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2016年4月 6日 (水)

アベノミクスのなれの果て  かくも見事な『トリクルダウンではなくサックアップ』

4月4日の東京新聞一面トップ。

Tokyo160404

アベノミクス第一弾の金融緩和が何をもたらしたか。
金融資産は過去最高になるとともに、預貯金ゼロ世帯も過去最高になった。
家庭が持つ金融資産は総額1741兆円であるから、赤ちゃんからお年寄りまで国民一人当たりに換算すると、約1340万円にもなる。
4人家族だとすれば5000万円以上の貯蓄を持っているのが平均だそうだ(どこの国の話かと言いたくもなる)。

他方、預貯金のない2人以上の世帯も30.9%で過去最高。
単身者ではほぼ半数が預貯金ゼロ、20代単身者に至っては6割以上が預貯金ゼロである。
円安で物価があがり、収入が減って貯金を取り崩したためである。
これでは、結婚することすらためらわれて当然だろう。

安倍政権発足直後に『トリクルダウンではなくサックアップ』(2012年12月25日)とした、主婦の直感が当たりすぎて言葉もないほどだ。

 

Chuunichi160404


解説では、「株式高など金融緩和の恩恵が富裕層に限られる一方、低所得層は、円安による物価高という金融緩和の『副作用』で、金融資産を食いつぶしていることが要因とみられる。」
とされている。
若い層には、非正規雇用の拡大によって、いっそう厳しい現状があるとされ、生涯派遣を可能にした労働者派遣法改正の影響で今後、さらに深刻化する可能性が指摘されている。


同日付で開かれた政府の第5回経済財政諮問会議では、「骨太方針に向けて~600 兆円経済の実現~」が議論された。
その現状認識は、次のようなものだ。

アベノミクスの取組の下、企業収益は過去最高水準となり、3年連続でベースアップの流れも広がりつつある中で、賃金等の上昇や世帯収入の増加など雇用・所得環境は大きく改善した。このように我が国経済は経済再生・デフレ脱却に向けて大きく前進しており、その良好なファンダメンタルズに大きな変化はない。

 

さすがの麻生も戦争まで持ち出して、認めたアベノミクスの失敗が、ここでは成功と位置づけられている。
狂っているとしか言いようがない。
狂った現状認識からは、狂った方針しかでてはこない。


彼らには、何の民主的正統性もない。
一握りが日本を乗っ取って、搾り取っているのだ。



搾取、亡国の集大成がTPPだ。
スティグリッツやクルーグマンと言った、世界的に活躍する経済学者がこぞって批判するTPPを推進する悪質な経済学者や経営者が、わが国を乗っ取り、亡国へ導いている。


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前日の中日新聞には、独自試算による年金基金の損失見通しが掲載されていた。
わからないからと経済を専門家まかせにしておいたら、日本は、想像を絶する敗戦状態を迎える。
外資の売り越しが、史上最高になった現状を、年金基金だけではなく、共済やゆうちょ、簡保などが買い支えているのが株式市場の現状だそうである。

Chunichi160403




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