真っ暗な廊下 「電力不足」キャンペーン過剰演出 省庁編
5月12日付ブログで中日新聞「特報」をご紹介したとおり、東電の発電能力は6100万キロワットを上回っている。
ところがテレビは東電の言うなりに5200万キロワットだかを発電力の限界として、ピーク時の消費電力が早くも90%を超えた等と騒いでいる。
昨日、さる省庁の審査会に申し立てた審査請求の口頭審理があり、その省庁に出向いた。
驚いたことに廊下の電気が全部消されている。
廊下は窓に面していないから、ホントに真っ暗である。
廊下沿いに並んだ部屋のドアから漏れる光が唯一の光源である。
50人くらい入った審査会室は冷房が入っているかいないかすれすれの状態で、暑くて座っているだけで頭がぼーっとしてきそうだった。
官庁は「率先して節電を」というのが建前なのだろうが、それにしても、お化け屋敷でもあるまいに、真っ暗な廊下というのは初めての体験だった。
お利口なお役人の皆さまはとっくに東電のウソを知っているに違いないので、「電力不足」キャンペーンに参加するために、真っ暗な廊下を演出しているのだろう。
ちなみに、昨日、訪ねた省庁は、経産省ではない。
原発に無縁とも思える省庁も、「電力不足」キャンペーンに忙しいのである。
ようやくにしてメディアの一部には、脱原発を志向する動きも出てきたが、「官」は挙げて「原発必要」「東電擁護」の立場に揺らぎない。
「官」「業」「財」の癒着構造は固いことを痛感した次第である。
話はずれるが、口頭審理の傍聴者について、全て、氏名・住所・電話を登録するシステムになっているのには正直、驚いた。
裁判所は傍聴自由、空席がある限り、いつでも出入り自由である。
名前を聞かれるなんてことはあり得ない。
傍聴者には何の権利もない代わりに責任もないからだ。
裁判所のおおらかさが染みついているので、お役所の対応には違和感が残った。
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