ISDは何の略? 色平哲郎氏に座布団10枚
過日、弁護士5名ほど、新聞記者5名ほど(いずれも若手主体である)の懇談会の場で、ISDについて報告する機会があった。
ショックだったのは、ほぼ全員がISDを聞いたことがないということがわかったことだった。
言われてみれば、膨大に流れるTPP関連情報で、ISDが触れられたのは知る限り、数回しかない。
よほど関心をもって追っていなければ、ISDなど知らなくて当たり前だろう。
以来、学習会の冒頭で、「ISDを知っている人はどれくらいいますか」と尋ねてみる。
TPPに関心があるから学習会に参加している方たちでも、手が上がるのは3分の1から4分の1程度だ。
とにかく覚えてもらうことが極めて大切なので、「では、何の略か、わかりますか」と問いかける。
正しく答えられる筈がないので、「『インチキ裁判で大損害』の略です」と説明すると大受けである。
I=インチキ
S=裁判で
D=大
S=損害
嬉しいことに『ISDS』というややこしい言い方にもぴったり対応している。
しかも、本質を突いた命名である。
これをお話しして、「これだけ覚えて帰っていただければ、今日は大成果です」と、冒頭で極めて密度の濃い学習をしていただくことにした次第である。
この命名、長野佐久総合病院の色平哲郎医師からのパクリである。
マチベンレベルの頭では到底思いつかない。
さすがという他ない。
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