三振して良かったね
僕の事務所では、これまでロースクールから6人のエクスターンシップ生(ロースクール在学中の実習生)を受け入れてきた。
暇な一人事務所ではあるが、それなりに工夫して、現場を見てもらうように努力してきたつもりであるが、お眼鏡に適わぬようで、今年からエクスターンシップ生を配置されなくなってしまったようだ。
東京とか、韓国とか、現場がそこにあるので、連れて行ったりしたことが問題だったのかも知れぬ(他では得難いマチベン独特の修習だったのだが)。
ロースクールを卒業すると、5年以内に3回の受験機会が与えられる。
この間に3回不合格となると、新司法試験の受験資格を失う。
業界では、これを三審制にちなんで「三振制」と呼ぶ。
で、僕の確認している限りでは、どうも6人中、5人は新司法試験に合格したようである。
気になっていた一人から、先月、手紙が届いた。
某大都市に採用されて、4月から公務員になるとのことだった。
気になっていたので、早速、電話をしたところ、
案の定、三振していた。
僕から思わず飛び出した言葉は
「おめでとう、三振して良かったねぇ」
きっといい公務員になるに違いない。
そう思わせる学生だった。
何も、インハウスで、法律を浸透させるのに、別に弁護士資格等は要らないのである。
新司法試験など落第して(あるいは無視して)、企業や自治体に応募した方が、よほど収入も身分も安定するのが、今のロースクールの現状なのである。
「崩壊(法科)大学院制度」と呼ばれる所以である。
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