喫煙者の開き直り
がらにもなくこの3月から新人弁護士を採用した。
弁護士間の競争が、一人事務所の気楽さを捨てることを、余儀なくしたのである。
(予断は許さないが、意外にも肉体的・精神的に、少しだけ楽ちんになった気がする。)
で、これまでは、打ち合わせ室・事務室では煙草は厳禁であったが、執務室では、煙草を吸い放題であった。
今回、執務室を共同使用することとなったため、事務所全体が禁煙となった(一応、僕も最低限の社会的なマナーは守っているつもりである)。
このため、ボス弁である僕は、煙草が吸いたくなったら、屋外に出て吸うことになった。
場合によるが、頻繁に出ることもある。
統計的に、煙草の有害性に対する反論はなかなかに難しいようで、受動喫煙にも害があることを一応前提とした行動を取っている(つもりである)。
しかしながら、喫煙者に向けられる目は、遺憾ながら、極めて厳しい。
煙というより、煙草の匂いがすること自体に拒否感をあらわにされることもある。
喫煙者はどうしてもたばこ臭い。
白い目で見られると身もすくむ。
まるで、排除を謳われた暴力団のような気分である。
この頃、この国は、寛容さを失い、集団的に少数者を排斥する傾向が強まっている気がする。
『ミサイルのかけら(ミサイルの破片)』騒動を同調圧力とすれば、喫煙者に対する社会の目は、異物の排除である。
喫煙室が、喫煙病患者の収容所に見えてくる。
ある日、突然、一斉に喫煙室の外側から鍵をかけられ、収容所送りになるのではないか、そんな心配さえしている。
兵庫県だったかが、公共性ある建物には喫煙室を設置することまで禁じたと聞いた(兵庫県民でなくて良かった)。
大阪では地下鉄の駅長室では煙草が吸えたのに、それを禁止したために、隠れて煙草を吸い、火災報知器を誤作動させた助役の懲戒免職が検討されているという(大阪市職員でなくて良かった)。
何だか、やたらに潔癖で、ナチスを連想させる世相である。
「禁煙 ナチス」で検索してみた。
あった、あった。
公共禁煙運動は、ナチス政権が採用したのが初めだそうである。
こうなったら、意地でも煙草を止めないと開き直るマチベンである。
やがて喫煙患者隔離病棟に収用されるまでである。
暴力団にも人権があるように、喫煙者にも人権があるのである。
【以下、Wikipediaから引用】
反ユダヤ主義および人種差別主義との関連 [編集]
国民の健康への懸念は別として、ナチスはイデオロギーによる大きな影響を受け[29]、この運動は特に人種改良および肉体的純潔の概念の影響を受けた[48]。ナチ党指導部は、喫煙は支配民族にとって不適切であり[29]、タバコの消費は「民族の堕落」に等しいと考えた[49]。ナチスはタバコを「遺伝子の毒」とみなした[48]。人種改良主義者は喫煙に反対し、「ドイツ人生殖質」が汚染されることを恐れた[50]。ナチの反タバコ活動家は、しばしばタバコを「アフリカ人変質者の悪習」と表現しようとした[48]。
ナチスはユダヤ人にタバコとその悪影響を持ち込んだ責任があると主張した。ドイツのセブンスデー・アドベンチスト教会は、喫煙はユダヤ人によって広められた不健康な悪習だと発表した[50]。『Nordische Welt』 (北欧世界)の編集者ヨハン・フォン・レールスは、1941年、「タバコの危険性に関する科学研究所」の開所式において、「ユダヤ資本主義」には喫煙を ヨーロッパ中に広めた責任があると公言した。彼は、最初にドイツ国土にタバコを持ち込んだのはユダヤ人であり、ヨーロッパにおける主要なタバコ草陸揚げ拠点であるアムステルダムのタバコ業界を牛耳っているのだと語った[51]。
第二次世界大戦後 [編集]
第二次世界大戦が終了し、ナチス・ドイツが崩壊した後、アメリカのタバコ製造会社が速やかにドイツの闇市場に進出した。タバコの密輸が一般化し[52]、ナチス禁煙キャンペーンの指導者らは暗殺された[9]。1949年、アメリカでおよそ4億本の紙巻きタバコが製造され、毎月ドイツに不法に持ち込まれた。1954年、20億本のスイスタバコがドイツとイタリアに密輸された。
マーシャル・プランの一環として、アメリカはドイツに無料のタバコを送った。1948年にドイツに送られたタバコの量は24,000トンにのぼり、1949年には69,000トンになった。アメリカ合衆国連邦政府は、この計画に7千万ドルを使い、利益に飢えていたアメリカのタバコ製造会社を大喜びさせた[52]。 戦後ドイツにおける一人当たりの年間タバコ消費量は1950年の460本から1953年の1,523本へと着実に増加した。20世紀の終わりの時点でのド イツにおける反タバコキャンペーンは、ナチスの絶頂期だった1939から41年の本気度に及ばす、ドイツのタバコと健康の研究は、ロバート・N・プロクターをして「沈黙した」と言いわしめた[14]。
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