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2017年7月 4日 (火)

都民ファースト代表野田数のヘタレな日本国憲法無効論はこれ

選挙翌日、圧勝政治団体の代表が辞任するなどという奇策は、さすがに思い浮かばなかった。
その後釜に座ったのが野田数。
小池百合子の思うがままに代表が決まるのだから、都民ファーストの会は名ばかりの小池百合子の私物である。




全く知られていない人物であるから、ググってみたら、出る出る、スキャンダルの山、
横領で告訴されている最中で、高級クラブ豪遊をすっぱ抜かれ遊び金の出所を詮索されている、やくざ顔負けの強面の人物である。


Nofakazu


Nodakazu


小池百合子のやり口は都民を舐めきっているとしかいいようがない。


たちが悪いのは、日本マスコミが、この件については、揃って口をつぐみ、批判らしい批判がなされないことだ。


小池を表に出して選挙をしておいて、選挙期間だけのリリーフで、元のうさんくさい御仁に代表を戻すような詐欺まがいの手口の都議選はやり直すのが筋だろう。
都議会リコール請求でもやる都民はいないのだろうか。


本題。
ネットで話題になっている、野田数が関係した、日本国憲法の無効と大日本帝国憲法の現存を確認する請願の現物は、これ。
憲法学者の水島朝穂氏のサイトから借用した。


件名: 「日本国憲法」(占領憲法)と「皇室典範」(占領典範)に関する請願
番号: 平成24年第8号総務委員会付託
受理年月日: 平成24年6月8日
紹介議員: 土屋たかゆき、野田かずさ

Nodaseigann


「(現)皇室典範は(略)国民主権の占領憲法(注:日本国憲法のこと)により、皇室の自治と自律を完全に奪い、国民を主人とし天皇を家来とする不敬不遜の極みである皇室弾圧法にほかならない」
我々臣民としては、国民主権という傲慢な思想を直ちに放棄して、速やかに占領典範と占領憲法の無効確認を行って正統典範(注:明治皇室典範のこと)と正統憲法(注:大日本帝国憲法のこと)の現存確認をして原状回復を成し遂げる必要がある。」

と勇ましい。


注意すべきは、野田数が、この請願の都議会でたった二人の紹介議員の一人だということだ。
野田数は、それほどに突出した思想(??)の持ち主だということだ。


Nodakazusa


昨日のブログで、改憲論の中でも日本国憲法無効論は最右翼と書いた。

通常、日本国憲法無効論の論拠はおおざっぱに次のようなものだ、

 【敵国の占領下、被占領国が主権を行使できない中で、
  強制された憲法は当該国家の憲法として効力を持たない。
  したがって日本国憲法は無効で、
  大日本帝国憲法が有効である。】


これによると、戦後、日本国憲法の下で行われた中央・地方政府の行為は日本国憲法に基づいてなされているわけだから、全て無効となる。
法律を始め全ての政治的な積み重ねが全部ぶっ飛ぶ。
中でも最も重大なのは、日本が独立を回復したはずの、サンフランシスコ平和条約も日本国憲法に基づいて締結されているから無効ということになり、我が国は未だに連合国と交戦状態にあることになる(はずである)ことである。
それくらいの覚悟をしないと、日本国憲法無効論は唱えられないはずなのである。


ところが、この請願は違う。
記述の順序はともかく、何はともあれ、サンフランシスコ平和条約だけは有効であることを前提にする。
そして、日本国憲法9条2項が否認した「交戦権」には、「講和」が含まれるとした上で、日本国憲法によっては、サンフランシスコ平和条約を結ぶことはできないから、大日本帝国憲法の天皇大権(13条)に基づいてサンフランシスコ平和条約は結ばれたのだと考える他ないとするのである。


何より、対米従属の契機となるサンフランシスコ平和条約は有効にするという対米配慮から立論する、何ともへたれた倒錯した憲法論で、日本国憲法無効論の風上にも置けない、情けない憲法論である。
日本国憲法9条2項が否認した「交戦権」に「講和」が含まれるするのも異説であるが、根拠として、日本国憲法9条2項の「交戦権(right of belligerency)」がアメリカ合衆国憲法でいう「戦争権限(war power)と同義であるとするのも他に例を見ない独自の見解である。
さらに、サンフランシスコ平和条約は大日本帝国憲法13条の天皇大権によって締結されたとする点にも問題がある。サンフランシスコ平和条約は内閣総理大臣が署名して締結されたもので、天皇が全権委任状を発付してなされた訳でも天皇の批准を経た訳でもないから、形式的にも、サンフランシスコ平和条約は、大日本帝国憲法に則る手続きを経ておらず、やはり無効になってしまうだろう。


この日本国憲法無効論は、実質論理も形式論理もおかしい上に、何がなんでも対米従属の契機となるサンフランシスコ平和条約の無効だけは回避したいというへたれ右翼な精神に満ち貫かれているのである。
サンフランシスコ平和条約ご本尊の下に天皇陛下が祀られる体の代物である。


外見は勇ましいが、へたれな対米隷属右翼の典型的な精神を体現していると見える。
米国帝国主義の支配下において、天皇の名を笠に着て権勢を振るいたいというヘタレな私欲にまみれた右翼の姿が垣間見える。


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追記
 この請願も日本国憲法が無効になるとサンフランシスコ平和条約も無効になるとの議論を意識はしている。
 しかし、サンフランシスコ平和条約は大日本帝国憲法に反しないから帝国憲法76条によって有効になるという。
 対米隷属を大日本帝国憲法に反しないというのだから、どこまでもヘタレ右翼な解釈論なのである。

週間ポスト2017年6月2日
「小池新党」を牛耳る最側近の「六本木ハレンチ豪遊」撮 が人物像の一端を伝える。

「ショーの終盤、女の子たちが上半身の衣装を外して“手ブラ”になるのですが、その瞬間、野田さんは“フォーッ!”と雄叫びをあげ、ガッツポーズを決めていました」(居合わせた客)

 その後、女性たちが客席を回って客がチップを渡す時間に。ここで野田氏は満面の笑みを浮かべ、チップを振る舞ったという。

「野田さんはバケツのような容器に入った大量のチップを用意していました。ビキニギャルが来るとチップを束にしてパンツにねじ込んでいました。気前の良い彼の前に女の子たちは列をなし、まさにハーレム状態でした」(同前)

 ショーの最中、ステージには様々なCG映像が流れるのだが、その中には「都民ファースト」というタスキをかけた小池知事っぽいキャラクターも登場。その傍らには野田氏をスマートにした感じの男性キャラがぴったりと寄り添っていた。

私欲にまみれた輩が我が物顔にのさばる態まで、大阪維新の引き写しである。

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