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2013年8月 2日 (金)

踏んだのが虎の尾だと気付かぬ政治家たち 2013年の孤立の素描

麻生副総理が、7月29日、国家基本問題研究所で行われたシンポジウムで『ナチスに学んだら』と発言したことが問題になっている。
麻生氏は、真意が違うとして発言を撤回したが、日本に対する世界の信頼を完全に失墜させかねない重大性を自覚している様子はつゆほどもない。


今や、日本の政治家の国際感覚の欠如は、想像を超える。
国王をジョークのタネにしたらその国の国民を侮辱することになることはわかるだろう。
ナチスの問題は、それ以上に繊細な問題だという自覚がないのが信じられない。
たとえ、ジョークだと弁明しようが、それで欧米諸国が許すわけはないのだ。


原発事故直後の2回の選挙で、原発再稼働・原発輸出を進める勢力を圧勝させるという、それ自体が信じられない選択を日本国民はした。
その結果、選択された政府が、尋常なものではないことはある意味必然だったのかも知れない。


昨年の衆院選後、記憶に残っているだけでも、世界のあらゆるタブーを、この国の代表的政治家が犯してきた。
宗教は、海外では最も繊細に扱われるべき問題の一つだ。
猪瀬都知事は無造作に「イスラムは喧嘩ばかりしている」と発言した。
しかも、世界的発信力の最も大きいニューヨークで、そのような発言をしたのだ。
マスコミの報道はオリンピック招致との関係だけに集中した。
問題はそんな小さなことではなかった。
イスラム世界の日本に対する信頼失墜はわれわれが想像する以上に大きいだろう。



続いて橋下府知事の軍「慰安婦」・風俗発言があった。
世界的に日本軍「慰安婦」は、戦争における性の蹂躙のシンボルになっている。
たとえ事実を指摘するものであっても、この問題に対する異議申立は、世界に受け入れられる余地はない。
かえって、日本に対する信頼を失墜させるだけだ。


日本軍「慰安婦」問題については、90年代から国連等での議論が積み重ねられてきた。
日本政府は真摯にこれに向き合わず、官僚的対応に終始した。
その結果、日本軍「慰安婦」は、戦時の性被害のシンボルとして定着した。
今、単純にこれを否定しようとする動きは、日本国民の認識レベルの低さを示すものとしか受け取られない。
日本に対する世界的な信頼を失墜させるだけなのだ。


国内には、日本軍「慰安婦」に関する河野談話を見直そうとする動きがある。
国際的にみれば、そのようなことをすれば、無反省な日本という印象を促進し、定着させる以外の何物でもない。
問題は、河野談話ではなく、河野談話以降、繰り返しこれを否定しようとしたり、軍「慰安婦」問題と正面から向き合おうとしなかったことにある。
当然、与党の座に長くあった、自民党の責任が極めて大きい。
国際社会にとっては、今さら、狭義の強制性があったかどうかとか、軍の直接の関与があったかどうかなどは些末な問題に過ぎない。
繰り返してはならない悲劇がそこにあったという認識が重要なのだ。
そして、日本が、その事実にどのように向き合おうとしているかに注目が集まっているのだ。



戦前の日本は、世界的な包囲網によって孤立した結果、無謀な太平洋戦争に突入していったと、半ば必然的な悲劇であったかのように語る風潮があるようだ。
孤立するまでに、間違いがあったに違いない。
孤立してからでも、他の手段もあったに違いない。
今、日本の政治家は、自ら世界に発信するメッセージによって、確実に孤立への道を深めている。


国際社会の虎の尾を踏んで、踏んだ後も、なお踏んだことに気づかぬ政治家が支配的地位にある。
そうした政治家を選んだのは、われわれ国民である。
繰り返すが、原発事故の直後の2回の選挙で、原発を推進することを公言する勢力を圧勝させる等ということは、はたから見れば、到底信じられない異常事態だろう。
そのような異常な選択をした歪みは、国際感覚もなければ、現実感覚もない政治家にこの国を委ねるという結果をもたらしている。


孤立は、必然的に生じるのではない。
今、まさにわれわれ自身がその道を選び取っているのだ。
「歴史は繰り返す。一度目は悲劇として。二度目は喜劇として。」
7月の参議院選挙は、歴史の画期として残るかもしれない。
2013年8月現在の日本の状況を書き留めておく意味はあるだろう。

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