一筋の光を広げる 「私はシャルリーではない」という自由
9.11直後のように欧米世界が冷静さを失っているときこそ(イスラム世界も動揺の中にある)、日本の立ち位置が問われるのではないだろうか。
わずかな断片を除けば、この間、メディアは総じて「私はシャルリー」状態である。
僕が孤立感を感じるのは、インターネットの中ですら、「私はシャルリー」と一線を画する言説が異様に少なく見えることだ。
ネットも含め、治安強化に向かうヨーロッパの経過を見ると、「私はシャルリー」は、言論・表現の自由という何者も抗しがたい基本的人権を持ち出すことによって、アフガン戦争以来続く、欧米の不公正な暴力に目をつむる、装いを変えた『反テロ』運動ヴァージョン2でとあることに本質があるとみてよいのだろう。
集団的自衛権と、『反テロ』は、切っても切れない関係にある。
国内問題としても、集団的自衛権行使容認に反対している人たちは、「私はシャルリー」から受ける同調圧力を、一刻も早くはねのけるべきだ。
孤立感の中で、Blog「みずき」さんが、冷静な議論を展開されていることに気づき、敬服する。
1月11日付「「私はシャルリー」の声を響かせようというわが国メディアの認識は正しいか? ――仏風刺週刊紙シャルリー・エブド襲撃事件に関して」
論旨の不明確な1月10日付の拙ブログを、大変にうまく引用されていることには赤面するが、今は、一筋の覚醒の光を、広げていくことが大切だろう(マスコミに載らない海外記事さん、逝きし世の面影さんが、ぶれないことはいうまでもない)。
是非、ご参照ください。
また、1月12日付で紹介されている各記事も、ご参考ください。

追記 この記事に、TPPの分類を与えているのは、『反テロ』との言説が世界中に格差をばらまく、グローバリズムの言説の一環をなしていることに今さらながらではあるが、気づいたからだ。
追記2
シャルリー・エブド社の最新号の表紙をハフィントンポスト1月13日が紹介している。「私はシャルリー」のサインを掲げたムハンマドが、「全てを赦す」というキャプションとともに書かれているとされる。
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