偉大な出来事は2度繰り返さないと意味がわからない
バッシングを受けて靴の裏をなめるようになった、御用マスコミは、安倍晋三による中東支援を「非軍事の手段で地域の安定を目指す支援は当を得たものだ」と持ち上げている。
フランス原子力空母シャルル・ド・ゴールのペルシャ湾派遣によるイラクへの大規模な空爆が計画されているために大規模な周辺国「支援」が必要になったことを百も承知で、訓戒を垂れているのだから、たちが悪い。
勝手にイスラム国への空爆を始めた米国のケリー国務長官が、昨年の9月に「日本は大きな支援を与えるだろう」と語った筋書き通りに、「大きな支援」をを与えることになったことには口をぬぐっている。
外交的な手がかりに乏しいとも抜かすが、外務省がそれまでは頼りにしていたイスラム法学者である中田考氏を私戦予備陰謀罪のでっち上げがらみで捜索・聴取して、切って捨てたことにも触れない。
主な読者層が、リベラルでありたいと思っている人たちだろうから、安倍晋三礼賛の刷り込みには多大な意義がある。
頭垂れ、靴の裏なめて、勲一等に値する活躍ぶりである。
それにしても腑に落ちないのは、赤旗の報道だ。
マスコミが右傾化すれば、それ相応に赤旗も自粛右傾化するということなのだろうか。
未だに、フランス空母派遣による大規模空爆が予定されていることについて、全く触れていない。
このため、ほとんどの国民(おそらく99%の国民)が、イスラム国との戦争の本格化が既定路線になっていることを知らない。
先日の、集団的自衛権反対の集会とデモに参加した人たちですら、知らない人が大半のようだった。
弁護士会の次の企画を何にしようか、何気に話す機会があったので、酒井啓子氏などを招く、イスラム関係の企画を提案したが、僕が信頼している弁護士たちも怪訝な顔をするばかりだった。
せめて赤旗が、フランス空母派遣による大規模空爆にきちんと反対し、40カ国首脳のデモがねつ造だったことをきちんと報道していただきたい。
現在に至る大きな混乱は2001年アフガン戦争、2003年イラク戦争から始まっている。
国境に限られた地域の中でさえ、武力行使は問題の解決にならず、秩序を破壊し、民衆を苦しめるだけの泥沼にしかならないことを痛感させられたはずだった。
イスラム国に対する武力行使が有効では無いことは自明だ。
領域が特定されない相手を敵とする非対称の全面戦争が、どのような結果をもたらすのか、想像もつかない。
「偉大な出来事は二度繰り返されることによってはじめて、その意味が理解される」とのヘーゲルの箴言は、14年を経て、また現実になろうとしている。
エンディングの幕開けである。
内藤正典氏の「イスラム戦争」(集英社新書)はネット書店では売り控えが広がっているようで、「在庫無し」・「お取り寄せ」状態が多数になっている。
実在店舗でお買い上げいただきたい。
デモ参加がてら、1月17日に栄地下セントラルパークの丸善で見たときは15冊は置いてあった。
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