マラソン不振 企業利益至上主義の果て
女子マラソンが惨敗した。
野口みずき以来、めぼしいランナーが出てこない一方、アフリカ勢が急速に台頭する中、メダルに届くはずがないことはわかっていた。しかし、入賞レベルからも遠い惨敗になるのは、マチベンも予想外だった。まるで30年前に戻ってしまったような惨憺たる有様だ。
何の根拠もなく直感と偏見だけでモノを言うマチベンに言わせれば、原因ははっきりしている。
彼女たちは走る広告塔にされている。
マラソンランナーであるとともに、頻繁に開かれる駅伝のランナーであることも求められる。
マラソンに向けての仕上げは、半年から1年もかけてじっくり行わないといけない。
しかも実力を上げるためには、年々の積み重ねが必要だ。
これが、駅伝によって寸断される。寸断されたマイナスを取り戻すためには、トップランナーほど、その何倍もの時間が必要なのはプロフェッションなら誰でも共通だろう。
企業にとっては、同じ給料を払うなら、4年に一度の五輪のメダルより(しかも確率は極めて悪い)、コンスタントに企業の広告をしてくれる駅伝で目立ってくれる方が明らかに効率的である。
かくして、かつて日本の得意種目だったマラソンは、男子も含めて凋落せざるを得ない。
日本のグローバル市場主義のホープとしてもてはやされたユニクロも売り上げの停滞に悩んでいるという。効率を優先する同社では、従業員は使い捨てに近く、3年で5割、5年で8割が離職するという。
市場至上主義は、日本には合わない。
牽強付会のマチベンの結論は、いつも同じ所に落ち着くように出来ているわけである。
(ユニクロの停滞を伝える記事は、内需で停滞しているが、アジア市場では順調に売上を伸ばしているとする。しかし、経済界が盛んに取り込もうと喧伝する 「アジアの活力」も日本のような巨大な市場を補うには遠いと言わざるを得まい。アジア市場が内需を補うに足りる規模になる頃には、激しい国際競争にさらされて、結局、 うまくはいくまい。
マチベンが望むのは、金転がし[柳井社長もその部類に見える。なぜ報酬が3億円で、資産がその千倍なんて規模になるのか、金融効果を考えなければ説明がつかない。と書いていたら、マチベン事務所に年利20%で回りますなんて、セールスの電話があった。柳井社長だから金融効果で儲かるのであって、マチベンが手を出せば、全部、金転がしに吸い取られる仕組みである]が一番儲かるような歪んだ配分の仕組みを是正した、内需重視で、庶民に適当に配分される社会、したがって マチベンも適当に儲かる社会である。
また、同社が示す離職率の高さは、効率重視で短期で成果を要求する仕組みが人間を育てるものではないことを示してあまりある)
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