お勧め『月刊日本』1月号 グローバリズムによって空洞化される国家
秘密保護法について、左派が反対し、右派が推進か若しくは容認という構造の中、正真正銘の右翼誌『月刊日本』は、秘密保護法反対10人インタビューという大特集を組む熱の入れようである。
この雑誌には、立場は違えど、言論人の根性を見る気がする。
月刊誌では『世界』も大特集を組んでいるが、インタビュー形式を採用しているためかどうか、『月刊日本』の方が、はるかに読みやすいのでお勧めである。
自民党議員の反応など、結構生々しい話も出てくるし、公安などの官僚利権の話もわかりやすかったりする。
なぜだか、マチベンもインタビューを受けることになり、『秘密保護法はグローバル企業特権法だ』論をぶってきた。
この雑誌がすぐれているのは、肩書を問わず、何を主張しているのかを重視する編集方針を貫いている点だろう。
だから、マチベンも2回目のご登場である。
月刊日本のサイトでも内容が紹介されていますが、全部ではないので、以下に全文PDFを掲載しておきます。
突飛なことを言っていると思われているのか、途惑われているようで、今のところ、単独説の趣が強いが、法文を読む限り、確実なことを主張している。
秘密保護法に反対している左派は、経済に苦手意識があるせいか(マチベンは経済は最高に苦手である。だから弁護士所得はほぼいつも最底辺をさまよっている)、経済に人権が絡め取られる現代国際法の趨勢に疎いし、TPPに反対している右派は、グローバリズムはあらゆるチャンネルを通じて、国家の空洞化を狙う狡猾な運動である(狡猾さこそが彼らの最大の武器である)という点の認識が甘いと思う。
どちらも偏見を取り除くことが何より必要である。
新年だからといって、何もめでたくはない。
青木薫氏の初の書き下ろし「宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論」を読みながら、生命と宇宙エネルギーの神秘について妄想を膨らましている。
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