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カテゴリー「マチベンのスタイル」の58件の記事

2013年10月15日 (火)

あなたがそうするのは、世界を変えるためではなく


あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。
そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、
世界によって 自分が変えられないようにするためである

マハトマ・ガンジーの偉言から


とりあえず、この10年近くは連戦連敗になるような闘いを私たちは強いられるだろう。
ときには、世界がおかしいのか、自分がおかしいのか、わからなくなるかもしれない。


ガンディーのものとされる冒頭の言葉が、リアルに感じられる。


確かなものを確認したくなる。
今は、佐伯啓思「経済学の犯罪」(講談社現代新書)を読んでいる。


こと経済思想史に関する限り、僕は、ケイジアンならぬ啓思アンである。


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初めてスーパーやコンビニのレジに若い男性が立っているのを見て、違和感を感じなかっただろうか。
主婦のパート勤務が当たり前だった、こうした仕事に一人前の男性が立つようになってから、たかだか数年ではないだろうか。
労働条件が改善されて、男女の機会が平等になったのなら、結構なことだが、事態は逆だ。正規で働きたいと思っても、家計補助的とみなされていた仕事しか見つからないようになったのだ。
わずかな期間で、レジに男性が立つのを、当たり前のように受け入れている自分がいる。


若い人が、8時間働いて、家族を持ち、子どもを育てられないような収入しか得られないのはおかしいだろう。
もう一度、確認してみる。


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住宅ローンが不払いになった。
ほとんど手遅れ状態になった相談を受けて、必ず払うから、競売にかけないでほしいと、銀行窓口に掛け合おうとする。


窓口ですったもんだの末、銀行の手は離れた、代位弁済先の会社はこれこれだと言われる。


代位弁済先の会社に電話をかけて話をしようとする。
代位弁済した会社は、すでに回収会社に回ったと言う。
回収会社の電話番号はこれこれだ、と。


回収会社に掛け合ってみても、回収会社に権限がある訳ではなく、猶予をもらって、住宅ローンを払い続けることができるわけもない。
競売への針は刻々と進んでいく。
(住宅ローン特約付小規模個人再生なら別だったかもしれないが、調べてまで書くほどのことではない)


一昔前なら、銀行の窓口で、いろいろ事情を訴える。担当者が、住宅ローンを組んだときから顧客を見ているので(担当者が代わっても、少なくとも引き継がれているので)、担当者の人柄次第で、何とかしましょうかとなる例もあった筈だ。


しかし、今は、システムが許さない。


システムは資本にとって最適な状態にチューンアップされているが、生身の人間はシステムによって切り刻まれ、姿が見えなくなっている。


○○電機の池袋店への苦情が、沖縄やタイのコールセンターにつながる。
システムは最適化されている。
しかし、生活感覚には背いている。


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自己啓発本が山と積まれて、売れているようだ。
資本が最適化した世界に、ヒトが適合しようとしているように見える。


だから、改めて思う。
大切なのは、
「世界によって自分が変えられないようにする」ことだ。


そのためには、日常的な違和感を大事にすることなのではないかと、改めて考えている。
確か、堤未果氏が言っていた。


なんぞかんぞと思いつつ、どうやら猛暑が過ぎたらしい2013年の秋を過ごしている。

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2013年9月 8日 (日)

マチベンの残暑見舞い わかりやすい?TPP

TPPを、理解してもらえるように語るのは、とてもむつかしい。
わかりやすくと思って、事務所関係者への残暑見舞いに書いてみたが、事務員に、「わかりやすいでしょ」と聞くと、首をかしげていた。
で、自信喪失気味ではあるが、一応、公開してみる。

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PDF版はこちら


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2013年8月20日 (火)

スケベが地球を救う 週刊プレイボーイを読もう

収入の多くをスポンサーに頼るマスコミは決して真実を伝えない。
財界が挙げて推進しているTPPが、国の主権を奪うこと、憲法を一挙に変容させるものであることは決して語られることはない。


そんな中、週刊プレイボーイが気を吐いている。


短期集中連載TPPの正体第2回は、「TPP参加で脅かされる日本の“食料安保”」である。


Playboy20130902


6頁にわたって充実した特集である。
他の記事も硬軟取り混ぜて多彩である。

エロで売る雑誌はスポンサーに媚びる必要がない。
コンテンツで勝負できる。
まともな言論、真のジャーナリズムは、確実にエロ雑誌の中にある。


Plyboyhyoushi


スケベ諸君、週間プレイボーイを愛読しよう。
スケベこそが地球を救うのである。

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2013年8月 7日 (水)

ネット監視?? 嫌がらせは止めてね 「1234-567-890-12..uqwimax.jp」さん

昨晩午前2時台に、訪問者数が、50件を数えるという異常事態があった。
同一の人物が、他のページをめくるアクセス数が夜中に50件になることは珍しくないが、訪問者数がこの時間に50件になるのは異様だ。


孫崎さんのメールを転載した記事がようやく「阿修羅」掲示板に久しぶりに掲載されたりした直後だっただけに、嫌な感じである。


同一のリモートホストからだ。
アクセスの仕方も、カテゴリーや、月別に一挙にページを開いている。
午前0時台に3件ほど探りらしきアクセスをした後、午前2時53分から55分までのわずか2分ほどの間に46件一気にアクセスしている。
ユニークログが、毎秒2件の瞬間もあるし、40秒の間に29件もあるというときもある。
リモートホストは同じだが、IDは別々なのだ。
IT音痴の僕には、同じインターネット端末にある複数台のコンピュータを使っているらしいことしかわからない。
個人のアクセスなのか。
団体のアクセスなのかもわからない。


だれなんでしょう。
そして、何の目的で??
すでに僕のブログ記事の内、一つは、WEBから消されていますが、解禁になった阿修羅掲示板への転載もまた禁止されるのでしょうか。
意地悪はなしにしてね。


ネットの世界での点検活動や検閲作業は、全く客観性も合理性もなく行われています。
プロバイダ規制の仕方が多分、間違っているし、規制を変えても、政府が管掌するのだから、政府側はスノーデン氏の事件と同様に情報の取り放題になるだけだから、結局は、同じことになるんでしょうね。
国家秘密法(運動の皆さん、「秘密保全法」なんて政府の土俵に乗った呼び方はやめましょう。この間、何も知らない人から個人の秘密の法律だと思ってたと言われてしまいました)の上程も間近いし、急速にきな臭くなるこの頃です。


以下、アクセスの模様を時間を逆順にしてPDFファイルにしたものを貼り付けます。

「機械的集中アクセス」pdf




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追記
標題からリモートホスト名が消えてしまいました。
投稿文の標題には残ってるんですけど…
ネットは不思議すぎてよくわからん
 (;;;´Д`)
入れ直したら、今度は掲示された (;´д`)トホホ…


追記 8月8日
よくわからないところですが、コメント欄にある指摘がありましたので、とりあえずリモートホストを架空のものに書き換えておきました。
アクセスが著しく不自然で、機械的なものであることは、一覧表でご理解いただけるものと思います。




2013年8月 1日 (木)

だから私は嫌われる 韓国判決に関する日本世論に敢えて異論を立てる

戦時中、三菱重工業や新日鐵の旧会社に徴用されて、働かされた労働者に対する損害賠償を認める判決がソウル高裁、釜山高裁と相次いで出されたことが物議を醸している。


メディア報道を見ると、日韓請求権協定(1965年)で解決済みとされている、同一の事件は、日本で最高裁まで争われ敗訴が確定している、したがって、韓国の裁判所の判断は不当で、いたずらに外交関係を緊張させ不当だという論調だ。
不当判決とする論調一色だ。


へそ曲がりが性根に染みついているマチベンは、メディアの論調が一色になること自体が気に入らない。
敢えて異論を立ててみたくなる。
しょうがない性分である。
損な性分でもある。
領土問題でも、日韓併合無効論でも、メディアの主張が一色になり、異論を許さない雰囲気になるのは気に入らない。
双方国民とも相手の言い分には耳を貸さず、相手の主張に理解を示したりすると、売国奴呼ばわりされる。
こういう雰囲気がマチベンは嫌いなのである。


今回の韓国高裁判決に関わる問題は、人権に関わる。
そこで、少しこの問題を論じてみる。


日韓請求権協定で、両国及び両国民の間の権利や請求権の問題が全て完全かつ最終的に解決済みであることが確認されたのはその通りである。
これは国際法上、解決したということを意味する。
国際法上の解決とは、国家と国家の間では解決したことを意味する。
国家は、相手国に対して、国民個人の請求権問題も含めて、外交問題として蒸し返さないという約束をしたということである。
これは国家と国家の約束事である。


さて、当然のことながら、国家と国民個人は別の主体である。
だから、国民個人の持っていた請求権は国家間の合意で、どういう影響を受けるのかという問題が出てくる。
一つの考え方は、①国家は国民の有している請求権も実体法的に処分できるので、個人の請求権も消滅すると考える。
もう一つの考え方は、②国家には国民個人の請求権まで、消滅させる権限まではないという考え方がある。


実は日本政府や日本の最高裁の考え方は後者②である。
つまり国家間の合意でできるのは、外交問題として蒸し返すことはできないというに止まり、個人の請求権は処分できないという考え方である。
この考え方は、サンフランシスコ講和条約後まもなくから一貫している。
だから、注意深く見れば、
外務省も最高裁も、日韓請求権協定で、国民個人の請求権が消滅したと言ったことは一度もないのだ。
マスコミでは往々にして、個人の請求権は消滅したというフレーズを見かけるが、これは例によって、国民をごまかす誤報である。
このことは韓国人であろうが、日本人であろうが同じである。
国家間の合意で、個人の請求権を直接消滅させることはできないというのが、外務省、最高裁の一貫した考え方なのだ。
この考え方によれば、国家間の外交問題としては解決済みだが、個人の請求権は残り、未解決だということになる。


次に問題になるのが、この個人の請求権を行使する方法には、どのような方法があるのかである。
強制労働の被害者は、国際法上の主体として認められていないから、国際裁判所へ提訴するという手段はない。
ISD条項が特殊なのは、外国投資家に限って、国内の裁判所ではなく、国家と同様、ないしそれ以上の超越的な国際法上の主体として認めて国際裁判ができるということを認めている点にある。
しかも、国内ルールではなく、投資家有利に作られた国際ルールに基づく国際裁判を認め、特別に外国投資家を保護しようとする点が特殊なのだ。
人権侵害では、国際裁判は認められない。
しかし、外国投資家の期待利益が侵害された場合は国際裁判を認めるのがISD条項だ。
これは日本国憲法の基本的人権尊重主義を大きく歪め、毀損するものである。


話が脱線した。
次の論点に移ると、日韓どちらの裁判所に管轄があるかという問題である。
この点の説明はややこしいから、省くが、結論的に言えば、今回のケースは、トモダチ作戦に動員された米兵がカルフォルニアの連邦地裁に一人当たり最低1000万ドル(10億円!)の賠償裁判を起こす管轄が認められたのと同様、日本だけでなく、韓国にも裁判管轄がある。
したがって、韓国人被害者が韓国の裁判所に提訴することは可能である。


今回は、日韓両裁判所の判断が食い違ったことが問題にされている。
日本の最高裁で敗訴した被害者が、韓国では賠償が認められたことから、
韓国の裁判所は日韓請求権協定を守らないのかという論調が一般的だ。
しかし、この点も、注意深く見ておく必要がある。
こうした植民地支配や侵略に関する被害について、日本の裁判所が、最終的に被害者の請求を排斥する理由としたのは、
『被告側が日韓請求権協定によって解決済みだと抗弁する以上、裁判所としては、賠償を命じることはできない』とするものだ。
強制労働が争われた中には、当事者と関係者(日本政府)が任意で解決するのが望ましいと付言した最高裁判決も存在する(2007年4月27日最高裁西松建設事件)。
つまり、
被害者に実体的な請求権はあるが、裁判に訴えて解決を図るという手続的な権利が日韓請求権協定によって失われたとするのが日本の裁判所の判断の趨勢なのだ
極めて微妙な判断で、
権利はあるが裁判所では勝訴できないという特殊な請求権が残っているというのが日本の裁判所の判断の趨勢である。
極めてわかりにくい。
が、裁判所もわかりにくいことを承知で、こうした判断をしたのだ。


今回の韓国の裁判所の判断は、日韓請求権協定では、国民個人の請求権は消滅しないとする点で、日本の外務省や最高裁の考え方と同一である。
日本の裁判所は、その上で、裁判手続によって請求権を実現する手続的権利を否定するという極めて例外的な判断を下した。
これに対して、国家間の合意では国民個人の請求権まで失わせることはできないとするに止まっているのが今回の韓国の判決なのだ。
請求権は失われていないという前提に立つ限り、どちらかと言えば、韓国の裁判所の判断の方が、シンプルでわかりやすいのだ。


日本は、5億ドルも費やしたではないかという指摘は当然である。
ここにアメリカが介在している。
アメリカは、サンフランシスコ講和条約で、日本が国家間の交渉で戦争賠償を負担する場合でも、日本人の役務によって行われなければならないという枠組みを作っていた。
冷戦下で、日本経済を損なわずに、米軍の兵站基地として日本を利用しようとする目論見である。
日韓請求権協定も結局、現金ではなく、日本の物品あるいは日本人の役務で提供する約束になった。
5億ドル(最も2億ドルは貸金で、後に返済される)相当の物品・役務を受け取りながら、被害者にろくに賠償しなかった韓国政府に責任があるという指摘は当然である。
他方で、
日本政府も、物品・役務で提供する、しかも日本政府がその使途や計画に関与するという訳だから、5億ドルが直接、被害者に渡るはずがないことは十二分に承知していた。
5億ドルは、被害者を置き去りにして、「経済協力資金」として、支払われた訳だ。


5億ドルは、韓国のダムや高速道路、製鉄所を作るのに使われた。
そして、例えば、製鉄所を建造する工事を受注していたのが、新日鐵(旧会社?)だったというのだから、
新日鐵にしてみれば、戦争中は、強制労働と政府の補助金で潤い、戦後は、韓国での公共工事を受注してさらに潤うという関係にあったわけだ。
韓国の軍事独裁政権は、5億ドルの供与で政治基盤を固めることができたし、独占企業の海外進出を進めたい日本政府としても、海外での公共工事を展開させることができたのだから、多少、無理をする甲斐がある。
アメリカは、当時、韓国軍をヴェトナム戦争に動員するために、日本の韓国政府に対する経済協力を望んでいたから、アメリカにとっても満足のいく結果になった
要するに、加害企業も、日本政府も、韓国政府もみんな納得できる解決だったが、被害者は置き去りにされた。
この結果を正当だとするのが日韓請求権協定による解決済み論だ。


市井の事件を扱うマチベンは、変だと思う。
これでは、被害者は立つ瀬がないではないかと。
国が栄えたのだから満足せよと言われても、被害者が納得できるわけもなかろう。


マチベンから見ると、韓国の裁判所が出した結論は、決して突飛なものではない。
真っ当に被害者を救済しようとすると、自然な結論だということだ。


確かに、全面解決までには難しい問題が残されている。
しかし、知恵と工夫があれば、乗り越えられない問題ではないだろう。
この問題の解決は、韓国政府と、経済協力資金で潤った韓国の企業、日本の該当企業、そして日本政府が協力して解決に当たるべき性格の問題なのだ。

 

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2013年6月18日 (火)

【CM】 IWJクロストークカフェに出演 お近くの方遊びに来てね

クロストークカフェ vol.8 in 名古屋 岩月浩二 × 岩上安身
~民主主義を空洞化させるTPPは憲法違反のクーデター!~[6月29日]

http://iwj.co.jp/info/whatsnew/wp-content/uploads/2013/06/iwjtalkcafe_606.jpg

尊敬してやまない岩上安身さんの主宰するIWJの公開対談企画が名古屋で開催されます。

声がかかったときは、パネラーの一人みたいな軽い乗りだった(と感じた)ので、喜んでお引き受けしたんですが、チラシができたら、岩上さんのお相手は僕一人(汗)。

ということで、人集めもしないといけないのです。
お気持ちのある方は、是非、お越しくださいな。

申込制ですのでご注意を。

2013年5月27日 (月)

集英社から新書デビュー 6月14日発売予定

集英社から新書デビューをする段取りとなりました。
と言っても、共著ですけど (^^ゞ

2月に「TPPを慎重に考える会」からお呼びいただいて、議員会館で、TPPによる憲法破壊と国際法秩序紊乱のお話しをさせていただいた、そのエッセンスだけは、担当部分で書かせていただいています。

話には聞いておりましたが、編集・校正というお仕事がいかに大変なお仕事か、体験してみて、よく実感できました。


TPP 黒い条約 [新書] (集英社)

中野 剛志 , 関岡 英之 , 月 浩二 , 東谷 暁 , 村上 正泰 , 施 光恒 , 柴山 桂太

<目次>
第一章 世界の構造変化とアメリカの新たな戦略――中野剛志
第二章 米国主導の「日本改造計画」四半世紀――関岡英之
第三章 国家主権を脅かすISD条項の恐怖――岩月浩二
第四章 TPPは金融サービスが「本丸」だ――東谷 暁
第五章 TPPで犠牲になる日本の医療――村上正泰
第六章 日本の良さと強みを破壊するTPP――施 光恒
第七章 TPPは国家の拘束衣である――柴山桂太

 


思えば、菅直人首相の開国宣言にあわてふためいていた僕が、初めて手にしたTPPの解説本が中野剛志氏の「TPP亡国論」でした。
経済官僚の方が、普通に考えて、百害あって一利なしだと断言する内容に、自分の直感の正しさを確信することができました。
中野氏の書く本で、分担執筆することになるとは夢にも思いませんでした。


対米従属が日本の構造部分まで深く根を下ろしていることを教えてくれたのが、年次改革要望書を初めて白日に晒した関岡英之氏の「拒めない日本」でした。
「拒めない日本」は、僕が注文しようとした当時、ベストセラーなのにアマゾンには「在庫なし」と表示されていたのを印象深く記憶しています。
アマゾンでは、本によっては、在庫があるはずなのにえらく届くのが遅いというようなこともあるので、要注意ですね。
忘れた頃にアマゾンから届くので、honto(旧BK1)で二重に頼んでしまった本が何冊かあります。


法律に沿って分析すればするほど、TPPは如何に歪んだルールであるか、痛感します。
ISDだけでなく、SPSルールも非人間的なルールです。
超国家主体となったグローバル資本が最大限の利潤を追求するために、国家の枠組みを作り替えて共通化=スタンダード化しようとしています。
グローバル資本にとって、人間や国家、そして地域は、彼らの利益に奉仕する物としてしか意味がありません。


日本農業新聞で取材いただいてから、ほぼ1年で、共著デビュー。
TPPについて法律家の目から説明した方が明快になる点が山ほどありそうですので、引き続き単著デビューを目指しております。
新書という類型は結構、内容が難しめにできるみたいですので、刊行の形態は問いませんが、できるだけ気楽に手に取れるような、わかりやすい本を書いてみたいです。

「ホントはこんなだったの!! TPPの正体」
「TPPに騙されないための4つのヒント」とか。(^^)V


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2013年5月21日 (火)

「月刊日本」デビュー

月刊日本』にデビューしました。
6月号に「わが国の国家主権を奪う多国籍企業」というインタビュー記事が掲載されています。


インタビューを受けた編集部は、全員がタバコを吸うために堂々と灰皿が置いてあるという実に懐かしくも、硬派な所でした。
喫煙習慣病患者の僕は、吸ってもいいということに安心して、結局、吸わずにインタビューが終わりました。


掲載紙を送っていただきましたが、他の内容も骨のある内容ですね。
今どき、貴重な情報源になりそうです。


これぞ、真正右翼…(^^ゞ

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2013年4月 2日 (火)

“純と愛” 純の独白全文書き起こし

他のサイトの要約では、不満だったので、改めて純のモノローグ全文を書き起こしてみた。
社会的なメッセージが込められていることがわかる。
マネーで人間を押し流すTPPという魔物を相手にしている僕の心情と重なる。
締結を止めるのも、批准を止めるのも、一度批准した条約を脱退するのもなおさらに困難だ。
だけど、これに抗する人々の連なりは確実に広がり、結びつきを深めている。
次の時代が2020年に来るのか、2030年に来るのか、それはわからない。
しかし、私たちは、そのときの時代の精神に『人間の復権』を求めざるを得ない。
そうした精神を信念と勇気を持って表明する人々の結びつきは、今、確実に形成され始めていることを感じる。


諦めなければ、希望はある。
希望を絶やすことは後代に対する裏切りである。

--------------------------------------------


どんなに風が吹いても、どんなに雨が降っても、
たとえ嵐や洪水になっても、どんなに不幸に襲われても、
苦しさに耐えて血反吐を吐き、はいつくばってでも生きていく。
どんなに寂しくても、不安でも、
どんなに人にバカにされても、自分を見失わず、
明日は晴れると信じ、勇気と情熱と希望を持ち続ける。


このホテルと、大切な仲間だけは、何があっても守ってみせる。
絶対に失ったりしない。
そのためにも、もっともっと賢くなりたい。
我慢強くなりたい。
母のように優しくなりたい、父のように純粋になりたい、
兄のように広い心を持ちたい、弟のように自由でいたい。
姉のようにたくましくなりたい。
おじいのように愛する人のために一生を捧げられるような人間になりたい。
強い者には決して屈せず、弱い者には、いつでも味方できる人間になりたい。


もう下を向かない。
自分のできることを一日一日やり続ける。
自分の家を守る。家族を守る。
自分の信じたことを伝える。
この世界から笑顔をがなくならないように命を捧げる。


この空や海に比べれば、あたしたち人間は本当にちっぽけな存在かもしれないけど、
でも、私たちは未来を変えることができる。
よりよい世界を作ることができる。

もう神様がいても頼らない。
奇跡を起こすのは、神様じゃなく、あたしたち、人間なんだから。 
たとえ、いとし君が、…この世で一番大切な人が、
一生目覚めなくても、あたしは死ぬまで町田純であり続ける。

と、決めた。

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2013年3月20日 (水)

リアルタイム弁護士運転資金借入体験記 完

リアルタイムとか言いながら、大幅に遅れた。それもこれも安倍が、無権代理人オバマと、日米首脳会談・共同声明、TPP参加表明などと言うバカげたことをしたからである。安倍本人は多分、オバマが無権代理人だとは知らないと思われる。しかし、官僚とマスコミ、財界はしっかり知っていると思われる。おバカな安倍ちゃんに振り回されたので、リアルタイムでなくなったのである


リアルタイム弁護士運転資金借入体験記もいよいよ完結編である。


マチベンは、稼ぎ下手ではあったが、しかしまがりなりにも、20年以上、独立事務所を構えてきた。
むろん、稼ぎは多分、低位20%程度を低迷する状態ではあったが、借金などということは想像すらしたこともなかった。
サブプライムショック(2007年)、リーマンショック(2008年)と続く経過の中で、売上が急降下し、2009年夏には預金残高が40万円になるという財政危機に陥ったことはあったが、何とか一年で持ち直していた。
ついでだが、宴資本主義で儲けるのは、一握りの金満家である。
マチベンが依拠するような庶民は、景気が良いと言われても、収入は減り続け、経済危機があると一遍にその煽りを受ける。
再度、別件で依頼に来る方々が、悉く前回の依頼時より、経済的に窮した状態になっていたのは、マチベン自身にとっても精神的に極めてきつかった。


ところが、加速度的な弁護士人口増加によって、借金なしには運転資金があまりにも心細くなった。
預金残高を気にしながらでは、いい仕事はできない。
借金であっても、残高は多い方が良い。
借金することを決意したのは、昨年暮れ預金残高を確認した頃である。


新人の窮状をベテラン弁護士は語る。
司法改革推進派も司法改革反対派も他人事のように司法改革の是非を論じる。
しかし、ベテランであるにも拘わらず、司法改革の『大成功』を身をもって体験しているのがマチベンである。


司法改革を推進してきた革新系の弁護士はよく「弁護士も普通の仕事になった」という。
「普通の仕事(自営業)」には、借金が付きものである。
自らも借金なさいと、言いたくもなる(`へ´)フンッ。


さて、一体、いくら借りられたか。
500万円かっきりである。
意外と苦戦だったという印象だ。
希望額700万円とふっかけているのだから、600万円くらいで手を打ってくれないかと期待していたが、現実は意外とシビアである。


3月6日に500万円から振込料が天引きされて(けちくさいのである)、499万9790円が送金された。
3月13日頃に、支払明細が届いた。

Nihonseisakukinyuukouko


毎月8万5000円の元金均等払いである。
利率は2.1%。返済期間5年で元本500万円に対する利息はざっと26万円である。月額にならせば、4300円ほどである。
お陰様で、事務所の預金残高は豊かになった。
残高が大きいと人のお金でも、安心感がある。


総括すると、日本政策金融公庫から借りられるのは、(事務諸経費+生活費)×3ヶ月分というのが結論である。
経験31年のマチベンがこの態であるから、日弁連の即独マニュアルに上限7400万円とか書いてあったのは実情を知らないノーテンキな者が流すデマないし流言飛語の類である。とにかく実体験にまさるものはないのだから、あんたも借りてみろと言いたい。(○`ε´○)


それでもとにもかくにも、これで、仕事に集中できると思う今日この頃なのである。o(*^▽^*)o


今日の教訓
借りるなら、今でしょ。
弁護士はまだ、不良事業者に仕分けられている訳でもなさそうだ。
今なら極めて低利で借りられる。
2.1%は、無担保無保証の利息である(多分、固定金利)。
ダダ漏れ金融緩和のせいで、近いうちに金利が上がる可能性がある。
低利で、かつ不良事業者扱いされずに借りるなら、今である。


なお、借入に当たっては、依頼者からの預かり金の保全措置には万全を尽くす必要があることはいうまでもない。


仮にも万が一にでも、マチベンが司法改革の犠牲者になるようなことがあれば、マチベンは司法改革推進勢力を
「恨みま~す。恨みま~す。あんたのことを死んでも~
『生くべくんば民衆とともに、死すべくんば民衆のために。』の覚悟で、化けて出てやるから覚悟しときな。


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