この時代、一緒に乗り切ろ、タクシー運転手様
わが守山区は名古屋市北東の果てにある、
名古屋市16区の内、唯一、地下鉄のない区である。
瀬戸線という私鉄が東西に走っており、
これが都心へアプローチする主要交通機関である。
ついでながら、守山区民は、都心へ行くことを
「名古屋へ行く」と言って、だれも違和感を持たない。
それくらいに田舎である。
南北に走る交通機関はない(本数の少ないバスは除く)。
このため、守山区から南方にある地域へ行こうとすると、
瀬戸線で西南へ向かい終点の栄まで行って、
そこで、折り返し東へ向かう地下鉄に
乗り換えるという面倒な手順を踏むことになる。
地下鉄の本数は多いが、瀬戸線の本数はほどほどでしかない。
したがって、南に行こうとすると、直線距離は大したことがないのに、時間がかかる。
何とも不便な話である。
先日、夕刻、守山の南に当たる今池から事務所に帰るのに、時間がなかったので、タクシーに乗った。
直線距離なら5㎞のところ、電車だと40分かかる。
タクシーならざっと10分から15分である。
料金は1880円だった。
一瞬、「お釣りはいいよ」と言うべきかと迷いながら、
しみったれ弁護士は、結局、黙って、
2000円を運転手に渡した。
運転手さんは、200円をお釣りで返してきた。
僕は、80円を返そうとして、
小銭入れを探っていたら、
「いいですよ」と言われた。
僕は、「そんなぁ」と途惑ったが、
そのままになった。
運転手さんの「ご乗車ありがとうございました」には
妙に心がこもっていて、しゅんとした気分になった。
常は車で動いていたから気づかなかったけど、
この対応からすると、タクシー業界の不景気、本当にひどいよ。
2000円程度の距離でも、
感謝されちゃうなんて、
かつてなかったことだ。
そういえば、差押えを食らったら、
手取りが3万円になったという
住み込みタクシー運転手の相談が先日あったばかりだ。
省エネに反することは重々承知だけど、
とりあえず、ゆとりのある人は、
ちょっとまとまった距離を、タクシーに乗ろ。
脱原発のため
生活構造を変えていくことには大賛成だけど、
急激な変化は、あちこちに大きな犠牲が生まれる。
そう、弁護士人口の急激な増加政策が
様々なゆがみと犠牲を生んでいるように。
少しずつ変えながら、一歩、一歩、
確かめ考えながら、変えていこう。
« お見事! 家庭裁判所様 | トップページ | ある簡易裁判所事件 »
「地域」カテゴリの記事
- 納得できない「シェイクアウト」(2012.09.20)
- やはり多治見の方が名古屋より暑いかもしらん(2012.08.07)
- 子育ては、こうでなくっちゃ 家庭教育支援条例断固阻止(2012.05.05)
- 名古屋市情報公開条例は誰を見ているか(2011.06.25)
- この時代、一緒に乗り切ろ、タクシー運転手様(2011.04.17)