当今 男女関係事件模様 2
男女関係事件で、昨年は、
実質は金目的と窺わせる相談が何件かあった。
美人局(つつもたせ)のバリエーションである。
既婚者と知っていて、
性的関係を持てば、
相手方の配偶者に対する不法行為が成立し、
賠償をしなければならないとされている。
したがって、よその夫と関係を持った女性は、
相手の妻に対して責任を負う。
このバリエーションで、
不貞行為の結果、妻がうつ病になった、
直接、妻が自分で請求できる精神状態ではないので、
妻を代理して、不貞行為を働いた当の夫が、
相談者(女性)に対して、
数百万円の請求をするという事案があった。
いかにも不自然である。
男性の妻に宛てて、
今後の請求は「被害者」である
妻自身からするように求める内容証明を出した。
その後、今のところ、
妻からの請求はない。
男性からの請求は、
妻の苦痛に名を借りた
手切れ金の請求に過ぎないのではないかと
思われた。
自分で不貞行為を働いた上、
それを理由に相手から手切れ金をせしめよう等というのは論外である。
こんなケースもあった。
出会い系サイトで女性と知り合い、
1,2回のデートの後、女性から酒場に誘われ、
女性の運転で酒場へ行った。
したがって、女性は呑まない。
酒を飲んだ後、意識を失い、
女性の車で自宅まで送り届けてもらった。
この間に、
男性から性的ないたずらをされたとして、
女性から慰謝料を請求された。
衣服も破れたという。
記憶にないので、否定していたら、
「事件」から1ヶ月くらいして、
解決しなければ、
刑事事件にするとのメールが届いた。
男性は、酒に強く
酔いつぶれたことなどないという。
これも奇妙である。
男性に対して、睡眠薬でも用いたのではないか。
正式な裁判にしてもらって結構だからと、拒絶回答を勧めた。
その後、請求は途絶えているようである。
出会い系サイトには、
サクラをそろえて、
思わせぶりなメールで焦らせて、
多額の通信料だけ払わせて、
直接会うことは絶対できないという詐欺がある。
こうした悪質サイトでなくとも、
現実に出会えた相手が
善意である保障は全くない。
出会い系サイトの被害者は、
被害者自身に弱みのあることも少なくない。
出会い系サイトを悪用した
恐喝などの潜在数は相当あるに違いない。
配偶者と離婚する理由を作るために、
配偶者に異性を接近させて、
性的関係を持たせて、
それを理由に離婚を求めるといった、
「別れさせ屋」がある。
この手口で、別れるのに、
不貞を暴くために
私立探偵を使ったという
念の入った事件があった。
私立探偵すら、想像しなかった事態で、
私立探偵が、自分の調査が利用されたことを
嘆いていたのは、つい2、3年ほど前のことだった
最近では素人が同種のことに手を染めている。
いずれにしろ、
豊かな時代にはあまり考えられなかった
金目当てと思われる、
すさんだ男女関係事件の
パターンが広がっている印象だ。

