トモダチ作戦の実相 今日の中日新聞社説から
『トモダチ作戦』には、名前からして違和感があった。
アメリカで浦沢直樹の『20世紀少年』が読まれていたら、きっとこんなネーミングはしなかったろう。
マンガの中での「ともだち」は世界征服・世界滅亡を目指す巨大で不気味な悪の新興宗教集団。
「トモダチ」となれば、ひらがなより距離感が強調されるだけに受けるイメージは、いっそう、薄気味悪い。
そんな「トモダチ」の真意を今日の中日新聞の社説が、鋭く突いている。
「トモダチ作戦」に込められた徹底したアメリカの国益追求の姿勢と、日本にとって、あまりにも合わない帳尻勘定。
全国紙ではおそらくこんな社説は書けないに違いない。
標題は柔らかいが、中身は辛辣である。
「日米を真のトモダチに 大震災と米軍支援」(5月2日)
毎年決定されていた思いやり予算を5年分一括して決定することになった背景には、漸減傾向にあった思いやり予算を2010年実績の1881億円で固定化する狙いがあった。
菅政権はこれを丸呑みした。
大震災、津波、原発事故の未曾有の国難も「トモダチ」には通じなかったということだ。
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