20年この長き賃下げ 日本人は耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶのか
1990年代後半一人あたりGDPで世界3位だった日本の面影は、2015年、26位と見る影もない。
賃金が上がらないのが当たり前のように思い込まされてきた20年、日本を除く国々の賃金は着実に上がっている。
そう、既成権力に対する反発からトランプ大統領を選び、サンダースを押し上げたアメリカでも、賃金は20年間で80%上がっているのだ。
現金給与総額では1997年に賞与込みで手取り37万2000円だった月額平均賃金が2012年には31万4000円にまで減少している。
あたかも自然災害を耐え忍ぶかのようである。
正規雇用の減少を上回る速度で非正規雇用が増えている。
賃金上昇については、成果が出つつあることを確認いたしました。この動きを更に拡大させていくため、賃金上昇を伴う経済の好循環の拡大、これは同時に、賃金の上昇がなければ経済の好循環を生み出すことはできない、私はそのように考えているわけですし、その認識について政労使で共通認識を深めていきたいと思っています。
非正規の増加には、派遣法の拡大経過が関係している。
しかし、株価など張り子の虎だ。
つまりは外資と日本政府関係機関が過半を支える虚構の数字が株価になる。
かつて日経平均株価が4万円をつけたときは外国投資家は数パーセントに過ぎなかった。
現在の株価は経済の実勢を示すものからかけ離れている。
食糧とエネルギーの自給さえ政策として位置づけるなら、貿易の拡大を無理に追求する必要は本来、ないはずなのだ。
国民の生活にゆとりをもたらす、明確な対立軸を持つ、政治勢力が生まれることを望んでやまない。
« 相模原事件に関する講演会のお知らせ | トップページ | 仕事始め 特定個人識別番号(マイナンバー)提供お断り »
「TPP」カテゴリの記事
- WTO 日本は世界と戦って敗れた 安倍政権の国際感覚の欠如と失政(2019.04.12)
- なぜ韓国は日本の言うことを聞かないのか(2019.01.30)
- 外国人労務者本土移入の件 可決成立 オワコンジャパンを乗り越えて、新たな構想を持とう(2018.12.08)
- 日本製造業の敗北 技能実習生問題から始まる連続ツイートが恐ろしすぎる件((((;゜Д゜)))))))(2018.11.20)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 20年この長き賃下げ 日本人は耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶのか:
» トランプ次期米大統領は就任前から波乱含み・過激な発言に社会の対立は深まるばかり [国民の生活が第一は人づくりにあり]
トランプ次期米大統領は就任前から波乱含み・過激な発言に社会の対立は深まるばかり、1月20日に不動産王のドナルド・トランプ氏(70)が米国の第45代大統領に就任するまで残りわずかとなった。選挙後も過激な発言を繰り返すトランプ氏への賛否をめぐり、米社会の対立は深まるばかり。1月20日に首都ワシントンで行われる就任式の前後には、類をみない大規模な抗議デモが計画される一方、トランプ氏の支持者も大勢駆けつけることが予想される。緊迫ムードの中、歴史的な行事を迎える、に関連する最新のWeb情報を引用す...... [続きを読む]
» 国家資本主義のもと、国民は忍び難きを忍び、耐え難きを耐えるように馴致される! [梅安亭日乗]
<国家資本主義へ突入!>
日銀、株高下支えの上場投信購入 「10%超保有」が年内、13社に
黒字部分をクリックすると元の記事へジャンプする。
株価操作で政権を維持するアベ。
そのためには年金などの公的資金をぶち込んで株価を不自然に釣り上げる。
気がついたら、日本は国家資本主義の国なりつつある。
「特定秘密保護法」も「自衛隊の海外派兵」も近々国会で審議されそうな「共...... [続きを読む]