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2013年3月12日 (火)

TPP  暗黒政治の予兆 国会質疑の抹殺?

本日付中日新聞記事である。


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この記事、国会での質問記事である。
民主党政権時代の米国との事前協議における米国政府の対応を明らかにして安倍首相を質した一級の質問と思う。


米国側からは、

  1. 米国の輸入車の関税撤廃に猶予期間を認めること
  2. 米国の安全基準を満たした車は日本の安全審査なしとする輸入枠を設けること
  3. 簡保生命の学資保険の内容変更

を要求され「これらを武装解除しなければ、日本のTPP交渉参加に必要な米議会への通告をしない」と事前協議で、突きつけ付けられていたとするもの。「あまりに不公平だったので妥協しなかった」と交渉の内幕を前原氏が、暴露した。


前原氏といえば、マチベンから見れば、新自由主義の寵児である。
その彼にして、事前協議を踏まえ、国益に合わないとして参加表明を見送ったと言っているのだ。
この一事を取っても、TPPが、国民の利益に合わないことは明らかだろう。


極めて重要な内容だと思うが、ネット検索で、引っ張り出すのは極めて困難な状態にされているようだ。
マチベンレベルの検索能力では、無理である。


例によって、朝日は、無視を決め込んでいるようだ。


国会議員の方には、何を今さら騒いでいるのかと叱られそうであるが、TPPは、国会の質疑すら、覆い隠してしまうのである。
TPPは入り口からすでに暗黒政治を予感させると言わざるを得ない。


開き直った安倍首相は、「守秘義務がかかっているはずだ」と前原氏を牽制したとあるが、守秘義務には罰則があるはずだから、脅したというべきか。
この上、秘密保全法が制定されれば、誰も怖くてものが言えない社会が間違いなくくる。


一見自由に見える、ネットこそ、情報操作がいともたやすいことはマチベンが自身の記事で経験済みである(法テラスを普通に批判しただけのブログ記事が、ネットから削除された経験がある。「電脳監視員」で検索していただくと、顛末は閲覧可能である)。
今回の質問は、毎日新聞にも掲載されたようにも思うが、中日新聞同様にネットでは検索できない。
マチベンの記事の場合は、当該の記事へのリンクを無効にして行われた。似た状況にあるように見える。


暗黒政治に抗するためには、せめてもの最低限の情報が必要だ。


心ある人々は、是非とも、中日新聞・東京新聞を購読されることを切にお勧めする。

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追記

3月12日午後8時33分現在で、再検索したところ、前原質問の記事が、簡単に検索できるようになっていた。しかし、このブログを書いていたときには、決して検索できなかったのは事実なのだ。

尖閣ビデオ流出のときも感じたが、ネット検閲は極めて恐ろしい。

暗黒政治はすぐ目の前まで来ている。

TPP交渉参加は、まさに暗黒政治を招くものに他ならない。

暗黒政治は、TPP締結後にいっそう本格化するだろう。ISDは目に見えたり、見えなかったり、巧妙に使い分けられるであろう。目に見えないときは、徹底的になかったことにされるのだ。韓国政府のやり方が、まさにそうだ。エコカー支援制度が、米韓FTAのために大幅延期(事実上の取りやめと思われる)されたことも隠したし、ローンスターから提訴通告があったことも韓国政府は隠した。健全なマスコミが存在したから、これらの問題は表に出たのである。

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