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2017年9月 4日 (月)

ミサイル、水爆事件、関東大震災朝鮮人虐殺追悼とりやめ等

赤旗が、8月30日付と31日付で「危機の三菱重工」と題して、長崎造船所の元労働者錦戸淑宏氏のインタビュー記事を掲載している。

   『危機の三菱重工 上』

   『危機の三菱重工 下』


ミサイル不安を扇動することについては、米朝日の政権の利害が一致していることはいうまでもなく、また日刊ゲンダイが指摘するようにミサイル防衛に乗じて米国軍事産業が言い値で政府に武器を売りつける恰好のネタとなることも疑いがない。

『過去最大5.2兆円 防衛予算は“ムダ兵器”爆買いで青天井』
(日刊ゲンダイ2017年9月1日)

「SM3ブロック2Aの射程は高度500~750キロで、1発20億~30億円の高額兵器です。最高高度550キロを飛行した29日発射のミサイルにも対応できる可能性が高まりますが、米国領を標的としたミサイル全てを撃ち落とそうとでもいうのでしょうか。安倍首相の再登板以降、防衛費がプラスに転じたのは、米国の言い値で高額兵器を爆買いしている側面がある。ミサイル防衛、島嶼防衛を出せば、どんな予算でもスイスイ通る。それに、概算要求は形式に過ぎず、防衛省は必要とあれば補正予算でどんどん買い込んでいます」

■増額分は米企業丸儲け

 対中牽制の要衝である南西諸島の防衛にも大盤振る舞い。

 南西警備部隊の施設整備に552億円、最新鋭ステルス戦闘機「F35」の6機買い増しに881億円、国内でも事故を多発させている“未亡人製造機”のオスプレイも4機457億円で買い上げ。宇宙部隊創設に向け、取得断念に傾いていた無人偵察機「グローバルホーク」も144億円で購入するという。みーんな米国製だ。


濡れ手に粟は米国企業だけではない。
赤旗記事によれば、「SM3ブロック2A」も、F35も三菱重工が共同生産しており、三菱重工にとってもミサイル特需は、恰好の商機という訳だ。

 安倍政権は北朝鮮のミサイル発射に備えるとして、迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」の量産体制を整えることを17年度予算で決めています。
 「SM3ブロック2A」は海上自衛隊のイージス艦に搭載されているミサイル「SM3ブロック1A」の改良型で、米国レイセオン社と三菱重工が共同開発してきたものです。ミサイル垂直発射装置(VLS)はすでに長崎で製作されています。北朝鮮問題を利用したミサイル防衛の拡大を、三菱重工は大きな商機ととらえています。
 迎撃ミサイルは、相手側がミサイルを発射したことをいち早く探知しなければ役に立ちません。そのためには人工衛星で宇宙から常に相手の動向を監視しておくことが必要です。その人工衛星を打ち上げるロケットは三菱重工製です。


 三菱重工の名古屋航空宇宙システム製作所ではF15戦闘機やF35戦闘機などを生産しています。政府はF35戦闘機42機を導入する計画ですが、そのうち38機は小牧南工場(愛知県豊山町)で最終組み立てを行う予定です。

船は沈み、飛行機(MRJ)は飛ばず、原発では放射能漏れで巨額の賠償を迫られ、技術劣化が著しい三菱重工は、どこか東芝と似ている。
東芝との違いは、最後は国家そのものに寄生する軍需産業を本籍とすることなのだろう。
軍需部門も技術劣化していないと、誰が保障するのか。


金正恩なぞてんから信用していないだろうに、核兵器をめぐっては、無条件に全面的に信用できるということになってしまうのは不思議でならない。
放射性物質が漏れ出さない核実験場などができれば、北朝鮮は人類未到の最高度の技術レベルに達したことになるわけだが(それこそ福島原発に技術移転してもらいたいものだ)、水爆実験の成功という金正恩の主張が放射性物質も検出されないまま一人歩きしている。
過去の「核実験」なるものの検証もなされないまま(検索する限り、ごく初期の実験を除いては放射性物質が検出されていないらしい)、勝手に「危機」がエスカレートしていくのにはついて行けない。


我が国の支配者が「日本に向けて撃った」というミサイルは、かの国の支配者によれば「朝鮮併合の日に残虐な日本人を震え上がらせた」そうだが、その「残虐」を我が国の首都の知事は認めないことにしたようだ。
朝鮮人虐殺の犠牲者を追悼する集会に対する知事の追悼文送付を取りやめた措置が、残虐行為がなかったと受け止められるおそれはないかという記者の質問に対する答えは相変わらず、コイケらしく、とらえどころのないものだ。
石原慎太郎ですら寄せていた追悼文の送付を取りやめるというのだから、歴史修正主義は今や歴史ねつ造主義、歴史抹消主義と呼ぶのが相応しい。


関東大震災時の朝鮮人虐殺に関して、文学者たちが残した文章が「関東大震災と文豪 成蹊大学図書館の展示から」と題する論文の中にまとめられている。
(該当部分は、はてな匿名日記「芥川龍之介ら文豪たちが記録した関東大震災朝鮮人虐殺」にまとめられている)


幾人かは、流言自体を信用しなかった。


 広津和郎は、デマに批判的な態度を取った一人であった。

 あの震災に関聯して、今思い出しても日本人として堪らない気持ちのするのは、各地に起った例の鮮人騒ぎである。…とにかく鮮人に対して、あの時日本人の行ったことは、これは何とも弁解のしようのない野蛮至極のものであった。
ああ云う場合、この国の人間には、野蛮人の血が流れているのではないかという気がする。…

(朝鮮人が来ますと言われて)私は、「そんな莫迦な話があるものか。鮮人が地震を予知していたわけではあるまいし、何処で勢揃いし、何処からやって来るというのだ。…そんなことは絶対に考えられないよ。僕はこれから寝るから、ほんとうに鮮人が来たら起こしてくれ。」…と云って、人々を安心させるために、畳の上にひっくり返ったら、実際に眠ってしまった。


寺田寅彦もこの流言をまるで信じなかったようだ。

 井戸に毒を入れるとか、爆弾を投げるとかさまざまな浮説が聞こえてくる。
こんな場末の町へまでも荒らして歩くためには一体何千キロの毒薬、何万キロの爆弾が入るであろうか、そういう目の子勘定だけからでもじぶんにはその話は信ぜられなかった。


おおかたは、流言に恐怖を覚えたようだが、そうした自身に対する批判精神を持っていた。


菊池は、このデマに関しても良識を見せている。そのことを芥川が迂遠な言い回しで褒めている。(言論統制のため、この時期の多くの文章と同様に、「不逞朝鮮人」などの言葉が伏字で○○となっている。)

僕は善良なる市民である。しかし僕の所見によれば、菊池寛はこの資格に乏しい。…菊池と雑談を交換してゐた。…その内に僕は大火の原因は○○○○○○○○さうだと云つた。すると菊池は眉を挙げながら、「嘘だよ、君」と一喝した。…しかし次手にもう一度、何でも○○○○はボルシェヴィツキの手先ださうだと云つた。菊池は今度も眉を挙げると、「嘘さ、君、そんなことは」と叱りつけた。…

 再び僕の所見によれば、善良なる市民と云ふものはボルシェヴィツキと○○○○との陰謀の存在を信ずるものである。もし萬一信じられぬ場合は、少くとも信じてゐるらしい顔つきを装はねばならぬものである。けれども野蛮なる菊池寛は信じもしなければ信じる真似もしない。これは完全に善良なる市民の資格を放棄したと見るべきである。善良なる市民たると同時に勇敢なる自警団の一員たる僕は菊池の為に惜まざるを得ない。

 分かりづらい文章であるが、「善良なる市民」とはいい意味ではなく、デマに踊らされる無知蒙昧な民衆なのであろう。


 志賀直哉は震災時京都にいたようで、家族を心配して上京してくる。東京に向かう汽車の中で朝鮮人騒ぎの噂を聞く。

 東京では朝鮮人が暴れ廻つてゐるといふやうな噂を聞く。が自分は信じなかつた。
 松井田で、警官二三人に弥次馬十人余りで一人の朝鮮人を追ひかけるのを見た。
 「殺した」直ぐ引返して来た一人が車窓の下でこんなにいつたが、余りに簡単すぎた。今もそれは半信半疑だ。…

丁度自分の前で、自転車で来た若者と刺子を着た若者とが落ち合ひ、二人は友達らしく立話を始めた。…
「―鮮人が裏へ廻つたてんで、直ぐ日本刀を持つて追ひかけると、それが鮮人でねえんだ」…「然しかう云ふ時でもなけりやあ、人間は殺せねえと思つたから、到頭やつちやつたよ」二人は笑つてゐる。


政府が不安を煽れば、落ちてくるはずもないミサイルにおびえる現代の日本人は、警察に不安を煽られれば、関東大震災当時の振る舞いを繰り返さない保障はないだろう。


大正期の文学者たちほどの批判精神が今の日本にあるだろうか。
甚だ怪しく思われてならない。

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