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2011年4月17日 (日)

この時代、一緒に乗り切ろ、タクシー運転手様

わが守山区は名古屋市北東の果てにある、
名古屋市16区の内、唯一、地下鉄のない区である。

瀬戸線という私鉄が東西に走っており、
これが都心へアプローチする主要交通機関である。

ついでながら、守山区民は、都心へ行くことを
「名古屋へ行く」と言って、だれも違和感を持たない。

それくらいに田舎である。

南北に走る交通機関はない(本数の少ないバスは除く)。

このため、守山区から南方にある地域へ行こうとすると、
瀬戸線で西南へ向かい終点の栄まで行って、
そこで、折り返し東へ向かう地下鉄に
乗り換えるという面倒な手順を踏むことになる。

地下鉄の本数は多いが、瀬戸線の本数はほどほどでしかない。

したがって、南に行こうとすると、直線距離は大したことがないのに、時間がかかる。

何とも不便な話である。

先日、夕刻、守山の南に当たる今池から事務所に帰るのに、時間がなかったので、タクシーに乗った。

直線距離なら5㎞のところ、電車だと40分かかる。
タクシーならざっと10分から15分である。

料金は1880円だった。
一瞬、「お釣りはいいよ」と言うべきかと迷いながら、
しみったれ弁護士は、結局、黙って、
2000円を運転手に渡した。

運転手さんは、200円をお釣りで返してきた。
僕は、80円を返そうとして、
小銭入れを探っていたら、
「いいですよ」と言われた。
僕は、「そんなぁ」と途惑ったが、
そのままになった。

運転手さんの「ご乗車ありがとうございました」には
妙に心がこもっていて、しゅんとした気分になった。

常は車で動いていたから気づかなかったけど、
この対応からすると、タクシー業界の不景気、本当にひどいよ。
2000円程度の距離でも、
感謝されちゃうなんて、
かつてなかったことだ。

そういえば、差押えを食らったら、
手取りが3万円になったという
住み込みタクシー運転手の相談が先日あったばかりだ。

省エネに反することは重々承知だけど、
とりあえず、ゆとりのある人は、
ちょっとまとまった距離を、タクシーに乗ろ。

脱原発のため
生活構造を変えていくことには大賛成だけど、
急激な変化は、あちこちに大きな犠牲が生まれる。

そう、弁護士人口の急激な増加政策が
様々なゆがみと犠牲を生んでいるように。

少しずつ変えながら、一歩、一歩、

確かめ考えながら、変えていこう。


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