原発は… 原子力政策への失望
原子力発電所は、
バベルの塔に似ている。
バベルの塔は、
人々の欲望を形象する。
人々の欲望は資本主義の心臓だ。
だから資本主義も、
またバベルの塔に似ている。
80年前、ケインズは予言した。
早ければ25年の内に需要は飽和に達し
経済成長が止まり、
資本主義は限界に近づくと。
危機の予言から80年。
資本主義は欲望の空焚きを続けながら
肥大化し、制御不能になった。
欲望の空焚きは
故障した原子力発電所に似ている。
制御不能は
故障した原子力発電所に似ている。
だから故障した原子力発電所は
欲望資本主義に似ている。
原子力発電所は、
ピサの斜塔に似ている。
ピサの斜塔は危ういバランスを形象する。
危ういバランスを形象するピサの斜塔は、
資本主義にも似ている。
危うさが頂点に達しバランスが失われても、
欲望にとりつかれた人々は
ピサの斜塔にしがみつこうとしていている。
ピサの斜塔はバベルの塔になる。
バベルの塔はやがて運命の日を迎える。
欲望資本主義は、泣き叫び、
のたうちまわる人々を残したまま、
運命の日を超えて、
妖怪となって、さまよい続けていくのだろうか。
原発を考えることは、
欲望資本主義を考えることにつながる。
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菅総理は、定期点検中の原子力発電所は、従来の方針にしたがって、安全が確認されれば、再稼働を認めるとした(5月18日)。
「白紙から」と力んで見せたエネルギー政策見直しの腰折れは、これで完全に明らかになった。
大震災で当面、延期するかに見えたTPP参加も、もともとの予定通り来月末までに決着するという。議論させずにとおしてしまおうという腹だ。
この人はつくづく阿漕な人だと思う。
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