フォト

日本ブログ村

ブログランキング

  • マスコミに載らない海外記事
    本ブログとセットで読むと、世界のニュースと法律解説がセットでわかります。(;^_^A アセアセ…

  • * ランキングに参加しています *
    応援クリックしてもらえるととっても励みになります
    人気ブログランキングへ

« 和解成立! | トップページ | ドキュメント『命の平等裁判』和解 »

2012年4月 4日 (水)

和解条項

何の話やらわからない話が続いた。
とにかく、和解したのである。
裁判所が判決直前になって和解を勧告したため、弁護士も何が何やらわからぬまま、和解になった。

とりあえず、支援者の方がテキスト化してくださった努力を借りて、和解条項を明らかにしておく。法廷で裁判官が読み上げた条項であり、当事者の了解もあるので、公開することには問題がない。

「最重度」との判定を受けた知的障害、自閉症を有する伊藤晃平君の施設内死亡事故(死亡時15歳11ヶ月)に関する和解である。
「最重度」との判定を受けた知的障害児に逸失利益を認めた例は、全国初であると思う。しかも、法の下の平等からみれば、まだまだ不十分ながらも、これまでの重度障害児の例に比べても遜色のない金額を認めている。


-----------------------------------
           和 解 条 項

1 被告は、障害者の命を預かる立場にある者として求められる注意を欠いた結果、被告の施設内において、亡伊藤晃平の転落事故を発生させ、死亡というとり返しのつかない結果を生じさせたことについて、原告らに対し、心から謝罪する。


2 被告は、原告らに対し、本件損害賠償義務として、下記のとおり、原告伊藤啓子に対して3381万2207円、原告KC、原告IR及び原告IYに対してそれぞれ110万円の支払い義務があることを認める。

(1) 逸失利益

773万8370円

亡晃平には、就労の蓋然性までは認められないものの、就労の可能性は認められることに照らし、障害年金の受給額(98万6100円(障害年金(1級))を算定基礎とし、これに、ライプニッツ係数(15.6949)を乗じ、生活費控除として5割を差し引いて計算した。

(2) 慰謝料

ア 亡晃平に生じた慰謝料

2000万円

イ 原告ら固有の慰謝料

原告伊藤啓子について300万円

原告KC、原告IR及び原告IYについて、それぞれ100万円

(3) 弁護士費用

合計 337万3837円


3 被告は、原告らに対し、第2項の合計額3711万2207円を、平成24年4月27日限り、三菱東京UFJ銀行守山支店の「弁護士岩月浩二預り口」名義の普通預金口座(口座番号××××」に振り込んで支払う。


4 原告らは、その余の請求を放棄する。


5 原告らと被告は、原告らと被告との間には、本和解条項に定めるもののほか、何らの債権債務がないことを相互に確認する。

6 訴訟費用は、各自の負担とする。

* ランキングに参加しています *

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

« 和解成立! | トップページ | ドキュメント『命の平等裁判』和解 »

事件」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/536116/54389118

この記事へのトラックバック一覧です: 和解条項:

« 和解成立! | トップページ | ドキュメント『命の平等裁判』和解 »