20キロ以内でも、およそ30の地点で、新た に大気中の放射線量の測定を始めました。

 調査結果は公表されていませんが、これまでの測定では、▽原発の北西方向にある福島県浪江町(ナ ミエマチ)の調査地点で、1時間あたり50マイクロシーベルトを超えるやや高い放射線量を計測した一方、▽原発の北の方向にある南相馬市の調査地点では、 1時間あたり1マイクロシーベルトを下回ったということで、半径20キロ以内でも、地域によってばらつきがあるということです。

 政府は、よりきめ細かいデータを把握し、アメリカ側と情報共有を進めるとともに、今後の対応策の判断材料に役立てたいとしています。

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テレビばかり見てないで、ラジオを聞きなさい2

毎日放送「たねまきジャーナル」
小出裕章さんに対するインタビューの内容は
放送の都度、ユーチューブに
nyugankenshinさんが、アップしてくださっています。

全てのアップ画面はこちらです。
4月20日分も含まれています。

このインタビューは、
政府による、あるいは政財官米一体となった
情報隠蔽の中で、
あり得る可能性や見通しを率直に語る
科学者の勇気と良心の記録となると思います。

また、後世、だれが真実を語り、
だれが、これを隠そうとしたかを物語る
貴重な歴史的記録となるかもしれません。

参考4月14日拙ブログ
テレビばかり見てないで、ラジオを聞きなさい

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2011年4月20日 (水)

今、私たちにできること

このブログ、最近、東日本大震災のことばかりになっている。
法律分野と離れても、今生きているこの時代が、
歴史的な時期であると思うからだし、

第2の戦後ともいうべきこの時代に自分が思ったこと、考えたことをリアルタイムで書き留めておきたいとも思うからだ。

実際、震災と原発事故のことが頭から離れない。

と言って、思うばかりでとくに何ができる訳でもなく、
弁護士会を初めとする諸団体を経由して
多少の義捐金を負担したり、

福島産のコシヒカリの定期購入を始めることにしたり

被災地法律相談の派遣弁護士に応募したり

と言った程度でしかない。

その他、幸い「税金は要らん」と言っている河村市長のお膝元に住んでいるので、被災自治体宛にふるさと納税制度を活用したいと思って、調べているが、限度額の計算など、ややこしすぎて、よくわからず、ためらっている。誰か、わかりやすい説明をしてくれないだろうか。

昨日、内閣府原子力委員会が今後の原子力政策について
国民の意見を募集していることを知った。
新たな原子力政策大綱策定のための国民の意見募集

寄せられた意見の扱いは以下のとおりということである。

ーーーーーー(引用開始)ーーーー
<お寄せ頂いたご意見の取扱いについて>

  • 寄せられたご意見は、個人情報等を除き、原文を新大綱策定会議メンバーに資料として配付し、新大綱策定会議における議論の参考とします。
  • 国民の皆様のご意見の動向を把握するためのものであり、ご意見に対して個別に考え方を表明することはしません。
  • 寄せられたご意見は、原子力委員会ホームページ上で国民の皆様にもご紹介します。
  • 氏名、連絡先等の個人情報については、頂いたご意見の内容に不明な点があった場合などの問い合わせをさせていただくため、御記入いただくものです。御記入いただいた情報は、今回の意見募集以外の用途には使用いたしません。

ーーーーー(引用終わり)ーーーー

一旦、制御不能に陥った原発がこれほどの多重事故・多重災害を起こすとは正直、想像していなかった。

必ず起こると言われている東海地震の震源の真上に建てられている浜岡原発のことを考えると、原発政策は他人事ではあり得ない。

ほとんど意味なきことと知りつつ、意見フォームはとてもシンプルなので、昨日早速FAXで送った(メール送信も可)。

「私たちは微力だが、無力ではない」と語った、イラク派兵差止訴訟原告の池田香代子さんの言葉を思い出しつつ。

悲劇を繰り返さないために、私にもできることだと思ったからだ。

ーーーーーー以下、送付した意見ーーーー
(意見の概要)

原発は可能な限り早く全廃すべきである。

浜岡、もんじゅ、柏崎、六ヶ所村など特に危険な原発ないし再処理工場は直ちに運転を停止し、廃炉にすべきである。

(意見の理由)

地震国である日本では、原発はあまりにも危険であり、いったん震災に伴い、事故が起きた場合の被害や損害の甚大さは天文学的数字に上る。しかも、海外からの信頼も失うなど、国家としても失うものがあまりにも多い。

自動車の排ガス規制の際に起きたことを思い起こせば、必要となれば、技術は開発される。代替エネルギーの開発は必ずなされる。

要は、明確な政策を提起すれば、技術はそれについてくるものである。個人的には、三菱重工業がアイスランド政府と契約をしている地熱発電は、火山国日本にも適合的な発電手段ではないかと考えているが、他方で、生活スタイルを変えていく必要もある。オイルショックのときには、深夜放送がなくなったが、今回はテレビの放映時間は変わらない。電力消費の多い夏場の昼間はテレビ放送を中断するなどの措置があってもよい。

ーーーーーーーー(送付した意見終わりーーーーーーー

僕が学生の頃は、広瀬隆氏が「原発を東京へ」と主張して、原発議論を喚起しようとしていた。

長く、重大事故もなく(あるいは重大事故が隠蔽され)、何となく馴らされてしまっていた自分を恥じている。
敗北感から六ヶ所村ラプソディの上映運動に誘われてもいくらかのカンパはしたかもしれないが、関与しなかった。

東電の賠償は、電力料金の値上げでまかなうという構想が持ち上がっているようだ。

基本的には、電力会社、経産省の天下り団体にプールされている3兆円(黒猫の単語さん)をまず賠償に当てるべきだとするのは正論だと思う。
天下りで得た利益をはき出させるのも理にかなっていると思う。

しかし、原子力発電で作られた電気をほとんど疑問も持たず、享受していた自分もなにがしかの責任がある。
原発の危機的な危険性は、知らされてはいなかったが、知ることはできたのである。
知ることができたのに、知ろうとしなかったのは罪である。
これは、広く国民の責任にも通じる。

だから、僕は、一概に電気料金値上げ反対とは言えない。
但し、電気料金の値上げは、原発の全廃という政策を大前提としなければならない。
そうでなければ、断固、反対である。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

もっと聞く耳を持ってもよかったな。
1988年放送禁止になった
Rcサクセション サマータイムブルース

忌野清志郎  原発賛成音頭


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2011年4月19日 (火)

現状不明で収束時期を見通すことはできない

昨日の中日新聞夕刊によれば、
窒素を注入しても格納容器の圧力が高くならないことから
1号機の格納容器も破損している
可能性があることを報じている。

また、
朝日新聞夕刊は、
1号機の原子炉建屋の
二重扉の外扉を開けて入った小部屋の放射線量が
毎時270シーベルトに達したことを
報じている。
高度の放射線のために作業員の作業時間は
大幅に制約される。

その上、実際に作業を必要とする原子炉建屋に入るには
小部屋の奥の扉を開けて入る必要がある。
この奥の扉は厚さ20センチの鋼鉄製で、
原子炉建屋の放射線は、小部屋よりはるかに高い可能性がある。
果たして、人が入って作業できるような環境か極めて疑問だ。

原子炉建屋に人が立ち入ることができないという前提で
漏出のない循環冷却系の装置を
設置することが可能な方法が考えられているのだろうか。

東電は、3月28日には、1~3号機とも
圧力容器の底に穴が空いているような印象だとして、
原発の心臓部である圧力容器が損傷している可能性を
認めている。
続報はなく、この損傷の状態も場所も不明なままである。

2号機の格納容器が圧力抑制室の爆発により、
損傷しているのは周知のところだ。

要するに、原発事故の現状は
現状調査と、
増え続ける高濃度汚染水の処理で
手一杯なのである。

しかも調査すればするほど、
至る所で異常が発見されるという状態なのである。

損傷の状態も把握できず、
作業環境の状態もわからぬまま
安定的冷却に向けた作業などできるはずもない。

6~9か月は絵に描いたモチという他ない。

4月13日、東電社長の会見を報じた中日新聞は

菅直人首相から指示されている収束見通しの早期公表については「現在詰めている段階で、一日も早い時期に対応策を示したい」と述べるに止めた。

と報じている。
今回の6~9か月での収束との工程表は、
菅総理から迫られて苦し紛れで示したもの
という他ないのである。

現段階は、あくまでも
現状が悪化するのを防止しながら、
原発の現状を調査確認する段階に過ぎず、
工程に入る段階とはとても思えない。

政治主導は、こんな技術的な場面で
発動されるべきではない。
事実を直視しなければ、
なすべき作業は行えない。
政治判断など入る隙のない場面である。

政治的圧力を受けて、
苦し紛れに示された工程表は、
現場で限界を超える決死の作業に従事している作業員に
無用なプレッシャーを与えることになりかねない。

ちなみに、今回、新規投入された、
米国製「目玉おやじ」ロボットも、
想像を絶するほどの高性能でもなさそうだ。
もう3日くらい経つかと思うが、
至る所に見つかるはずの損傷箇所を
未だ1つも確認できていない。

損傷箇所は、おそらく人が近づくのは不可能だ。
超高性能の作業ロボットでもない限り、
損傷を修復せず、損傷を前提にし
原子炉建屋内における作業を必要としない
冷却計画を立てなければならないだろう。

それにしても、
損傷の状態を正確に把握しなければ、
冷却計画など、立てようもない筈である。

できもしない収束時期の見通しを
政権浮揚のため強引に示させて
一人歩きさせ、
被災者にあらぬ期待を持たせようとし
現場の作業員に猛烈なプレッシャーを与えている
イラ菅政権とメディアの責任は極めて重い。

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2011年4月18日 (月)

一人歩きする「6~9か月」

報道によれば、東電が工程表を示し、
「原発安定に6~9か月」との収束計画を示したとされる。

第1段階で、3か月以内に確実に原子炉を冷却し、
放射線量を着実に減少傾向に向かわせ、
その後3~6か月以内に原子炉を100度未満の安定状態にして、
放射線量を大幅に抑える(第2段階)との見通しを示したと
報道されている。

イラ菅は、地方選で敗北したからか、
レベル7に該当することが発表されたことがショックだったか知らないが、

その直後に
早く収束時期の見通しを示せと東電に迫った。
4月14日拙ブログ

冷却系の再構築のいとぐちも見つかっていない中で、
何を無理な注文を、と思ったが、
やればやれるじゃん、東電さん。

なんて思ったら、大間違いである。
イラ菅に指示されたので、
仕方なしに期間を示した工程表を発表したが、
東電のプレスリリースを見れば、

段階的な工程は、確かにその通りだが、

3か月とか6か月はあくまでも「目安」である。

基本的考え方を踏まえ、「放射線量が着実に減少傾向となっている」ことを、「ステップ1」、「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられている」ことを「ステップ2」とする2つの目標を設定いたします。

なお、目標達成時期について、「ステップ1」は3ヶ月程度、「ステップ2」はステップ1終了後の3~6ヶ月程度を目安として設定いたします。

収束時期の見通しを示せと迫られた東電が
苦し紛れに「目安」を示したに過ぎないとしか見えない。

菅政権の震災対策なかんずく原発事故対策は、
希望的観測に基づいて進めるという点で一貫している。
短期で収束するという前提であるから
組織性も計画性もなく、
住民に避難・屋内待避を指示した。

政府が恰も一時避難と同じように指示したのだから、
住民はこれほど長期化し、
収束の目処も立たない状態が続くとは
思いもよらなかったろう。
その結果、政府は、膨大な地域の
住民をちりぢりにしてしまった。

早い段階から内田樹氏がブログで
長期化を想定して提唱していた
「疎開」的構想に目もくれず、
いつ終わるとも知れない
不安定な避難生活に被災者を追い込んだ。
3月17日拙ブログ

今回は、30キロを超える飯舘村をはじめとする住民に
計画的避難を求めざるをえなくなった。
収まらない住民の不満をなだめるために
またも、希望的観測で説得しようとする。

9か月は苦し紛れの「目安」だ。

「目安」通りに進まないときは、

また、東電をしかりつけるつもりか。

それとも9か月経ったときには、
自分は総理でないから知らんということか。
もともと原発は自民党が推進したことだから、
俺は知らぬということか。

それにしても、希望的観測でしかない
東電の「目安」を
既定事実であるかのように
報道するメディアは国営放送か、国営新聞か。

被災者に現実離れした希望的観測を抱かせるのがメディアの役割か。

菅直人よ、希望的観測で、
被災者を振り回すな。
事故収束時期の見通しには、
被災者の生活がかかっている。
現実的な見通しを率直に語った上、
国として責任ある対応をせよ。

それにしても、
鳴り物入りで、にこやかに来日した
原子力立国フランスのアレバのCEOは、
僕の知る限り、来日以来、全く姿を見せない。
すでに出国したという情報もない。
一体、どこで、何をしているのかしらん。

もう一つ、それにしても。

「専門家」は出てこないね。

頭を丸めて出てきて、

まずは謝罪していただいて、

3か月とか6か月とかが、

どれくらい現実性があるのか

今度こそ、きちんと事実に即して解説してほしいものだ。

私なんか、高濃度汚染水6万トンに対して、

鳴り物入りで福島に向かったメガフロートの容量1万トンと聞くと、

東電に現実的な解決策があるとは俄に信じられないのだが

どうだろうか。


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ある簡易裁判所事件

裁判所は親切な役所だと書いた途端、
不親切の典型のような事件を見てしまった。

口頭弁論という手続き期日では、大抵、複数の事件が
同一時刻に指定され、当事者がそろった順に審理がされる。
自分の順番が来るまでは傍聴席で順番待ちである。

地方裁判所の合議部で順番待ちをしていたときに見た事件。
簡易裁判所の判決に不服で控訴した控訴人は
弁護士を付けず、本人であった。

彼は、Aさんという個人を訴えたつもりであったらしい。
ところが、簡易裁判所の判決は、
被告をAさんの勤務先である法人として彼の訴えを棄却したようである。

彼は、控訴審のその場になって、
初めて被告が法人になっていることを裁判官から知らされて、
何度も何度も、自分はAさんを訴えたのだと繰り返す。

どうも簡易裁判所備え付けの訴状の書式に
「法人の場合は、代表者の名前を書く」とかいう欄があり、
Aさんの勤務先のつもりで法人を記載してしまったのが間違いのもとのようだ。その様式はそこは被告を書く欄だったのだ。

随分、時間がかかって、
彼は、納得はできないが、事態は理解したようで、退席し、

ようやく僕たちの裁判の順番が来た。

僕たちの裁判は、支援者の方も傍聴に来ている事件だったので、
その後の打ち合わせでは、
この事件のことが、ひとしきり話題になった。

簡易裁判所の裁判官が、審理をすれば、
彼が被告の記載を間違っていることに気づかない筈がない。
間違いを指摘して、改めてAさん個人に対して
提訴を促すのはあまりにも当然ということで、
簡裁の裁判官のあまりの不親切さに一同、非難囂々であった。

控訴審の第1回期日まで、
慣れない訴訟で随分苦労をしたに違いないのに、
「被告が違いませんか」との一言もなく、
ずっと裁判を続けていた彼の心情は察するにあまりある。

完全な裁判所不信になるだろう。

確かに、簡易裁判所には、
まま不親切な裁判官がいることがある。
裁判官は大抵、裁判官の仕事が好きでやっているが、
必ずしもそうではない人が裁判官をやっていることもある。
で、判決を書くのが嫌なので、
すぐに調停に回して話し合いをさせてみたりする。

先日、家賃不払いで明渡を求めて簡易裁判所に
提訴した大家さんが、
すぐ調停に回されてしまって、
相手から不当な明渡料を要求されて調停が不成立になり、
と言って、判決してもらえずに、
結局、僕の所へ依頼に来たケースがあった。

お陰で、僕の仕事になってありがたいが、
簡易裁判所は、本来、一番、市民に身近な裁判所である。
だから、当事者本人による訴訟も多いはずで、
地方裁判所以上に親切さが求められる。

地方裁判所は、僕が出す訴状にミスがあると
親切に訂正を求めてくるのに、
簡易裁判所は、被告の取り違えという重大なミスがあっても
そのまま放置して判決を出したのだ。
これは、本人訴訟の多い簡易裁判所としては
いかにもまずい。

簡易裁判所は、裁判官によって、ばらつきが大きすぎて、
確かに、ときどき、いかにも不親切な裁判官を
見かけることは事実である。

やみくもに弁護士を増やすより、
簡易裁判所の裁判官の質をもう少し均質にして、
かつ、増員する方が、
法の光をすみずみまでという
司法改革の理念にはるかに合致するのではないだろうか。

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2011年4月17日 (日)

この時代、一緒に乗り切ろ、タクシー運転手様

わが守山区は名古屋市北東の果てにある、
名古屋市16区の内、唯一、地下鉄のない区である。

瀬戸線という私鉄が東西に走っており、
これが都心へアプローチする主要交通機関である。

ついでながら、守山区民は、都心へ行くことを
「名古屋へ行く」と言って、だれも違和感を持たない。

それくらいに田舎である。

南北に走る交通機関はない(本数の少ないバスは除く)。

このため、守山区から南方にある地域へ行こうとすると、
瀬戸線で西南へ向かい終点の栄まで行って、
そこで、折り返し東へ向かう地下鉄に
乗り換えるという面倒な手順を踏むことになる。

地下鉄の本数は多いが、瀬戸線の本数はほどほどでしかない。

したがって、南に行こうとすると、直線距離は大したことがないのに、時間がかかる。

何とも不便な話である。

先日、夕刻、守山の南に当たる今池から事務所に帰るのに、時間がなかったので、タクシーに乗った。

直線距離なら5㎞のところ、電車だと40分かかる。
タクシーならざっと10分から15分である。

料金は1880円だった。
一瞬、「お釣りはいいよ」と言うべきかと迷いながら、
しみったれ弁護士は、結局、黙って、
2000円を運転手に渡した。

運転手さんは、200円をお釣りで返してきた。
僕は、80円を返そうとして、
小銭入れを探っていたら、
「いいですよ」と言われた。
僕は、「そんなぁ」と途惑ったが、
そのままになった。

運転手さんの「ご乗車ありがとうございました」には
妙に心がこもっていて、しゅんとした気分になった。

常は車で動いていたから気づかなかったけど、
この対応からすると、タクシー業界の不景気、本当にひどいよ。
2000円程度の距離でも、
感謝されちゃうなんて、
かつてなかったことだ。

そういえば、差押えを食らったら、
手取りが3万円になったという
住み込みタクシー運転手の相談が先日あったばかりだ。

省エネに反することは重々承知だけど、
とりあえず、ゆとりのある人は、
ちょっとまとまった距離を、タクシーに乗ろ。

脱原発のため
生活構造を変えていくことには大賛成だけど、
急激な変化は、あちこちに大きな犠牲が生まれる。

そう、弁護士人口の急激な増加政策が
様々なゆがみと犠牲を生んでいるように。

少しずつ変えながら、一歩、一歩、

確かめ考えながら、変えていこう。


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2011年4月16日 (土)

お見事! 家庭裁判所様

裁判所というと、いかめしく近づきがたいという印象の人も多いと思う。
でも僕の知る限り、役所の中で一番親切なのが、裁判所だ(但し、刑事部を除く)。
今回は、裁判所に成り代わり、裁判所は親切ですよとのアピールを1つ。

6年前に奥さんを亡くされた80代後半の一郎さん。
自宅は持ち家だが、奥さんと共有で
奥さんの持分が3分の1ある。

ささやかな相続財産だが、
このまま自分も亡くなってしまうと
権利関係が複雑になって、
手が付けられなくなるのが心配である。

6年前に司法書士に相続登記を依頼したが、
今年になって、結局、「弁護士に頼むよう」に言われたという。

2人の間には子どもはなく、
むろん奥さんの両親も亡くなっている。

この場合、配偶者である一郎さんと奥さんの兄弟姉妹が相続する。

一郎さんの相続分が4分の3、
後の4分の1を奥さんの兄弟姉妹が頭割りで相続する。

兄弟姉妹が奥さんより先に亡くなっているときは
兄弟姉妹の子、すなわち甥姪が兄弟姉妹の相続すべき分を代わって相続する。

法律関係自体は、至って簡明で難しいことは何もない。

奥さんは両親の間に生まれた一人っ子である。
が、両親がそれぞれ再婚で
父方の兄姉と、母方の兄姉が合わせて12人もいる。
兄姉も亡くなって、甥姪の代になっているのが半分以上である。

自宅の持分の3分の1の4分の1が
兄弟姉妹の相続分であるから、
持分12分の1をこれら相続人14名(兄弟姉妹+甥姪)が
相続したことになる。

一郎さんが、自宅を単独所有するためには、
この14名全員の同意を得なければならない。

奥さんの父方の兄弟姉妹は、奥さんの葬儀にも来たと言うが、
母方の兄弟姉妹は全く面識がない。

法律関係は簡単明瞭だが、
実際に同意を得るのは極めて繁雑である。
個別に交渉しているのでは、とても埒があきそうもない。

とにもかくにも、家庭裁判所に遺産分割協議を申し立てた。
調停期日に来てもらえば、裁判所から話をしてもらえるし、
出席しない場合でも、事前に承諾書を徴して分割することが可能だ。

調停の間に何回か僕から相手に連絡して理解を得るのは当然のこととして、まずは裁判所の手続きに乗せる。
3、4回くらい調停期日を重ねれば、
成立するだろうか、というくらいの読みだった。

ところが、家庭裁判所の活躍は、予想をはるかに超えた。
調停期日を指定する前に、
調査官が担当することになって、電話で当方の意向を確認しながら、
調査官から全員に手紙を送り、兄弟姉妹甥姪の意向を確認する。

逐一、僕に連絡をくれながら、調停条項の成案を作成し、
ついに全員の同意を取り付けてくれた。
父方の甥姪は、全員一郎さんに相続分を譲渡する書面を提出して
調停からは脱退。

母方の兄姉甥姪には出頭の意思を確認し、
遠方のため出頭が困難な相続人には、
事前に調停条項を送付して受諾する旨の書面を取り付けてくれた。

第1回調停期日が指定されたのは、
こうして全員の同意を取り付けて
調停が成立するばかりになってからであった。

こうして、第1回調停期日には、僕と一郎さん、
母方の兄弟が2人出頭しただけで、
調停成立。

この間、わずか2か月あまりのスピーディな処理であった。

何か、任せっきりで申し訳ないほど
家庭裁判所の調査官は親切であった。
電話の声にも張りがあり、気持ちよいやりとりが続いた。

そんなことなら調停にせずに、
弁護士が自分で遺産分割の同意書を取り付ければいいのにと言われそうなので、言い訳を考える。

中立の裁判所に対する信頼があるからこそ
スムーズにことが運んだのだと
詮もない言い訳である。

いや、でも、日本の裁判所は(刑事を除いて)
普通の事件では十分に信頼に足ると思う。
市民の信頼を得ているから、
スムーズに運んだのは本当だと思う。

潔癖であることでは人後に落ちないことを自負しているが、
裁判所は、稀な非行を除き、組織ごと潔癖である。

所在尋問などで当事者の家などに出張することがあっても、お茶は飲んでも、お茶菓子は食べず、コーヒーは断る。

社会常識がないと言われても、僕は、この裁判所の姿勢を支持したい。

調査官様、それにしても、お見事なお手並みでした。
本当に親切な家庭裁判所に脱帽である。

一郎さんの自宅と、ささやかな願いは
こうしてきちんと守られたのである。

家庭裁判所の調査官を初めとする皆さま、
遅くなりましたが、篤くお礼申し上げる次第です。
本当に、ありがとうございました。


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2011年4月15日 (金)

20㎞、30㎞と気楽に言うけれど

きっと、東京の方がわかりやすいと思ったので、まず東京を。

東京20㎞、30㎞圏
東京駅を中心に半径20㎞と30㎞の円を描きました。

名古屋の場合、

名古屋20㎞、30㎞圏
名古屋駅を中心に半径20㎞と30㎞の円を描きました。

20㎞圏内には人が住めなくなると、総理が言ったとか。
汚染度からいえば、30㎞を超えても人が住めない地域が出る理屈。

果たして総理が20㎞圏内と言ったとき、こういう具体的なイメージを持って言っているんだろうか。

そんなら軽々しく原発事故は収束に向かっているなんて宣言はしないよね。

地図上に好きな半径の円を描けます」サイトを使わせてもらいました。

皆さんもご自身のお住まいの地域で試してみたらどうでしょう。


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いやぁ、恐れ入りました。高等裁判所様

控訴審が結審し、判決を待つばかりになった事件。

係属の高等裁判所から電話が入る。

書記官から

「係争の物件目録2番の土地の所在地が【○○】となっているが、

【○之○】ではないですか?

目録の1番は、【○之○】となっていますが。」

とのお尋ねである。

常、ミス多き僕は反射的に謝る。

「あ、間違えました。○之○です」

書記官は、
「いえ、先生の訴状は○之○となっているんですが、
一審の判決が目録の2だけ○○になっているんです。
○之○で確かですね。」

僕は、改めて、登記簿を確認して、
「はい、そうです。」

書記官は続けて
「それと、被告の住所ですが、△△町で間違いないですね。」

用心深くなった僕は、今度は謝らない。

「はあ、そうですが」

「実は係争の3物件の内、1物件だけ、登記簿の被告の住所が

△×町になっているんです。」

手元に証拠で出した登記簿がある。

確かに確認してみるとそうだ。

「ホントだ。間違ってますねぇ(僕のミスじゃないモン)」

書記官
「で、お手数で申し訳ないんですが、最新の登記簿でも、△×町になっているかどうか登記を取り寄せて確認してほしいのですが」

僕「はい、わかりました。取り寄せたら、FAXでいいですね」

書記官
「お手数をおかけします」

すご~い!

何がすごいか一般の人にはわからないだろうけど、

登記を掌る法務局というのは、

超融通が利かない筈の、血液型A型集団の筈なのだ。

したがって、登記官が所有者の住所を間違えて

登記を作成するなどということは、決してあり得ない筈なのである。

当然、正確無比なものとして、登記は扱われる。

だからその前提を疑って、隅々まで証拠で出されている登記に

目を通す裁判所というのはつくづくすご~い!のである。

基本的に、紛争を解決するには、
いずれは、「えいやっ」と割り切るしかない場面がある。
だから、弁護士も裁判官も、基本的に血液型O型向きの仕事だと
僕なんぞは考えている。

細部にこだわり続けると、紛争は延々と長引いてしまう。

ところが、今回、裁判所が見せたすご技は、

登記簿すら疑ってみるというO型には到底つとまらない

超A型の手腕である。

おかげで、判決に基づく登記は、スムーズに運んだ。

裁判所のすご技がなかったら、
法務局まで行った上、
杓子定規な登記官に所有者の住所が判決と登記と一致しないと言われて突き返され
改めて判決の更正決定をもらわなければならないところだった。

いや、恐れ入りました。裁判所様。

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2011年4月14日 (木)

テレビばかり見てないで、ラジオを聞きなさい

テレビにも新聞にもうんざりしている方へ。

ラジオにはちゃんとしたジャーナリズムがあることを
教えてもらいました。

毎日放送「たね蒔きジャーナル」健闘中。

原発事故後まもなくから、
京都大学の万年助手(助教というそうな)の
小出裕章さんのインタビューを放送し続けている
ことを知った。

このインタビューのバックナンバーのいくつかが
ユーチューブに投稿されている。

4月12日放送の
最悪の「レベル7」引き上げの意味
は上のリンク。

番組ホームページの方にリンクがある4月4日放送
田中眞紀子・小出裕章さんのペアインタビューも、
菅政権の内幕を窺わせてなかなかに面白かったです。

中部地方でもそうですが、
ラジオにはまだ、比較的自由な言論空間が残っていますね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それにしても、菅直人という男、
カンの中には権力欲しか詰まっておらんのか。

地方選挙の惨敗に危機感を持ったか、

レベル7に危機感を持ったか知らないが、

やおら原発事故は収束に向かっていると言い出して、

原発事故収束の見込時期の早期提出を
東電社長に迫ったという。
馬鹿じゃないか。

説明するまでもない。
テレビしか見ていないお馬鹿さんの僕でも
トラブルが続発するばかりで
安定的冷却に向けた糸口すら
つかめていないことは容易にわかる。

この男、本当に権力闘争と権力にしがみつくことにしか能がないね。
彼にとっての市民運動は、常に権力闘争の連続だったに違いない。

市民運動をしている人がみんな彼のような不純な動機で
やっていると思われてはいい迷惑である。

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鶴舞公園は花見客でにぎわっておりました(4/11)

緑地の花見が盛り上がりにかけていたのが気になって
4月11日、月曜日なのに鶴舞公園に行ってきました。
名古屋市内の花見のメッカの1つです。

Sakura2

いやぁ、平日の真っ昼間というのに、駐車場はほぼ満杯、老若男女でにぎわっており、安心しました。
駐車場の料金支払所のおじさんに聞いたら、日曜日は、朝9時から夜11時まで、立ち詰めで料金収受に当たっていて、大変だったとのことでした。

Sakura1

桜の下で、人々はみんな屈託なく、楽しんでいました。
どんな辛いことがあっても、季節はめぐり、桜は日本の人々を励ましてくれます。
自然は、一瞬にして全て奪い尽くす。
また、自然は、人々にめぐみを与える。

Ryuugaike

鶴舞公園近辺は、森博嗣の「数奇にして模型」の舞台となった場所。
写真は公園東端の竜が池を北西方向に望む。
遠方に見えるのは名古屋大学付属病院。
小説の舞台の1つとなった名古屋工業大学は、この池と道路を挟んで東側にある。
僕は、20年前まで、この近くの共同法律事務所で仕事をしていた。
その頃、僕のジョギングコースは、鶴舞公園と隣接した400メートルトラックだったことを懐かしく思い出す。
あの頃の僕は、1㎞4分のインターバルを繰り返していた。
あのころは若くて速かった。
今は、面影もない。


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2011年4月12日 (火)

宮崎学の子分から「専門家」へのアドバイス

久しぶりである。宮崎学の子分である。親分との面識はない。

保安院が、福島第一原発の事故をついに
レベル7と認めたそうだな。

3月15日頃には、
すでにレベル7に相当する
放射能がまき散らされとったちゅう訳だ。

テレビに出演した仰山おった「専門家」は、
当時、皆、口を揃えてレベル4だとか、レベル5だとか
言っとったな。

うまいこと、国民をだまして、
丸め込もうと、しとったわけだ。

あんたらこそ、流言飛語の源やないか。

あんたら、理科系の専門家やろ。
理科系の専門家は、事実が立脚点やろ。
何しとんねん。
何で、事実をおろそかにしとんのに、
テレビに出られるようなエライ学者になれるねん。

我慢しとったけど、
やっぱり我慢できんわ。
言わせてもらう。
一度、謝ってくれ。
視聴者国民を騙し続けてきたこと、
謝ってもらう。

わしら、悪いことしたら、頭、丸めるで。

あんたらも、できれば、頭丸めて出てきてほしいわ。

科学を志した初心に戻って、
やり直して欲しいねん。

そうせんと、これから
あんたらが、本当に安全だなどと
力説しても、だれも信じんくなる。

農家も漁師もええ迷惑や。

あんたらがせっせとご奉仕したのが政府だか東電だか知らんが
これから国民は政府も専門家も信じんくなる。
だれを信じたらいいかわからんが。
このツケ、どうやって払ってくれるねん。

気が向いたら、また書いてやるかもしれん。

追伸

弁護士も専門家だわな。
だが、客あっての専門家なんで、
お客様に対する忠実義務があるねん。
お客様の利益のために
法律論として成り立つ限り、
もろに価値判断を主張したりするのは
プロとして許されるねん。

原子力を扱うあんたらはあかんで。
客商売になったら、あかんで。
金くれる電力会社や政府官庁を
客だと思ったらあかんで。

あんたらの客は事実やねん。
事実に対して忠実義務を負うのが
理系の学者というもんやねん。
どっかでお客を取り違えたんと違うんか。
あかんで。
ホントにやめてぇな。

あんたらが襟を正して反省せんと、
日本の科学は、ここでぽっきり、終わってまう。

日本の年輩の学者は、偉かったで。

物理学でノーベル賞を仰山とったで。

あんたらと違うて
みんな実直な印象の学者だったもんな。

彼らの後の学者は、みんなあかんかもしれん。
お金をどうやってかき集めて
どうやって金主様の意向に沿った結果を出すかで
学者の偉さが決まっとるもんな。

京都大学の小出裕章なんぞ
原発に反対し続けたために
40年経っても助手だそうだな。
今回の事態で彼こそが事実に忠実な学者だったことが証明された。

京大の誇りやで。
京大は恥ずかしくないんかい。
はよ、彼を教授にしてやらんかい。


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DVもどき作戦の得失

先日あった離婚調停。
当方は、夫側。
調停委員が、一通り当方の言い分を聞いた後、
調停室を出て行こうとする。
いつもは、「では、相手方に変わってください」と
当事者が部屋を出て、相手方と交代する。

当事者が直接、顔を合わせることになると
何かと感情的なトラブルになることから当事者が直接対面しないようにするための
裁判所の配慮である。

今回は、調停委員が、
相手方が待っている調停室に移動するという。
まぁ、家庭裁判所も随分と親切になったのねと思っていたら、
「DV事案だから」と言われた。

しげしげと依頼者を見る。
DVするような人物には見えんわ。
大体、1年半の同棲期間を経て、
彼女の頼みで結婚したケースだ。
1年半も試してみて、
わざわざDVするような人に結婚を求めるか?

妻側から離婚の申出があったのに、
妻は、婚姻費用分担(生活費を送れ)の調停だけ出して、
一向に離婚の調停を申し立てないので、
このままでは生活費の取られ損だけ続くので、
こちらから離婚調停を申し立てた。

で、DV事案のいやらしいところは、
当事者がDVを否定しても、
「DV夫はDVの自覚がない」から
否定することこそDVの何よりの証拠だ
という訳のわからぬことになることだ。

また、わざわざDV夫に結婚を求めるかと言ってみても
共依存関係にあったなどとややこしく決めつけられて
反論の余地がない。

いったんDVの烙印を貼られると、
何もかも男に不利なのである。

相手方の弁護士から
結婚生活報告書なる書面が出されており、
そこに当方依頼者のDVの数々が
書き込まれているらしいことが
調停委員の当方依頼者に対する質問からわかった。

こういう主張書面は、普通、相手方の弁護士から求められれば、
交付するのが弁護士間のマナーだ。
そうでなければ、言いたい放題がそのまま通ってしまう。

第1回調停の翌日、相手方代理人に交付を求めるFAXを送った。
相手方代理人からは
「本人がダメと言っているから、見せられません」との回答があった。

仕方がないので、面倒だが、裁判所へ、
結婚生活報告書の謄写許可を求めた。
公平な裁判所なら見せてくれるだろうと思ったからだ。
不許可である。
理由は、妻側代理人に意向を確認したら、
本人がダメと言っているからだそうな。

自称DV被害者がダメと言う限り、
どこまでもダメという訳だ。

ほんな馬鹿な。
言いたい放題の主張を見ることもできず、
反論の機会も与えないまま調停を進めるんかいな。

主張を明らかにすることによって、
どんな不都合が生じるというのか。

主張に怒った夫が妻側の居所を突き止めて、
脅しに押し入る危険性が具体的にあるとでもいうのか。
そういう危険性があるなら、あるで、具体的に立証されたい。
このケースでは絶対にないと言い切れる。
何せ旦那は淡泊、未練も何もないんだから。

この件、当方依頼者が、
後ろ向きの離婚騒動を長引かせたくないという
賢明な判断で、当方の大幅譲歩で、短期間で解決できた。
とにかく依頼者は、あっさり系なのである。

こういうDV特別待遇が一般化したのは、
DV防止法ができてからだ。
とにかく各都道府県等が設置している
DV救済のための女性相談センターに相談した実績さえあれば、
DVのお墨付きが得られてDVと扱われ、
ご苦労にも調停委員が、調停室を行き来し、
相手に見られないことが保証された
わがまま言いたい放題の書面を出すことができる。

DVもどき作戦である。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

僕とて、DV事案を扱ったことがないわけではない。

20年近く前、DVという言葉もなく、
ストーカーという言葉すらほとんど知られなかった頃の
DVは本当にしんどかった。

接近禁止仮処分という当時では珍しい仮処分を申請した。

依頼者は、審理係属中にも、つきまとわれ、車を壊されるわ、
依頼者のやっている店の看板は壊され
店の中に消火剤をまき散らされるわ
果ては、
依頼者が雇用している従業員の住所まで突き止め、
従業員の住宅の駐車場に駐めた車の
タイヤまでパンクさせられるわ
等々、悪戦苦闘の連続だったが、
覚悟を決した依頼者はすがすがしくすらあった。

動じることなく闘い抜いて、解放を勝ち取った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今は、簡単である。
女性相談センターに相談した実績を残し、
DV保護命令を取れば、
かつて悪戦苦闘した
接近禁止・面談接触禁止仮処分に当たる命令が
容易に出される。

で、DV保護命令を取る必要もつもりも、
さらさらなくても、女性相談センターに相談した実績があれば、
相手方を簡単にDV夫にすることができる。
そうすると、何かと有利に事を運ぶことができることになる。
相談さえしておけば、住民票も秘匿できるらしい。

DVを切り札にする手法が確立すると、
男側の離婚は何かと不利になりそうである。

しかし、DVもどき作戦も、いいことだけではない。

離婚には、社会保険の手続きだとか、生命保険の処理だとか、いろいろ当事者同士の協力が必要な付随処理が伴う。
弁護士間に信頼関係があれば、できる限り弁護士も協力して抵抗する依頼者を説得してでも付随処理をする。

しかし、DVもどき作戦をとるような不信義な相手方には
離婚に伴う付随事項処理は弁護士の受任範囲にはないので、
相手方代理人に対して信義を通す必要もない。

かくして、どちらが得かわからないということも
DVもどき作戦を採る弁護士としては知っておくべきだろう。



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2011年4月11日 (月)

なにゆえのバンザイ

大半の当選者が、相も変わらず、旧態依然のバンザイを繰り返す。

一体、何がめでたいのか?

市民の多くが、膨大な犠牲者と被災者に心を痛め、迫り来る原発危機と明日の生活に不安を覚えている。

そんなことにも配慮できないほど政治家は想像力が欠落しているのか?

自らの当選が、そんな悲劇を吹き飛ばすほど目出度いか。

選挙戦は自粛したけど、勝った途端に本性が出たね。

テレビで見る限り、バンザイをしなかったのは、北海道と神奈川県、そして多分東京だけだ。

それとも、あのバンザイは、「お手上げ」を意味してるのかしらん。

それなら3回も繰り返すことでもあるまいに。

民主退潮、と言って自民が勝利したわけでなく、いよいよ大連立、大政翼賛体制が現実味を帯びてきた。

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2011年4月10日 (日)

週末恒例のジョギングコースの緑地でも滴るような満開の桜が、風に花びらを散らしている。

いっせいに吹き出すように開花する桜に、今年ほど救われる思いをしたことはない。

かつて離婚した時でも(^_^;)
これほど桜に慰められたことはなかった。

地元のささやかな花見の場所だけど、例年、敷き詰められたブルーシートが、少ない。

自粛でも萎縮でもない、何かかもしれないと考えると、少しだけ気が重くなる。

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2011年4月 8日 (金)

今日の流言飛語

政府様におかれては、
国民の安心のために日夜ご奮闘のことと存じます。

ことに先日、総理御自らが避難所にお出ましになり
「政府(俺)も頑張っているので、
皆さんも頑張ってください」とのお声がけをなされましたことは

天皇陛下がただ被災者を思いやり「お大事にね」とやさしいお声を
おかけになったことと比べても

総理の有り難いお人柄がにじみ出ておられました。
さすがは民主主義によって国民から選ばれた
総理は器が違うと
深く感銘を受けた次第であります。

ところで、政府様にお伝えしなければならない流言飛語があります。
こともあろうに「避難所でレイプ被害が発生しておる」と
とんでもない流言飛語が飛び交っております。
しかも、ネットではなく、れっきとした新聞であります。
東京新聞4月7日夕刊

この流言飛語を真に受けて、
女性団体が110番を設置するとして
いっそうの流言飛語の拡大を図っております。

けしからんことであります。
被災者は、総理の有り難いお言葉にしたがい、
じっと堪え忍んで頑張っておられます。

多くの避難所では
女性が着替える場所もなく、
衆人環視の下で母親がお乳を飲ませ
じっと堪え忍んで頑張っておられるのです。

そのような神々しい姿を見て、
レイプに及ぶような不逞の輩が
尊き被災者の中におる訳が
どうしてありましょうか。

無視できない流言飛語と存じます。

また、「専門家」の皆さまが、
原発事故に対する対策は着実に前進していると口を揃えて
政府様の善政を礼賛されておられますのに、

一部のテレビは、
当該の原発作業員にインタビューして、

「作業としては、今、何合目くらいまで進んだと思いますか」と尋ね、
「まだ、準備にも入っていない。山に登る前の段階で、
トラブルが相次いでいる」
等と住民の不安をことさらに煽ることを語らせ
けしからぬ流言飛語を垂れ流しております。

(この報道はおそらく事実を伝えるものでありましょう。
事実を伝えるジャーナリスト本来の勇気には賞賛を惜しまないものではありますが、
政府様の有り難きお心に反し、住民に不安を与えるという意味では
流言飛語といわざるを得ない体のものと存じます)

政府様の善政を信じぬ輩であります。
政府様のおかげで、原発事故は着実に収束に向かっておることになっております。
それが証拠に燃料棒の露出も、圧力も温度も異常がないから
政府様は決して発表されておられぬではないですか。

流言飛語を数え上げれば数知れません。
この際、
震災についても、原発事故についても
全てを政府発表に一元化なされ、
政府発表以外は、全て流言飛語としてお取り締まりになられ、大連立とともに全体主義国家へと歩まれるのが
ご賢明な判断かと存知挙げ、ご注進に及ぶ次第でございます。

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2011年4月 7日 (木)

流言飛語をなすは政府ならん

政府様が、情報を統一して管理され、
国民の知るべきことは直ちにお知らせになられ、
国民の知るべきでないことは決して申されませんことは
よく存じ上げているところでございます。

いたずらに国民の不安を煽るところの
インターネットにおける流言飛語に関して
関係省庁挙げて、
サイト関係者に削除など、適切な措置をとることを求められるとのこと

慶賀に耐えぬところでございます。

社民党などという輩が
いち早く政府様の有り難き思し召しに異議を申し立てておりますが、
けしからぬ輩と存じます。
とくに反論の余地がない真っ当な主張をするところが
誠にけしからぬのでございます。

政府様の申すことに間違いはございません。
一体、ネットにおける流言飛語でどの程度の混乱が生じ、
どの程度の深刻な事態が生じたかは
寡聞にして知りませぬが、
政府様をまず信ぜよ、という一番大切なことが
ネットではおろそかにされていることは
憂慮に耐えないところでございます。

かつて、関東大震災においては、
官憲筋が、朝鮮人が井戸に毒を入れたという流言飛語を流したことがございました。
その結果、朝鮮人の大量虐殺という痛ましい事件が起こりました。
当時、ネットがありましたなら、官憲筋の流言飛語が
事実ではないことを知らせる者もありましたでしょう。
多面的な情報を与えるネットがあれば、被災民も冷静に判断し、
きっと、悲劇の規模もはるかに小さなものとなったでありましょう。
したがいまして、このような流言飛語を飛ばすなどの
不逞の政府筋については、ネットに対する萎縮効果を生じさせる今回の措置は不当ともなりましょう。

しかし、今の政府様は、
そのような流言飛語を流されるお方でないことは
十分に存じ上げております。

したがいまして、公序良俗に反したり、
被災者に不安を与えたりするような
ネット上の流言飛語に対処なさいますのは
誠に正しき行いと、
政府様の善政に感涙にむせぶ者でございます。

何より政府様は、お黙りになることによって
国民に大きな安心を与えておられること
同慶の至りに存じます。

長らく 圧力容器内の燃料棒の露出についても、
    圧力容器内の圧力についても
    圧力容器内の温度についても
発表がありません。

便りがないのはよい便りと申します。

したがいまして、
燃料坊様におかれましては、しっかりと水没なされ、
圧力様におかれましては、設計圧力より大幅に下回り
温度様におかれましては、やすらけき温度であられますこと
間違いございませぬ。

誠にお目出度き、慶賀の至りに存じ上げます。

これからも、政府様はできるだけお黙りになり、
ネットや海外からの針小棒大・歪曲報道等は適切に
対処遮断され、
わが国の安全と安心を実現されますよう
政府様がやすらけくあられますよう
お祈り申し上げる次第でございます。

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2011年4月 3日 (日)

嗚呼! 「思いやり予算」

「今日の燃料棒露出」
「今日の放射線拡散予報」

新聞の定番の欄になるかと思ったら、ここのところ、らしい記事は何もない。

定番になったのは「今日の電気」だけだね。

燃料棒の露出は、注水作戦とともに、当初大問題として報道されていたが、長らく報道がない。燃料棒が溶解するのはさして問題ではないということなのかしらん。

炉心が完全に溶解しても、コンクリートの床で止まると「専門家」が言っていたから、安心なんだね。「溶けなば溶けよ、燃料棒」なんてところかしらん。

放射線の拡散は、シミュレーションができるのに、一向に日本のメディアはしようとしない。

米軍の指示で、20キロ圏内だかのモニタリングポストを増やして拡散の状況を詳細に把握するそうだけど、「日米で情報を共有」するのが目的だそうで、日本の人々に教えてあげるなんて腹はなさそうだ。つまみ食い的に数値はでるけどね。

あ、そうか。これで周辺汚染状況は、軍事機密になるもんね。

日米双方にとって都合がよろしいようで。

アメリカにとっては、放射能汚染の、いい資料収集になるんだろうね。


なんて、思っていたら、3月31日に、米軍思いやり予算特別協定が可決承認されたそうで。(赤旗記事はこちら

新聞でもテレビでも、ほとんど報道されないね。

今後、毎年2000億円を、米軍に対して思いやってあげることを5年間、一括して約束したそうで。

太っ腹だねえ。
事業仕分けって、本当に何だったんだろうね。

この国は、まだ金あまりで、米軍を思いやってあげる余裕があるんだからね。

思いやり予算は、これまで1年ごとに審議されてきた。
今回は、5年間まとめて思いやってあげることにしたわけだ。

5年間まとめて約束しようというのは、きっと鳩山・小沢ラインが、
普天間移設で、アメリカの意向に沿わないことをしようとしたから、
アメリカが不安に思って、「思いやり」の安定供給を強く求めたからに違いないね。

未曾有の大震災にあえいでいるから、せめて今回は勘弁してよ、なんてことすらこの国は、言えないのね。
言ったら、きっと首相の首が吹っ飛ぶんだね。


鳩山由紀夫さんは、馬鹿正直で失敗したけど、
本当は、右往左往を冷ややかに見るのではなくて、
国民は、馬鹿正直の鳩山さんを応援すべきだった。
世論調査でもすれば、普天間は国外へというのが圧倒的国民の声だ、
ということで、対米交渉の圧力になったに違いないのに。
世論調査大好きのメディアも、この問題については、
鳩山さんが断念するまで、
決して世論調査をしようとしなかったことはよく覚えておこう。


震災を口実に大連立が騒がれているね。
小鳩排除の大連立は、死ぬまで対米従属でいきましょう路線に決まってる。

ああ、小鳩が懐かしい。

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2011年4月 1日 (金)

今の気持ち ー中島みゆきー

当然、時代

新作から 負けんもんね アルバム「真夜中の動物園」




ファイト! アルバム「予感」




命の別名 アルバム「わたしの子供になりなさい」

 



小さき負傷者たちの為に アルバム「真夜中の動物園」



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東日本大震災 日弁連・厚労省関係情報 その他

日弁連関係

東日本大震災法律相談Q&A 」(3月29日)
   大変、詳細で有用かつわかりやすいです。

日弁連ほか各単位会では震災被害者を対象とした電話無料相談(一部面談あり)を実施中です。
東北地方太平洋沖地震災害復興支援」のページ参照。


厚労省関係
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震関連情報」のページに多数の情報があります。

平成23年東北地方太平洋沖地震に伴う労働基準法等に関するQ&A(第2版)
(派遣労働者の雇用管理、解雇、採用内定者への対応、一年単位の変形労働時間制について第1版に追加)」(3月31日)

東北地方太平洋沖地震にかかる業務上外の判断等について」(3月24日)

東北地方太平洋沖地震による被災者にかかる健康保険証等の提示について」(3月11日)

氏名、生年月日等を申し出ることで医療機関を受診することができます。

東北地方太平洋沖地震及び長野県北部の地震による被災者に係る一部負担金等の取扱いについて(その4)」(3月23日)

要件を満たす被災者には医療保険の窓口負担金が免除されます。

労働者の雇用の維持に雇用調整助成金を活用してください!

有期契約労働者、パートタイム労働者の配慮について要請」(3月30日)

東日本大震災に伴う派遣労働に関する労働相談Q&A」(4月)

日本労働弁護団
東北関東大震災と労働問題Q&A


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