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2012年5月 5日 (土)

子育ては、こうでなくっちゃ 家庭教育支援条例断固阻止

連休もあまり休まず仕事をするマチベンであるが、たまには休んで、近場の公園に出かけた。

公園の入り口は、人が多いが、奥に回ると、一気に人出が少なくなり、静かな環境である。


散歩していると、3歳くらいかと思われる女の子と父親の二人連れに追いつきそうになった。


女の子が、向こうからお母さんが来るのを見つけて、走り出した。


走ると足下がたどたどしく、真っ直ぐ走れなくて、なぜか、道ばたへ寄っていってしまう。
路傍には、女の子の身長より少し低い程度の数十㎝の崖がある。


危ないなぁと思いながら、冷や冷やして見ていると、一気に崖に接近して、体が傾き、あ、落ちると思った。


その瞬間、女の子の少し後ろを歩いていたお父さんが、崖下に飛び出して、抱き止めようとした。が、勢い余って、ずっこけてしまった。


女の子は、崖下に傾いた体を一転、見事に立て直して、何もなげに、走り始める。


思わず、大声で笑ってしまった。


女の子がびっくりして振り返った。
僕は、「ごめん、ごめん」と謝った。


向こうから、母親が「私も、『落ちる』と思った」と健闘むなしく、ずっこけた父親に話しかける。動揺した様子もなく穏やかな声である。


いいものを見た。


無関係な僕さえ、「危ないよ」と声をかけようか迷った。
父親がいたので、黙っていただけだったかも知れない。
親なら、なおさら声をかけたくなっただろう。


子どもが落ちる瞬間まで、じっと我慢していた両親は、素晴らしいと思った。


子どもは、失敗しては、自分で学んでいく。
それが致命的なリスクでない限り、じっと我慢して見ていてやった方がいいに決まっている。


そのためには、忍耐が必要だ。
女の子の両親は、二人とも、忍耐強かった。
いい子が育つだろうなと、孫がいてもおかしくない年齢になったマチベンは思ったのである。


大阪では大阪維新の会によって家庭教育支援条例が用意されていると聞く。
家庭教育にまで、権力が「支援」の名を借りて、あれこれ押しつけられては、たまったものではない。
このようなお節介を焼こうとする権力が、忍耐強い筈がない。
家庭教育に介入した挙げ句、ろくなことにならないのは、目に見えている。
家庭教育支援条例、断固反対である。

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追記

 大阪市の家庭教育支援条例は、「親学」なるものに基づくものなんだそうな。「親学」の推進勢力は、ずいぶんと、大きなものがあるらしく、何と、名古屋市も親学を推進中だそうだ。

以上、「俺の邪悪なメモ」さんで知りました。

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