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カテゴリー「スポーツ」の4件の記事

2013年12月 8日 (日)

ストイコビッチ監督辞任に寄せて

名古屋グランパスのストイコビッチ監督が、昨日の試合をもって監督の任を終えた。


ストイコビッチは、日本を、名古屋を、こよなく愛してくれた。
Jリーグ発足後しばらく、名古屋グランパスは、浦和レッズとガンバ大阪と並んでJリーグのお荷物と呼ばれた。
鳴り物入りで獲得したワールドカップ得点王のリネカーは、不振で僅かな期間でイギリスに帰り「日本では昼間自動車工場で働いている労働者がサッカーをしている」とグランパスのことを揶揄するコメントをしたと、イギリスから聞こえてきた。


そんな名古屋グランパスに入団したのが、ストイコビッチだった。
Jリーグにも、世界の一流プレイヤーが招かれていたが、いずれも最盛期をヨーロッパサッカーリーグで終え、Jリーグは年金リーグと揶揄されていた。


ストイコビッチは、最盛期をJリーグで過ごした希有な世界的プレイヤーだった。
今はアーセナルを率いるベンゲル監督と、超一流プレイヤーであるストイコビッチというワールドクラスのサッカーを間近に見ることができたこの時期は、名古屋のサッカーファンにとって至福のひとときだった。
ストイコビッチは、Jリーグなんかで、くすぶっているような選手ではなかったのだ。


どうして彼が名古屋に呼ばれたのか。
それはヨーロッパ人は、セルビア人を差別するからだ。
第一次世界大戦の引き金を引いたとしてヨーロッパではセルビア人を差別し、嫌忌する。


ストイコビッチが活躍するのに十分な環境はヨーロッパにはなかったのだ。
だから、ストイコビッチも二流、三流のJリーグの、最下位争いの常連であるグランパスに来ることになった。


ストイコビッチは、知将ベンゲルが采配を振るうようになって俄然、輝きを増した。
彼がレッドカードの常連になったのは、むしろストイコビッチのプレイの高さに追いつくことのできない当時のJリーグの審判のレベルに問題があったと思う。
彼は、ちゃんと審判してくれと、苛立ち、抗議し、そのたびにカードを食らっていたのだと思う。


彼は再び、監督して招かれ、名古屋で指揮を執り、名古屋グランパスにJリーグ優勝をもたらし、そうして今、去っていく。
彼が、日本を愛したのは、間違いない。
日本には、セルビア人を差別する意識は全くないからだ。


マチベンは、一度でいいから彼と会ってみたいと夢見ていたが、かなわぬ夢に終わる。


セルビア人差別の、多分、動かぬ証拠がある。
第二次大戦後、アメリカ軍、NATO軍が、攻撃した国は、いずれも有色人種の国だ、と思う。
白人国家は白人国家を攻撃しなくなった、と思う。
そして白人国家でありながら、空爆された唯一の国家が、当時のユーゴスラビアだ。
僕は、ストイコビッチが、ゴールを決めた後、ユニフォームをまくり上げ、「STOP BOMB」と書かれたTシャツをテレビカメラに大写しに示し、レッドカードだったか、イエローカードだったかを食らった情景を忘れることができない。
1999年ユーゴ空爆のテレビ映像を、僕は、「あの戦火の下に僕がいる」と感じて見つめていた。


ピクシー、これからも日本を愛してください。

 
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孫崎亨氏のメールに続いて、ピクシーのことを書きたくなったので、急ぎ、資料も参照せず、記憶を書きとめた。
今、アメリカの軍事産業は、シリア攻撃を議会に止められ、合理的な期待利益が損なわれて、相当に焦っていると思われる。
血に飢えていると言ってもよいだろう。
いずれにしろ次に標的にされるのは、有色人種の国家であり、おそらく、独裁国家と非難される資格のある国家なのだ。
独裁国家の仲間入りを日本がしたという孫崎亨氏のメールで知らされ、心穏やかではない、TPP反対講演会巡業中の2013年12月8日である(太平洋戦争開戦の日)。

2012年8月 6日 (月)

マラソン不振 企業利益至上主義の果て

女子マラソンが惨敗した。
野口みずき以来、めぼしいランナーが出てこない一方、アフリカ勢が急速に台頭する中、メダルに届くはずがないことはわかっていた。しかし、入賞レベルからも遠い惨敗になるのは、マチベンも予想外だった。まるで30年前に戻ってしまったような惨憺たる有様だ。


何の根拠もなく直感と偏見だけでモノを言うマチベンに言わせれば、原因ははっきりしている。


彼女たちは走る広告塔にされている。
マラソンランナーであるとともに、頻繁に開かれる駅伝のランナーであることも求められる。


マラソンに向けての仕上げは、半年から1年もかけてじっくり行わないといけない。
しかも実力を上げるためには、年々の積み重ねが必要だ。


これが、駅伝によって寸断される。寸断されたマイナスを取り戻すためには、トップランナーほど、その何倍もの時間が必要なのはプロフェッションなら誰でも共通だろう。


企業にとっては、同じ給料を払うなら、4年に一度の五輪のメダルより(しかも確率は極めて悪い)、コンスタントに企業の広告をしてくれる駅伝で目立ってくれる方が明らかに効率的である。


かくして、かつて日本の得意種目だったマラソンは、男子も含めて凋落せざるを得ない。


日本のグローバル市場主義のホープとしてもてはやされたユニクロも売り上げの停滞に悩んでいるという。効率を優先する同社では、従業員は使い捨てに近く、3年で5割、5年で8割が離職するという。
市場至上主義は、日本には合わない。

牽強付会のマチベンの結論は、いつも同じ所に落ち着くように出来ているわけである。

(ユニクロの停滞を伝える記事は、内需で停滞しているが、アジア市場では順調に売上を伸ばしているとする。しかし、経済界が盛んに取り込もうと喧伝する 「アジアの活力」も日本のような巨大な市場を補うには遠いと言わざるを得まい。アジア市場が内需を補うに足りる規模になる頃には、激しい国際競争にさらされて、結局、 うまくはいくまい。

マチベンが望むのは、金転がし[柳井社長もその部類に見える。なぜ報酬が3億円で、資産がその千倍なんて規模になるのか、金融効果を考えなければ説明がつかない。と書いていたら、マチベン事務所に年利20%で回りますなんて、セールスの電話があった。柳井社長だから金融効果で儲かるのであって、マチベンが手を出せば、全部、金転がしに吸い取られる仕組みである]が一番儲かるような歪んだ配分の仕組みを是正した、内需重視で、庶民に適当に配分される社会、したがって マチベンも適当に儲かる社会である。

また、同社が示す離職率の高さは、効率重視で短期で成果を要求する仕組みが人間を育てるものではないことを示してあまりある)



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2012年1月 2日 (月)

オリンピックイヤー

今年は、西暦が
4で割れるから
オリンピックの年だ。

少しだけ気になるのは、
スポーツ選手から
被災地の人を励ましたいとか
日本を元気にしたいとか
いう言葉が、よく出てくること。

苦難に直面している人々や
不透明感の増す日本を
思う気持ちが出てくることは
とても、いいことだとは
思う。

でも、それが変な重圧になると
却って結果が出ない。
まして、「日本のため」
なんてことになれば、
選手たちの原点から
かけ離れてしまう。

ここ数年、
結果を出した
スポーツ選手から出る言葉は
気持ちいいとか、
楽しいとか、
そんな個人的な言葉で
それに合わせて
支えてくれた人に対する
感謝の言葉だった。

僕はそれでいいと思う。

だから、昨年の
日本選手権フィギュアで優勝した
浅田真央が
「いろんなことがありましたが、
来年は、それを乗り越えたことを
力にできるような年にしたい」
という言葉が、
たとえ、個人的な自分語りであっても
人々を励ます普遍性を持ち、
希望に結びつくと思う。

選手たちには
オリンピックでは、
思う存分
気持ちよく、
楽しんで
力を出し切ってほしい。

気負わなくていい。

周囲も無用な期待を
かけす過ぎないように
気をつけたいと思う。

2011年12月26日 (月)

ホワイトクリスマスのフィギュアスケート   (「発送電分離」とTPP追補)

昨夜は、ホワイトクリスマスになった
名古屋で、
久しぶりにフィギュアスケート大会の
テレビを、ゆっくり見ていました。

真央ちゃんは、強い子ですねぇ。

また、村上佳菜子ちゃんは、
天然なんですかねぇ。
大失態を演じた後の
キス&フライでの
大爆笑 (^。^)。

以前、読んだ本では、
山田満知子コーチの
コーチングの要は、
「選手を型にはめるのではなく、
長所を伸ばすようにする、
主体性を引き出す、
たかだか20年の選手生活より
その後の長い人生を
豊かに送れるように
人間性を養ってもらう
ことが一番大事 」
とのことで、
多くの才能が育ち
愛されている秘訣が
ここにありますね。

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ところで、
「発送電分離」とTPPで追補。
「発送電分離」に
賛成する人の中には
再生可能エネルギーの
買取を送電会社に義務づけ、
クリーンエネルギー促進の
ために太陽光発電などの
開発を促進する
インセンティブになる
価格設定を政府が行うみたいな
構想を描く人もいるのかなと
思います。

TPPに参加すると、
こうした義務づけや
価格設定が
全て自由貿易の観点から
点検されます。
グローバルスタンダードではない
規制は、非関税障壁として
全て違法・無効となり、
たとえば、
外国の発電会社に対して、
政府が巨額の損害賠償を
しなければならなくなります。

グローバルスタンダードか
どうかはTPPでは
アメリカンスタンダードに
他なりません。

アメリカが苦手な分野は
全て違法になります。
エコカー減税などは
もってのほか。

要するに
あらゆる政策決定が
法的にアメリカの監視下に
置かれ、
独自の政策決定が
できなくなるという
法的枠組みが
TPPなんですね。

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