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2014年11月 8日 (土)

【ご紹介】スティグリッツ TPP、米国資本主義を痛烈に批判

「共和党の勝利でTPP加速」というのがメディアの今の論調である。以前の「中間選挙を前に民主党オバマ政権はTPP合意を急いでいる」という報道とどう整合性があるのか、論証してもらいたいものだ。
今の報道が事実だというのであれば、過去の『誤報』について、全社が訂正・謝罪会見を開くべきだろう。


ちなみにマチベンは、民主党議員の大半がTPPにストップをかけているのだから、中間選挙のために合意を急ぐなどということはないと主張し続けてきた <(`^´)>エッヘン。
世界ランク100位クラスにも苦戦するサッカー日本代表を『史上最強』と『誤報』・喧伝・賞賛して恥じなかったメディアのことであるから、今やメディアの世界では何でもありであることは百も承知である。
たまさか政権に目障りになったメディアだけ、20年でも30年でもさかのぼって訂正・謝罪を強いられるのが昨今のメディア状況である。戦前と同じというか、茶色の朝というか、まあそんな時代に私たちはいる。


9月18日に亡くなられた宇沢弘文氏は、TPP阻止国民会議の代表世話人を務められ、亡くなられる数日前にも奥様を通した意思確認に対して、TPP交渉差止・違憲訴訟の会の呼びかけ人になることを快諾しておられた。
メディアは、宇沢弘文氏が、世界的な経済学者であり、TPPに反対していたことは伝えるが、自らが宇沢氏に背く背景については触れない。
まして宇沢氏の教え子でノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・スティグリッツ氏がTPPを痛烈に批判していることも報じていないだろう。


少し古いが、スティグリッツ氏の米国資本主義やTPPに関する見解をリンクしておこう。

ビジネス+IT 2013年11月27日
ノーベル経済学者スティグリッツ氏が語る、米国資本主義の失敗と日本が取り組むべき課題

democracy now 2012年6月6日
世界の99%を貧困にする経済


KOTOBA2013年夏号
TPPと規制緩和を問い直す


それにしても情けないのは、宇沢弘文氏ほどの世界的泰斗を生み出した日本であるのに、近代経済学の専門家としての立場から論理的にTPPを批判する経済学者の意見を聞く機会がない。
マルクス経済学でも専門の立場から批判する声を上げているのはほんの一握りだ。
同じく専門的な立場でTPPに反対する論理を展開する法律学者も皆無にみえる。


国家戦略特区の問題を鋭く追及している奈須りえ氏が、特区の指定には憲法95条の住民の特別投票が必要だと主張している。権威のないマチベンは尤もだと考え、「学者の協力は?」と尋ねたら、「ごようばかりだ」と言われた。聞き直したら「御用学者しかいない」と言い直された。
日本の学会は、どこも御用ばかりで、どこもかしこも原発ムラ状態なのである。

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