韓国大統領竹島(独島)上陸 民族感情を煽っているのは誰か
韓国大統領の竹島(独島)上陸問題が波紋を広げている。
いうまでもないが、
日本国内では非難
一色、
韓国国内では「上陸して何が悪い」
一色だ。
領土問題は、全国民の支持が取り付けられるから、権力の格好の道具だ。
権力は、内政で具合の悪いことがあれば、領土問題でパフォーマンスして目眩ましする。
別に韓国大統領に限ったことではない。
日本民主党もここで頑張って、支持率低下にせめてもの歯止めをかけたいから強気の姿勢を示す。
「領土問題」は、世論誘導にはもってこいの道具だ。
だから権力は「領土問題」を手放す気がない。
政府には本気で領土問題を解決する意欲などさらさらないということだ。
今、日本が抱えているように見える領土問題はパフォーマンス用ということだ。
だから、僕は北方領土を除く領土問題には基本的に無関心だ。
批判の中には、李明博の竹島(独島)上陸が、いたずらに民族感情を刺激するというものがある。
しかし、それを指摘するなら、日本国が韓国の民族感情を刺激し続けてきた事実にも注目するのが公平だろう。
昨年8月には韓国の憲法裁判所が、軍「慰安婦」問題について、韓国政府が日本政府と交渉しないのは、韓国憲法に違反するとの判決が出された。
今年5月には、韓国の最高裁で、戦時加害企業である新日鐵と三菱重工業の強制労働について、賠償を命じる判決が出された。
これらの問題について、日本政府は「日韓請求権協定で解決済み」とする従前の主張を繰り返すばかりで取り合おうとしない。 (゚ε゚)キニシナイ!!
加害企業も他人事のような顔をしている。(´ρ`)ぽか~ん
その上、6月20日には、原子力基本法が「改正」された。
原子力利用の目的に「我が国の安全保障」を付け加えたのだ。
隣国である韓国が、日本の核保有を警戒し、民族感情を煽られるのは当然だろう。
ところが、北朝鮮の「核保有」に一斉に反発する日本国民は、核保有
に向かう自国の動きには極めて寛容である。┐(´-`)┌
平和問題には敏感であったと思われる日弁連が「憂慮する」との表明に止め、明確に反対できないのも国民意識の表れだろう。
韓国の民族感情を刺激し続けているのは、他ならぬ日本政府だし、日本国民だ\(*`∧´)/
死に体の李明博政権にしてみれば、内政の失敗に加えて弱腰外交との批判まで浴びせられてはたまらない。
外交で強い姿勢を示すための切り札が、すでに実効支配している竹島(独島)上陸だ。
僕には、今回の李明博大統領の竹島(独島)上陸は、死に体の民主党政権が、その無策と挑発で、李明博をたきつけた結果、起きた民族対立のように見えてしまう。
韓国の民族感情を煽る自国の動向に無関心な日本国民にも責任がある。o(`ω´*)oプンスカプンスカ!!
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アジアの戦時被害者救済の問題について言えば、韓国の最高裁だけではなく、日本の最高裁も、日本国と加害企業には不法行為責任があり、被害者には請求権が残っているとしている。
日本の最高裁は、軍「慰安婦」問題、強制労働問題のような非人道的不法行為について、被害者には賠償請求権があるとしているのだ。
被害者の敗訴で終わっているので、なかなかメディアも正しく理解してくれないが、日本の最高裁は、裁判手続による解決を拒んだだけで、被害者に実体的な請求権があるという点では、韓国の最高裁と同じ認識なのだ。
日本の最高裁の立場は、この問題は、裁判所ではなく、政府や加害企業が解決すべきとするものだ(要は、問題が大きすぎるので、裁判所には解決する能力がないという訳だ)。
日本の最高裁にしてみても、日本政府や戦時加害企業の頑なな態度は、心外なはずだ。
敢えて無関心な領土問題に戻ってみる。
竹島(独島)は、日清戦争から韓国併合へと日本が韓国を侵略する過程で、島根県に編入された。
大きな目で見て、竹島(独島)編入が、当時の日本のアジア膨張政策と無関係だとする根拠はない。
その事実が、相手国からどう見えているかは、日本国民も想像力を働かせなければならないだろう。
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