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2013年3月 6日 (水)

データで見る『弁護士の大没落』 大誤報のお詫びに

先般、大誤報を犯した償いに、もう少し統計を処理してみました。
今回は、手作業で正確を期したつもりです。


で、比較してみたのは、平成19年の弁護士の所得階層別の比率と、平成23年の所得階層別の比率である。
例の「(再掲)損失額のある者」の意味が不明であるので、今回の平成23年の表からはカットした。
そもそも「損失額のある者」の欄自体が、平成20年以前の統計表にはない。21年から突如として現れるので、解釈にも、比較にも困る。(`ε´)


ではでは、大公開。国税庁がエクセルで業種別の申告所得額を公表するようになった平成19年の弁護士の所得分布は以下のとおりである。


Bengoshisyotokuh19


70万とか、100万とか150万とか、200万とか、250万とか300万とか400万とか500万とか、せこいことを言っているとグラフが見えなくなるほど細分化されるので、最下層はドーンとまとめて気前よく、600万円以下としてあること注意してほしい。これを見ると、所得が1000万円以下の弁護士というのは2割程度しかいない。


さて、次に、平成23年。通説に従って、ごくオーソドックスな手法、すなわち「損失額のある者」たちを無視してまとめたグラフはこちらである。
             ↓


Bengoshisyotokuh23autho


なんか、見慣れちゃったね。
これだと、中央値は、600万円から700万円の間になる。
3人に2人は、1000万円以下の所得しかない。
参考までに弁護士バッシングが大好きな朝日新聞の社員の平均給与は1400万円台だったよね。


はてさて、給費制を、無償修習専念制(貸与制)に移行するとき、どこぞの誰かが言っていたことを思い出す。
弁護士経験6年を経た弁護士は1000万円の所得があるから、給与など出さなくても、全然、大丈夫だと。
この議論がなされたときの資料がこれ。
      ↓
「司法修習終了者等の経済的な状況に関する調査」集計結果

(要点)
【収入・所得調査】
○ 弁護士6年目の平成22年分所得額
平均値:1073万円中央値:957万円


だから、司法修習生に対して、給費制をやめて、研修生としての仕事に専念するための生活費は、オリコから借りることにしてもらっても全然大丈夫だって風に議論が進んだ。

法曹界や各界並み居るエライ人が並んだ会議なんだよ、これが。
「法曹の養成に関するフォーラム」っていうんだ。


どんな人がいるかっていうと、関係各省の副大臣だとか、東京大学大学院や学習院大学、明治大学大学院のセンセ、早稲田大学総チョー、読売新聞の元論説副委員チョー、労働組合総連合の事務局チョーなんて人もいる。


でさあ、この景気のいい議論がされていたのがいつだと思う?
何と平成23年7月13日なんだなあ。
国税庁の平成23年の業種別所得統計でみると、この年の弁護士の中央値は、例の「損失額のある者」を除いても、600万円台なんだよね。


何で、国の主催している会議なのに、国税庁にデータの提供を求めなかったのかしらん。
この人たちは、何かえらくいい加減なアンケートをして、弁護士になれば、がっぽばっぽ儲かるというバラ色のデータをねつ造したんだよね。


だって、弁護士6年目で1000万円の所得があるなら、なんで、弁護士全員の所得の中央値が600万円台になるのか、説明付かないよ。ご丁寧に経験年数が上がるにつれて、所得が増える傾向にある、なんて付言まである。


1000万円を超える所得があったのは、せいぜい、弁護士全体の3人に1人に過ぎない。


だから、エライ人を集めて、カネをかけて調査して、議論して、一体、何をやってたんだってことになるよね。


これからマチベンは、この会議のことを「法曹養成阿呆ムラ」とよぶことにしたよ。



いや、それにしても上の二つのグラフを比べると、愕然とするね。
平成19年には、弁護士所得の中央値は1500万円から2000万円の間だったんだ。
この年の末に、ロースクールの第1期生が、「めでたく」弁護士登録をしたんだ。
で、その4年後、弁護士所得の中央値は、問題の「損失額のある者」を除いても、600万円台に激減している。
この間、わずかに4年。
あえて付け加えるけれど、マチベンの実感は、平成24年は一段と悪くなった。
過払が完全に払底したのが平成24年だ。かと言って、破産事件の新件がある訳でもない。
庶民に依存する弁護士は、最悪の状況を迎えている。
だから、国税庁から平成24年の所得統計が出る頃には、大変なことになっている可能性がある。


ロースクール1期生は、急坂を転がり落ちる弁護士業界に投げ込まれたわけだ。
それなのに、ロースクール利権で宴を続ける人たちは、無理矢理借金をさせてまで、まだ弁護士を増やせと主張し続けている。
司法修習生は奴隷状態だと言っていい。


それなのに、日弁連執行部も、まんだ弁護士は全体として増やす必要があると主張して、頑として譲らない。
今ある議論は、せめて増やすペースが急すぎたから、少しペースダウンしようという程度の議論だ。
それすら日弁連執行部は容易には応じない。
マチベンが見るに、もう手遅れなんだけど、もっと決定的な破綻を迎えたいように見える。


エライ人ってのは、みんな揃いも揃って阿呆ムラである。


フツー、ここまでされたら、奴隷でも反乱を起こすだろう。


如何にマチベンを含む司法改革反対派が、良心的で、穏健かつ優しく上品かつお人好しであるか、阿呆ムラのお偉いさんは感謝すべきである。感謝状寄こせ(`ε´)


今日の教訓
これから弁護士を目指す人は、決して、金儲けになるなどとは思わぬこと、ただひたすら志し高く、世のため、人のために尽くす清貧を夢見る人だけが、人生をかけて挑むことである。
まあ、プロの将棋指し目指す若者みたいに、年齢制限ぎりぎりまで粘るという気迫と根性と覚悟がない人は、参入したら、後悔するから気を付けよう。


もう一つ教訓
「生くべくんば民衆とともに、死すべくんば民衆のために」
という戦前活躍した大弁護士布施辰治のような信念を持った方なら、すんごくやりがいがある状況であることは保証する。


さらにもう一つ教訓
黙っていてはやられっぱなしだ。
被害者は、ロースクール詐欺で、国家賠償や、学校法人賠償を起こそう。
愛知県弁護士会の司法問題対策委員会なら、相談に乗ってくれる可能性がなくはないかもしれない。勝手に言っているだけだから、勘違いしないように。


ではでは、また会おう。
以上、貧困借金マチベンである。

明るく装っているのは、自分が置かれた状況が、自分の能力や才覚のなさに起因する訳ではなく、歴然たる歴史を体現しているという自覚を持つようになったからである。

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