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2013年12月20日 (金)

フランシスコ・ローマ法王、グローバリズムとの闘いを呼びかけ

ローマ法王が、グローバリズムとの闘いを呼びかけている。
方谷先生に学ぶ」のサイトで知った。
ウォールストリートジャーナルの日本語サイトで、日本語訳したニュースが掲載されていたので、貼り付けておこう。

教会は弱者救済を-ローマ法王 経済的不平等を批判 2013年 11月 27日  12:42 JST

【ローマ】フランシスコ・ローマ法王は26日、8カ月前の就任以来初めての「ミッション・マニフェスト」を発表し、カトリック教会が改めて貧者に的を絞って活動するとともに、グローバル資本主義への攻撃に着手するよう呼び掛けた。

 

 「Evangelii Gaudium(喜びの福音)」と名付けられたこの文書は、フランシスコ法王がバチカン(ローマ法王庁)の選挙会議「コンクラーベ」で新法王に選出されて 以降強調してきた多くのテーマをまとめたものだ。不平等と社会的不公正を糾弾しつつ、カトリック教会に対し聖職者としての使命をさらに深く追求するよう求 めている。

  同法王はApostolic Exhortation(使徒的勧告)」として知られる224ページの文書で、異例に露骨な言葉を使いながら市場経済を強く批判した。同法王は「『汝(な んじ)殺すなかれ』という戒律が人間生活の価値を守るための明確な制限を設定しているのとまさに同じように、われわれは今日、排除と不平等の経済に『汝向 かうなかれ』と言わなければならない」と述べた。 

 そして「このような経済は殺すことになる」とし、現在の経済システムは「その根本において不公正」であると糾弾し、「市場と金融上の投機の絶対的 な自立を守る」ものだとした。同法王は、この種のシステムは新しい「専制」を生む可能性があり、それは「自らの法と規則を一方的に容赦なく押しつけると 警告している。

 

 26日発表の「使徒的勧告」は、フランシスコ法王が全て執筆した最初の主要文書だ。同法王は前任者のベネディクト16世と共同で今年7月の回勅「信仰の光」に署名しているが、これはベネディクト16世が2月に法王を辞任する前におおむね執筆したものだった。

 

 ワシントンのアメリカ・カトリック大学の神学者チャッド・ペクノルド助教は「ベネディクト16世は国家と市場とを同じように批判していたようにみ えるが、フランシスコ法王は、市場には国家よりもはるかに大きな権力があり、人間に対して善と同様に悪をもたらすとの考え方に向かって主導しているよう だ」と評した。

 

 フランシスコ法王は、社会の最も弱い人々、とりわけホームレス、麻薬常習者、難民、移民、そして高齢者に対するケアを促している。

 

 同法王は文書で、この種の弱者集団に手を差し伸べるにあたって、教会は傷つき、汚れると覚悟しなければならないとし、なぜならそうした教会のメン バーは保護された壁に囲まれた安全な場所(教会)にとどまるのではなく、貧者を支援するために街頭に出るからだと述べた。そして、現代世界の大きな難題と して、途方もない所得不平等を生み出している経済システムを挙げ、それは抑圧され疎外された人々を「落伍者」として放置していると批判した。


カトリック教会の法王が、グローバル資本主義と闘えと呼びかけている。
日本の知識人の知的退嬰振りが際立つ。
僕の感覚では、左派と呼ばれる陣営の人たちほどグローバリズムの持つ危険性に対する感度が鈍い。


左派の法学者に至っては、ほぼ壊滅状態である。
未だに憲法学者も行政法学者も国際公法学者もグローバリズム批判の論を張ろうとしていない。


未知だからといえ、明らかな不正義に対して、不正義を糺そうとしない。
言いたくはないが、思考停止のブサヨども、とののしりたくもなる。

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» 「疎外と不平等の経済に否」を唱えるべきです。その経済は殺します。と訴えられるローマ法王 [Dendrodium]
ローマ法王最初の「ミッション・マニフェスト」喜びの福音のスペイン語からの翻訳を読ませて頂きました。 59に区分されたうち50位までは、ローマ法王がこのように厳しい行動にでられる根拠について書いておられるのだろうと感じました。(教会内の反発を抑えねばならないのかと想像しました。) 53,54、55,56、57の記述を読んで、ローマ法王は本気で現在の世界情勢を憂えておられると感じました。 ...... [続きを読む]

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