バーゲンセール:主権たたき売り 安倍首相『岩盤規制を打ち破る』 産業競争力と名付けられた国民家畜化・生け贄計画
「岩盤規制を打ち破る」安倍首相APECで改革を前面に
WSJ日本10月8日
APEC・CEOサミット 安倍内閣総理大臣基調講演
首相官邸10月7日
成長戦略という名の「三本目の矢」を、次々と放ちます。改革は、待ったなし。もはや岩盤のように固まった規制を打ち破るには、強力なドリルと、強い刃 (は)が必要です。自分はその、「ドリルの刃」になるのだと、申し上げてまいりました。電力や農業、医療分野で規制の改革を進め、新たなサービス、新しい産業を興し、日本経済の活力を、そこから引き出します。
「岩盤規制」とは、電力や農業、医療分野だという。
ググれば、雇用分野こそ最強の岩盤規制だという主張も強い。
生命に関わる最も規制の厳しい分野を市場に開放して、「成長」と名付け、富豪による収奪に供するということだ。
これを国民家畜化・生け贄計画と呼ばずして、何としよう。
TPPがあろうがなかろうが、グローバル企業に対して、国民の生命や健康を貢ぐ方針は変わらない。
アメリカ帝国の凋落が明らかになればなるほど、急いで生け贄を捧げようとしているようにしか見えない。
9月29日に東京で開かれたTPPシンポで奈須りえ前大田区議が配布された資料をとりあえず貼り付けておこう。
解雇自由化、混合診療の解禁、教育の株式会社、農地の株式会社保有等々、断片的に聞いていたが、全てが同じ出元であった。
産業競争力会議のフォローアップ分科会の「立地競争力等」ワーキンググループという細分の上に細分化されたチームが、もともと日本経済再生本部の下部組織である産業競争力会議の下にさらに国家戦略特区ワーキンググループを設置し、多分、ごく少人数で次々と国民家畜化計画、国民生け贄計画を立案している。
読み解くだけの時間がないので、とりあえず、PDFだけ貼り付けておく。
非常に貴重な紹介であるので、是非、開いてご覧頂きたい。
この国が壊れていくさまが見える。
非関税障壁(=生命・健康・生活を守るための国家の制度)の一括解除法が近く国家戦略特区法として、提出されるのだという。
ごく少人数で密やかに行われていたこの作業が、「岩盤規制を打ち破る」という安倍首相の海外発言で伝えられた。
国民が、「岩盤規制」というものが国民の生命・健康・生活を守るための国家の最低限の制度だということに気づくのか、気づかないまま「岩盤規制の突破」をアベノミクス第3の矢として支持し続けるのか。
法案の提出はおそらく3ヶ月後くらいか。
2013年猛暑の秋、日本は、ショックドクトリン状態だ。
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