嗚呼! 「思いやり予算」
「今日の燃料棒露出」
「今日の放射線拡散予報」
新聞の定番の欄になるかと思ったら、ここのところ、らしい記事は何もない。
定番になったのは「今日の電気」だけだね。
燃料棒の露出は、注水作戦とともに、当初大問題として報道されていたが、長らく報道がない。燃料棒が溶解するのはさして問題ではないということなのかしらん。
炉心が完全に溶解しても、コンクリートの床で止まると「専門家」が言っていたから、安心なんだね。「溶けなば溶けよ、燃料棒」なんてところかしらん。
放射線の拡散は、シミュレーションができるのに、一向に日本のメディアはしようとしない。
米軍の指示で、20キロ圏内だかのモニタリングポストを増やして拡散の状況を詳細に把握するそうだけど、「日米で情報を共有」するのが目的だそうで、日本の人々に教えてあげるなんて腹はなさそうだ。つまみ食い的に数値はでるけどね。
あ、そうか。これで周辺汚染状況は、軍事機密になるもんね。
日米双方にとって都合がよろしいようで。
アメリカにとっては、放射能汚染の、いい資料収集になるんだろうね。
なんて、思っていたら、3月31日に、米軍思いやり予算特別協定が可決承認されたそうで。(赤旗記事はこちら)
新聞でもテレビでも、ほとんど報道されないね。
今後、毎年2000億円を、米軍に対して思いやってあげることを5年間、一括して約束したそうで。
太っ腹だねえ。
事業仕分けって、本当に何だったんだろうね。
この国は、まだ金あまりで、米軍を思いやってあげる余裕があるんだからね。
思いやり予算は、これまで1年ごとに審議されてきた。
今回は、5年間まとめて思いやってあげることにしたわけだ。
5年間まとめて約束しようというのは、きっと鳩山・小沢ラインが、
普天間移設で、アメリカの意向に沿わないことをしようとしたから、
アメリカが不安に思って、「思いやり」の安定供給を強く求めたからに違いないね。
未曾有の大震災にあえいでいるから、せめて今回は勘弁してよ、なんてことすらこの国は、言えないのね。
言ったら、きっと首相の首が吹っ飛ぶんだね。
鳩山由紀夫さんは、馬鹿正直で失敗したけど、
本当は、右往左往を冷ややかに見るのではなくて、
国民は、馬鹿正直の鳩山さんを応援すべきだった。
世論調査でもすれば、普天間は国外へというのが圧倒的国民の声だ、
ということで、対米交渉の圧力になったに違いないのに。
世論調査大好きのメディアも、この問題については、
鳩山さんが断念するまで、
決して世論調査をしようとしなかったことはよく覚えておこう。
震災を口実に大連立が騒がれているね。
小鳩排除の大連立は、死ぬまで対米従属でいきましょう路線に決まってる。
ああ、小鳩が懐かしい。
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