【緊急】 追及すべきは守秘義務自体であって守秘義務違反ではない
今朝の新聞記事では、民進党は西川暴露本の「守秘義務違反」を追及するとの記載があった。
間違いであってほしいが、追及すべきは、国民にとっても、国会審議にとっても不可欠な情報を隠蔽する「守秘義務」自体であって、「守秘義務違反」ではない。
交渉過程文書が、TPP協定と一体不可分であることは昨日のブログで明らかにしたとおりであり、そもそもTPP交渉の守秘義務自体が、きわめて反民主的な本質を持っていることが最大の問題なのである。
4月14日 国会はTPPを承認することができない
また、TPP協定の守秘義務も、セキュリティのかかっていない通信網を介してやり取りすることを認め、機密扱いされていないパソコン上で文書を扱うことを認めるなど、そもそも、緩いものである。
4月12日 TPP秘密保持に関する書簡 全文
だから、西川氏が暴露本を書くことが問題なのではなく(暴露本を書く者が委員長として「守秘義務」を主張することの不公正・不誠実は別の問題である)、それが秘密に関わることだと主張する政府こそが問題なのだ。
TPP交渉に関する秘密は、国民の知る権利を侵害するものである。
仮に、守秘義務違反として問題にされる慣例を作れば、今後、TPPに関する交渉過程情報は今以上に厳重に隠蔽されることになり、二度と出てこなくなるおそれすらある。
仮に、守秘義務違反として問題にされる慣例を作れば、今後、TPPに関する交渉過程情報は今以上に厳重に隠蔽されることになり、二度と出てこなくなるおそれすらある。
それは、TPPの内容が、永久に国民から閉ざされ(少なくとも発効後、あるいは最後の交渉会合後4年間)、秘密のルールによる、密室独裁制を確立することにつながる。
重ねて言う。
問題は「守秘義務違反」ではなく、「守秘義務」自体である。
追及すべきは「暴露本」ではなく、真っ黒に墨塗りされた「のり弁」である。
西川暴露本追及の質問をした緒方林太郎議員は、守秘義務が徹底していないことを追及していた。
民進党の緒方林太郎議員は自らのブログで、TPP推進派であることを明言している。
ISDも公平なものだと主張している。
ISDも公平なものだと主張している。
TPP反対の方々は、罠にはまってはいけない。
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