まだ、この国は捨てたもんじゃない、 かもしれない
小出裕章氏の「フクシマと東京オリンピック」を紹介した記事に対する「いいね」が5000を超えた。
これだけの数の「いいね」は、マイナンバーに関する記事を書いていた当時以来のことだから、3年振りだ。
マイナンバーのときの「いいね」の最高数は、1万6000だった。
今回の5000超の「いいね」をどうみるか。
マイナンバーは、国民全員に関わるものだった。
かつ、僕の記事は、マイナンバーに反対する立場を徹底した記事ではあったが、一応、実務的に有益な要素も含んでいた。
他方、今回紹介した、小出裕章氏の訴えは、マスコミ的には忘れられたかのごとき、絶対少数の避難者の立場から、原子力緊急事態宣言下におけるオリンピックの開催の異様さを告発し、その中止を、あるいは各国に対する不参加を呼びかけるものだ。
マスコミ(一部のラジオ番組を除く)が総掛かりで賞賛するオリンピックの陰で、押しやられた絶対少数の避難者の立場に立とうとするものなので、この社会の空気の中では、圧倒的に少数の弱者の声である筈である。
加えていえば、このブログは、この2年ほどサボりまくりであって、発信力はかつての5分の1くらいに低下している。
今回の5000超の「いいね」はマイナンバーのときに匹敵する数だと言っていいだろう。
いや、明確な意思を持ってなされた「いいね」なのだから、それ以上の数に匹敵するのかもしれない。
だから、5000超の「いいね」に、僕は希望を見いだす。
そうだ、少なからぬ人々は、東日本大震災の直後に誘致が決まった東京オリンピックに強い違和感を持っている。
そして、その違和感や抵抗感は、それから7年半を経た今も何も変わっていない。
マスコミの執拗な刷り込みにもかかわらず、原発事故を半ば放置した今の状態で、オリンピックを開催することは許されないと考える人々がこの国には確かに少なからず存在するのだ、と。
きっかけさえあれば、多数派になる可能性だって秘めているのだ、と。
こうした思いを政治が反映していれば、日本はもっともっと住みやすい国になっていただろう。
現実はそうではなかった。いや真逆だったと言ってもよい。
それでも、だからといって、私たちは絶望することは許されない。
希望を、持とう。
名古屋地裁1階大法廷で開かれる、原発事故避難者訴訟最終版に当たる、原告本人尋問の予定は次のとおりである。
10月26日(金)午前9時45分から午後5時
11月9日(金)午前9時45分から午後5時
11月16日(金)午前9時45分から午後5時
11月30日(金)午前9時45分から午後5時
傍聴席はいつでも自由に出入りできます。途中で入って、途中で出ても全く問題ありません。
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