TPP 「有害食品促進ルール」
先日、丹生会でTPPに関する講演をさせていただいた。
講演後の夕食もおいしくいただかせていただき、過分なお礼をいただき、ありがとうございました。
丹生会の役員の名刺は日の丸があしらわれた分厚い名刺だ。
なかなかに硬派な会とお見受けした。
丹生会ご自身は、中立的な異業種交流会とのことではあるが、いやブログを見ても、やはり硬派に見える。
最近、僕がTPPについて話すときは、真っ先に「毒だという証拠がない限り輸入せよ」という「有害食品促進ルール」(SPS)から話すことにしている。
お話しするのは、消費者団体とか、平和団体とかの市民運動が中心である。
しかし今回のお相手は硬派のようだ。
ここは、投資家国際法廷制度(ISD)が、いかに主権を侵害するのかという話から入ることにしよう。
僕の話し方もあるが、意外にも、かなりの方が眠そうである。
土曜日の夜である。
一週間のお疲れがしっかり出る時間帯でもある。
致し方あるまいと思いつつ、話を進める。
ところが「有害食品促進ルール」(SPS)の話に入ると、皆さんの顔に生気が戻る。
健康より自由貿易が優先される、自由貿易・市場経済至上主義が投資家国際法廷の根本ルールであり、一握りの国際経済法ムラ(ビジネスロイヤー)が投資家国際法廷を支配している。
食品や農薬・薬品の国際基準を定めるWHOもグローバル資本が支配しているという話で終わる頃には、皆さんしっかり目覚めておられた。
硬派であっても、やはり食の話題の方がわかりやすいことを実感した。
まして、自由貿易や市場競争の方が健康や生命より大事だという国際経済法ムラの論理のおかしさは、知れば、誰しもおかしいと思うのである。
今後は、何を措いても、やっぱり「有害食品促進ルール」(SPS)から入ることにしたマチベンである。
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